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御本人様には一切関係ございません!!
trskさんside
tr「!?え、sgiさん!?sgiさん大丈夫ですか!?
sgiさんッ!!」
確信なんてない。でもなんとなく、sgiさんが何かに苦しんでいる気がして。
今まで…初めて会った時から感じてた違和感を辿った時、非科学的であまりにも現実離れした結論に至った。
“sgiさんは、人の心が読めるのではないか”
…と。
きっとあの人は、最年長だから、みんなのお兄さん的存在だから、僕たちの前で弱さを決して見せない。だったら、自分から言おう 。
“助けて”と言えない貴方に。
いつも頼りになる貴方がたまには僕たちに頼ってくれるように。
そう、思っていただけなのに。
tr「い、息は…してる…sgiさん!sgiさん!!」
僕は、ただ苦しめてしまったんだ。
iz「trsk!どうし…sgiさん!?」
僕の滅多にない大声で異常事態と気づいてくれたizwさんが駆けつけてくれた。
iz「sgiさん?聞こえます?……気を失ってるのか…?」
tr「…izwさん、あの…。」
iz「…何か知ってそうだけど、まずはsgiさんを休憩室まで運ぼう。俺1人じゃ支えきれないから手伝ってくれる?」
tr「は、はい。」
休憩室
iz「…少し顔色が悪そうだけど…熱はなさそう。とりあえず毛布かけとこ。
…で、trsk、何があったの?」
tr「…実は…」
僕は、izwさんに全てを話した。
iz「心を読める能力…ほんと突飛な発想が必要だったんだな…」
tr「いやまぁ本当に心が読めるか分かってないんですけど…ん?izwさんも何か知っているんですか?」
iz「あぁ、実はさっきお昼誘った際に…」
(説明を受けて…)
tr「なるほど…だから何か知ってそうな反応だったんですねぇ。」
iz「…にしても、仮に心が読めるなら…今までsgiさんはそれを隠して生きてきたんだな…」
tr「…さっきも話しましたけど…倒れる直前のsgiさん…すごく絶望したような表情してました。きっと知られたくない何かがあったんだと思います。」
僕は、今も苦しそうな表情をしながらベッドで眠るsgiさんを見つめながら後悔をポツリと溢していく。
tr「…いつでも助けてくれるsgiさんが苦しんでいるから、助けたかった。なのに僕は…ただ苦しめてしまった。人には知られたくないことの一つや二つありますよね…本当、無神経でした。」
iz「それは違う。」
tr「え?」
iz「それは無神経なんじゃない。心配だよ。もちろん、本人が”やめろ”とか言ったり、強引だったり、言いたくない理由を言っても引かないなら無神経なのかもしれない。でも、trskはただ寄り添おうと、何があったか知りたかったんだよね。その気持ちは間違ってない。trskの優しさだよ。」
tr「…そう、なのかな。」
僕はsgiさんに近づき、かけられている肌掛け布団からはみ出ている手をそっと握った。
その時だった。
sg「ぁ…ぅぅ……」
tr「!sgiさん?」
sg「…ぃ…かないでッ…お願いやから…もう…1人に…しないで…」
「助けてっ…」
2人「!」
そう言いながら、一粒の涙を溢したsgiさんからの手を握る力が少し強くなっていった。
tr「sgiさん、貴方はもう1人じゃない。僕らがいますよ。大丈夫だから、泣かないで。」
冷房が効いているにしては冷たすぎるその大きな手を両手で握って、声をかけて、少しでも安心してもらえるように。
sg「……あったかい…」
そういって、少し苦しそうな表情がとけた。
sgiさんside
…ここは…
“なぁsgi!鬼ごっこしようぜー!”
“うわー捕まった!sgiってほんと速ぇな!”
“次なにしたい?sgi!”
…目の前にいるのって…小学生の頃の、友人?あれ?でも…確かこの後って…
“は?心が読める?キモっ!”
“やだ!気持ち悪いから来ないでよ!”
“勝手に人の心読むなんてサイテー!”
「違う…僕だって読みたくて読んでいるんじゃないよ…僕だって苦しいの…」
“うわー!バケモノが来たぞー!”
“逃げろ逃げろー!”
なんで…なんで分かってくれないの…?
“あっちいけー!”
“あっちいけー”
“あっちいけー!!”
“バケモノ!”
“こっちこないで!”
や、やめてっ…
sg「もうやめてやッ…!!!」
俺はもう、こんな声を聞きたくなくて、その場でうずくまって耳を両手で塞いだ。
俺は…僕は、いつだって1人。幼馴染も、友達も、誰もが僕から離れていった。
この能力が知られたら…メンバーもきっと…
sg「行かないで…お願いやから…もう…1人に…しないでっ…」
もう、いやだ。だれか…だれかっ………
_助けて…
「sgiさん、貴方はもう1人じゃない。僕らがいますよ。大丈夫だから、泣かないで。」
sg「…tr?」
……なんだろう。この感覚…
sg「……あったかい…」
不安な気持ちが少しずつ晴れるような、そんな感覚。嫌な思い出は消えないのに、なんだか…落ち着くなぁ…
sg「…ん…」
…ここは…休憩室…?てか、なんか重っ…
sg「……tr?izw?」
俺の左手を握りながら頭を俺のお腹に置き、眠るtrskと、邪魔にならないように近くの椅子に座って眠るizwの姿があった。
sg「…俺は…優しくしてくれた2人を突き放したのに…」
わざわざここまで運んでくれて…それに、さっきの夢で俺を救い上げてくれるような優しい声…
sg「…きっと、trやんな。」
……izwとtrになら………
tr「んぅ…ん?お、sgiさん!体調どう?」
sg「え、あぁ、大丈夫やで。」
iz「…あ、sgiさん。起きましたか。」
sg「…2人が運んでくれたん?」
iz「trskがすごく慌てた声を出してて、駆けつけた俺と。」
sg「…そっか。ありがとう。」
tr「いえ…あの、sgiさん。」
sg「ん?」
tr「…僕、無神経だったよね…本当にごめんなさい。」
iz「!」
sg「…trは無神経やない。俺が…弱虫だったから…。」
iz「…あの、sgiさん。俺も、追い詰めるような言い方して、すみません。」
sg「…いや、izwも悪くない。
…なぁ、izw、trsk。」
2人「はい。」
sg「……………よ、良ければ…その…俺の…悩み…聞いてくれん…かな?」
2人「!」
trskさんside
悩み…もしかして…
tr「…大丈夫、なんですか?」
sg「…うん。突き放しておいて…今更って思うかもしれんけど…」
iz「sgiさんが覚悟を決めてくれたんだし、
そんな事は思わない。」
sg「!izw…」
tr「ゆっくりでいいですよ。」
sg「tr…ありがとう。」
そうして話されたのは、想像を絶するものだった。
“心を読める能力”…一見良さそうな能力だけど、実際は全くいらないものだったらしい。心が読めるという特殊な力を小学生という小さい子どもはただ怖がった。確かに小さい子どもが恐れるのも無理はないと思う。なにせ未知の力なんだから。
でも、ただ恐れただけじゃなかった。あろうことかsgiさんをバケモノ扱いし、同じ子どもだというのに、その目は人間を見る目ではなかったらしい。教室では孤立し、先生も助けてくれなかったという。嫌がらせも沢山受け、sgiさんは心を病んでしまう。まだ幼い子の心に一生癒えない傷が刻まれた。
中学では、遠くに行ったらしく、自分の能力を知る人は誰もいなかった。イジメなどは受けなかったらしいが、心も人としても育っていく時期の頃だったため、口ではこう言っているが、心の中で悪く思っていることまで聞こえてしまい、体調不良として欠席してしまったり、過去の出来事を思い出して過呼吸になることも。高校や大学でも似たように苦労したらしい。
能力は大人になるにつれてどんどん強くなっていき、25歳の頃から耳を塞いでもたまに酷く悪意ある声は聞こえてくるのだと。そして、病院にかかっても、病ではないと告げられた。それだけで終わったらしい。
…今まで、sgiさんは…それを1人で耐えてきたんだ。本当に、孤独だったと思う。誰かに打ち明けて、もしまたあの頃のようになってしまったら…その恐怖は計りしれないものだ。ゆっくり話してくれたsgiさんは時々、過呼吸になりかけたりするほど今でもトラウマみたい。
tr「…自分の意思関係なく心の声が読めるんですよね?」
sg「…うん。」
iz「…じゃあ、今も?」
sg「…そういえば、今は聞こえんけど…」
tr「あれ?成長するにつれて能力が強くなってしまったんじゃ…」
sg「…確かに、外だとあんなに聞こえるのに…」
iz「…もしかして、思っていることをまんま話している時は、聞こえないとか?」
sg「そういうことなんかな………なぁ。」
2人「?」
sg「…2人は、怖がらないの?」
iz「なんで?」
sg「なんでって…俺こんな能力持ってるんよ?生きてて感情とか表に出さず隠したいことなんて沢山あるやろ?それが俺にはバレてまうんよ?」
tr「まぁ確かに、バレたくないことの一つや二つあるけどさぁ…別にそれをバラす訳じゃないでしょう?」
sg「そら、知られたくない部分ってことやからな。」
tr「なら僕はいいかなぁ。」
sg「!」
iz「そりゃあ、ほんとに心を読む能力が現実にあるんだとか驚きはしたけど…嫌なんて思わないかな。」
sg「…俺、まだここにいてえぇの?」
2人「もちろん!」
sg「!」
iz「sgiさん、他の人たちに言うかは貴方に任せます。俺たちは絶対に言いふらしませんから。」
sg「…」
tr「問題は、その能力がなくなる…といいんだけど、少しだけでも聞こえなくなる方法があればなぁ…」
sg「…」
iz「…sgiさん?」
tr「…!」
俯いていたsgiさんは、肩を震わせ静かに泣いていた。きっと今まで我慢してきたんだろうな。だって、味方なんて過去に両親くらいしかいなかったのかもしれないから。
sg「ヒグッ…グスッ…うぁぁぁぁ…」
iz「…今までよく頑張りましたね。」
そういってizwさんはsgiさんを優しく抱きしめた。
iz「…ここには僕たちしかいない。だから…思い切り、泣いていいよ。今までの苦しみが、少しだけでも和らぐはずだから。」
sg「うぅ…あぁぁああぁあぁぁ…!」
僕もsgiさんの背中をそっとさすった。今の僕たちに出来るのはこのくらいだから。
…とはいえ、このままじゃ何も解決しない。でも、現代の医療でも解決は多分…無理だと思う。さっき調べた時、特殊な能力の事例は一つもなかったから。
一体どうすれば…sgiさんを助けられるのかな…?
続く
本当にすみません。あと1話(後編)作らせてください(スライディング土下座)。もちろんハッピーエンドにするのでもうしばらくお待ちください!
では、閲覧ありがとうございました!
コメント
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うわあ……sgiさんの過去があまりに重くて胸が痛みました。“バケモノ”扱いされた小学生時代のフラッシュバック、読んでるこっちまで息が詰まりそうでした。そんな彼がtrskさんとizwさんにようやく打ち明けて、最後に泣き崩れる場面は本当にグッときました。「俺、まだここにいてえぇの?」って問いかけに「もちろん!」って返せる仲間がいるって、sgiさんにとってどんなに大きな救いだろう。後編、ハッピーエンドとのこと、心から待っています!