テラーノベル
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第四話
出口。
彼女は大事そうに本を胸に抱いて外へ出る。
外の強い光に目を細める。
空を見上げ、微笑む。
右手に本を持ち、手を下ろす。
そこに書かれている題名は…..
―――「NINE LIVES」。
彼女は歩き出す。
果たして行く宛があるのだろうか。
しかし彼女の足は、迷うことなく進む。
途中で道を曲がる。
視点が追いかけ、角を曲がる。
だが、
そこには誰もいない。
ただ真っ直ぐと伸びる静かな道。
視点は、探すようにゆっくりと動く。
そのとき。
地面に、猫の影がすっと横切る。
「チリン」
かすかな鈴の音が響いた。
-–END