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せきらんうん
日英同盟のお話がほしーなーと思い、息抜きとして書いてみました!
⚠ちゅうい!
お二国とも敬語なので、読みにくいかもです
日英です!🇯🇵🇬🇧
地雷の方、自衛お願いします!!
それでもよければ、どうぞ
雨は、まるで空に穴でも開いたみたいだった。駅前の小さな屋根の下で、イギリスは呆然と空を見上げる。
「日本の雨を舐めておりました……」
黒いコートの肩を払っても、すでにかなり濡れている。
隣に立つ日本が苦笑した。
「気候結構違いますもんね……」
「もっとこう……霧みたいな感じなんです。傘を差すほどではないというか」
「だから『英国紳士は傘をささない』と……」
「ええ」
イギリスは遠い目をした。
「日本の皆さんがあんなに傘を持ち歩いている理由を、今日ようやく理解しました」
日本は思わず吹き出した。
「今さらですか」
「今さらです」
真面目な顔で言うので、余計におかしい。
今日、イギリスはたまたま仕事で日本国内にいた。
そして、帰国は明日。というわけで、日本はイギリスと一緒に外出をしようと提案し、今に至る。
だが、突然こんなあいにくの雨に見舞われてしまった。
「傘、どうします?」
イギリスが尋ねる。
日本は空を見上げた。
厚い雲は一向に晴れる気配がない。
「う~ん……雨宿りしかないですね……」
「そうですね……ではこのまま少し待ちましょうか」
沈黙が落ちる。
屋根を叩く雨音だけがやけに大きく聞こえた。
普段なら仕事の話をするところだ。
だが今日は違った。
出張期間も残りわずか。
あともうすぐ、数時間で、イギリスはまた本国へ戻る。
その事実が、ずっと胸のどこかに引っかかっていた。
「……雨がこのまま降り続けばいいのに」
「……え?」
イギリスがこちらを見る気配がした。
しまった。
思わず口からこぼれてしまった。日本は慌てて顔を逸らす。
「いえ!なんでも!」
「……」
気まずい沈黙。
雨音だけが続く。
言い訳を探していると、不意にイギリスが小さく笑った。
「……実は」
「え?」
「私も同じことを考えていました」
日本は目を丸くした。
イギリスは少し照れたように視線を落とす。
「雨が止めば、空港へ向かわなければいけませんから」
「……」
「そして着けば、今日という日も終わってしまう」
穏やかな声だった。
けれど、その言葉は妙に胸に響いた。
日本は思わず尋ねる。
「帰りたくないんですか?」
イギリスは少し考えてから答える。
「帰らねばなりませんから、でも……」
だが、その言葉の先は雨音に飲み込まれた。
イギリスの顔がみるみる赤くなってゆくのを感じる。
(……もしかして、もし、もしそうなら……)
日本はイギリスの手をとる。それから、柔らかく笑った。
「ここ最近の過ごした時間は思った以上に楽しかったです」
一拍置く。
「あなたのおかげで」
雨音が急に遠くなった気がした。
イギリスは言葉に詰まる。
「え…あ……」
普段は落ち着いているはずなのに、心臓だけが忙しい。
「イギリスさん、あなたはどうでしたか?」
「え?」
「我が国で過ごした時間、どうでした?」
日本は悪魔っぽくふふっとほほ笑む。
イギリスはえぇと口を濁らせている。
すると日本がふと空を見上げた。
「あ」
「どうしました?」
「少し弱くなってきました」
最悪だ。
そんな感想が真っ先に浮かぶ。
イギリスの表情を見た日本は、くすりと笑う。
「そんな顔をしないでください」
「してません」
「しています」
即答だった。
そしてイギリスは少しだけ躊躇ったあと、静かに言った。
「また来ますから」
日本は顔を上げる。
「え?」
「仕事でも、そうでなくても」
雨粒の向こうで、イギリスが微笑んだ。
「……じゃあ」
「はい?」
「次に来た時も、案内しますよ」
イギリスの笑顔が少しだけ嬉しそうに見えた。
「それは心強いですね」
「それまでに……先ほどの質問の答え、考えてくださいね?」
「……!?……それずるくないですか?」
「ふふっ…そうですか?」
「それとこれとは話が別です!!」
やがて雨は止み、灰色の雲の隙間から薄い光が差し込む。
けれど今度は、イギリスも少しだけ安心していた。
また会う約束ができたから。
雨上がりの空は、思ったより悪くなかった。
お読みいただき、ありがとうございます!
イギリスさんネタでよく用いられる、『英国紳士は傘をささない』という言葉。
日本で雨といえば土砂降りざーざーのイメージがありますが、イギリスでは霧雨が降ったり止んだりすることが多いのです。
だから、傘を持ち歩かない人も多いそう。
これがあの言葉の所以というわけです!
この気候の違い、とても面白いですよね〜!
改めまして、読んでいただきありがとうございました!
それでは、
コメント
4件
イギ珍しく(?)おされてる気が、、、ね〜気象の差もいい味ですよね日本のずるさもいいんですよ!
え、めっちゃ好きです…!!表現が大好き過ぎます✨イギリスさんっ…可愛いね♡(は?)うぅ距離感が大好きですほんとにっ()コメント失礼しました…
いやあ、第1話からもう胸がいっぱいです……!雨宿りというありふれたシチュエーションを、ここまで瑞々しくロマンチックに描けるんですね。「雨がこのまま降り続けばいいのに」って思わず漏らす日本と、同じことを考えていたと照れながら告白するイギリスの心情描写が本当に繊細で、思わずこちらまでドキドキしてしまいました。傘をささない英国紳士の文化ネタも自然に織り込まれていて、設定の厚みを感じます。「また来ますから」の一言に、別れ際の切なさと約束の温かさがぎゅっと詰まっていて、続きが待ち遠しいです!