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#ベリアン・クライアン
ぷち
276
『春の桜に恋焦がれ』
〜その姿に…恋に落ちた〜
第五舞「独占逢瀬」
体調も良くなり、今日はベリアンとデートです。
エスポワールにお出掛けです。
『ベリアン、気付いてくれるかな。』
ベリアンの瞳と同じ色のネックレスをつける。
『ふふっ。』
(…でも、どうしてキスなんてしたんだろう。
理由聞けば良かったな。)
もしかして、なんて。考えてしまうのは私が自惚れてしまってるだけだろうか。だけど、その可能性にかけてみたいな。…なんてね。
聞いてしまえば何かが壊れてしまうのは分かってた。だから私は聞くことを恐れている。
コンコンッ。
『主様。支度終わりましたか?』
ベリアンが至福で私の部屋に入ってくる。
『ベリアン!う、うん!』
『今日もお綺麗ですよ。さぁ、行きましょうか。』
『あ、あの、ベリアン。』
『はい。』
『今日は…何か違うところあるのわかる?』
『いつもと違うところ、ですか?うーん…』
ドキン、ドキン……。
『……クスッ。見つけました。』
ベリアンは私のネックレスを指ですくう。
『私の瞳の色と同じのをつけてくれたんですね。嬉しいです。』
『っ…!正解。』
私は嬉しくて微笑んでしまう。
『分かりますよ。主様のことならなんでも。』
『改めて言われると照れるね…。』
『ふふ、では行きましょうか。』
『うん。』
私達は屋敷を出る。
『今の関係で…2人は幸せそうだよね。』
『ルカスさん…?』
2人を見送った後、ルカスさんがぼそっと呟いた。
『2人は両想いってことを知らない。でも、今の関係でも幸せそうに見えるんだ。
まるで……お互いそれ以上の関係を求めてるようで求めていないみたいで。』
『それってどういうことっすか…?今の関係の方が……2人は幸せってことっすか?』
『…そう見えるんだ。私には。主様は私達悪魔執事が歳を取らないということを知らない。4年以上一緒にいるけど…未だに打ち明けていない。』
『もし話してしまえば…』
壊れてしまうかもしれない。今の関係が。
『ん、これ美味しい…っ。』
『最近新しくできたスイーツです。期間限定で売っているので主様と食べたかったんです。』
『ベリアン…。ありがとう。』
イチゴの乗ったスフレのパンケーキを口に頬張る。
『…ふふ、主様。』
『ん?』
ベリアンは私の口元に触れる。
『生クリームがついてました。』
ペロッ。
『……!!』
ほんとにどうかしてる。ただ生クリームを取ってくれてそれを舐めただけなのに。相手が貴方ってだけで…こんなにも心を…乱されてしまう。
『ベリアンって他の人にもこういうこと…するの?』
『……いいえ。主様にだけです。』
言われてないのに勘違いしてしまいそう。
『貴方は特別です』と。
『そ、そっか…///ありがとう…?ってお礼言うのはおかしいか。ベリアンも沢山食べて、美味しいよ。』
『えぇ。頂きます。』
甘いものの過剰摂取でどうにかなりそうだ。
気の所為じゃないならいいのに。
ベリアンも顔が赤くて照れてるってこと。
『僕は…主様に幸せになって欲しいです。
大好きだからこそ……。』
『ラムリ君…。』
『でも、寿命のこと話したらもう僕達は今みたいな関係で居られないんですよね?ルカス様。』
『…っ、それは…』
『主様にとって辛い現実を突きつけることになる。自分以外…歳を取らなくて自分だけ死んでしまうって。』
『言わなくても辛くて、言っても辛いなんて…どうして、どうして悪魔執事は…歳を取らないんですか…。これが、絶望を経験して悪魔と契約した…僕達の代償なんですか…っ?』
ラムリ君は私の服にしがみつく。
『こんなことなら、僕……っ僕…っ。』
あぁ…なんてないものねだりなんだろう。
絶望して悪魔と契約してなければ
主様と出会えなかった。だけど、あの方と出会って、人としての魅力に気付いて惹かれることになって…初めて後悔することになるなんて。
なんて残酷で…非常なんだろう。
私の服にしがみついて泣きじゃくる。
次回
第六舞「戀恋愛恋」
コメント
1件
第六話読み終わったよ〜!!🌸💕 ベリアンのネックレス気付いてくれるシーン、もうズルすぎん??「主様にだけです」って…こっちまで照れるわ!!😭💖 でも最後のラムリくんとルカスさんの会話で一気に切なくなった…寿命と悪魔の設定、知れば知るほど切ないね。甘さと切なさのギャップが神がかってる!!次回も楽しみにしてるよ⋆♡