この作品はいかがでしたか?
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『みーこち!好きだよ…!』
恥ずかしくて笑いながら言葉にした
みこちは…いつもそうだ、少し悲しそうに、笑いながら
私の頭をワシャワシャと撫でる、私より小さい癖に…。
「んへへ…ありがとうねぇ〜…!すいちゃん!みこも、好きだよ〜! 」
いつもの疑問を問いかける。
『友達として?』
みこちは慣れたようにすぐに口を開く
「うん、友達として…すいちゃんと付き合ったら、みこ………
ストレスでハゲちまうよ!!」
『ふはっwハゲち?w』
笑いながらいつものように会話を淡々とこなす。
その後も特に無く、レッスンや収録をして
今日は配信が無いので、
のんびりとホロメンやみこちと話して
帰ろうとしたとこだった
ミント色の瞳…いろはだ。
「あっ!す、すいせい先輩!
あの…焼肉…行きませんか…?」
なんとも可愛らしい上目遣いで私を焼肉に誘う
でも、みこちと違う…当たり前か…みこちじゃないんだから。
しばらく考え込んでいたら…。
「すいせい先輩…?」
『んぇ…?え?あっ…!ごめん!
ちょっと今日は疲れちゃってさ…
ごめんね?また今度行こ!焼肉!
すいちゃんとの約束ね!いろは!』
ぼーっとしてしまった罪悪感か、みこちと重ねてしまった
罪悪感か分からないけど、ギュッと締められる感覚だ。
「いろはちゃん〜!シオン先輩も誘っていい〜?」
シオン大好き塩っ子で有名な、さかまただ。
「分かりました!!すいせい先輩すみません!
ここで風間は失礼します!さかまた〜!待って!!
ちょ…置いていかないで!?」
嵐のようだった…。
荷物を仕舞って、タクシー呼んで
家に帰って、お風呂に入って…
いつもと変わらない。
布団に入って…
この行き場の無い感情を持て余す。
今日も淡々とシーツに跡を残す。
頭のがぐちゃぐちゃで…
『なんで…素直に…なれないの…』
笑って誤魔化さないで、素直に言えたら
何かが変わってたかな、私が男だったら…。
この気持ちを持て余す
何も頼れない
信用してる、でも預けられない
預けたくない
幸せなの全部全部
でも、虚しいの…!
息苦しくて、心苦しい
助けてよ…物語みたいな理解者は居ない。
『みこち…』
自分を洗脳するように口にする言葉
すいちゃんはかわいい………!
上手く笑えない、涙でぐちゃぐちゃ
かわいいくないよ
やだやだ
嫌だよ、誰か助けてよ
静かに涙を、シーツに溜める。
落ち着いたら、睡眠薬
強制的に眠りにつく
誰も知らない、こんなすいちゃんのこと。
すいちゃんはみこに明るく残酷な嘘を吐く。
好きなんて言葉を、嘘でも言わないで欲しい
でも、もし本当だったら、?と思って何も言えない
そんなわけないのに…
でも、その嘘が少し好き
すいちゃんに触れられるから
改めて…本当にすいちゃんのことが好きだな
どうしようもなく
行き場の無いこの想い
そっと胸に閉じ込めて
墓場まで
かわいいあなたは罪人だ
そのきらきらな瞳も
勇敢なその背中も
本当は毎晩みこのことで泣いてるよわよわなすいちゃんも…!
愛してる♡
すいちゃんは、今日も可愛い♡
もっともっと、ぐちゃぐちゃになって…?
それでみこに堕ちてね?もっともっと堕ちて…!
愛おしいみこの罪人。
コメント
2件
お主、もしや天才だな!