TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
シェアするシェアする
報告する

「え…うわっ!?あれ…?」

彩の魔法で水梨のもとへと瞬間移動した蒼は、戸惑っていた。

「凪野、くん…?」

「水梨…」

魅麗に片手をぐっと掴まれていた水梨。

「…あら、そっちから来てくれるなんて…好都合ね。二人まとめて殺してあげるわよ」

「あ、えっと…俺たちの任務は、イポクリジーアを殺すことではないし…あと、その…」

「何よ。つまらないわね。あんたもこの子と同じことを言うわけ?」

そう、今蒼が言ったことは、数分前に水梨が言ったこととほぼ同じだった。

「でもね、私たちの任務はあんたたちを全滅させることなの。だから…」

そのとき。死角から…

バンッ

「!!」

死角から、殺し屋達が魅麗に向けて銃を撃った。弾丸は魅麗の左腕に当たった。

「ぐっ…殺し屋…?」

死角から、こちらに歩いてきた殺し屋。銃を下げ、口を開いた。

「悪いな静野魅麗。俺たち殺し屋は、お前らイポクリジーアを殺す任務中なんだ。まぁもちろん、マジカルシークレットもだが」

「…最悪、乗らなきゃよかった…ふんっ!覚えてなさいよっ!!」

魅麗は消えた。

「…」

蒼と水梨は助かった…というような顔をしていた。けれど、敵もいる。

二人はすぐに敵に目を向け、敵も再び銃を構える。

「うわわわ、助かったと思ったのに〜っ!!」

二人は走り出す。

「で、でも凪野くん、ほら、殺さないと!!私誘惑科だからそういうの専門外だし、あと、その…」

「いや俺も殺傷は嫌だよっ!!」

そんなことを言いながら、走る、走る。

バン バン バン

「発砲しないでー!!」

弾丸を避けながら蒼と水梨は船内を走り回る。

「あ、あそこの客室に入ろう!きっと誰かいるはず…」

「うん!!」

二人は、客室に入り込む。

さっとドアをしめ、二人息を潜める…

「あら、2人共…何をしているんですの?」

「わーっ!!」

「まぁ、そんなに驚かなくてもいいのに…私、殺人科教官、有栖院リリー。あなたたちの味方ですわよ?」

「あ…」

やっと知っている人に会えて、2人はほっとする。

「あの、殺し屋の人が発砲してきて…それで…」

「取り逃したって言いたいんですの?」

「あ…えっと…は、はい…」

リリーがものすごく怖い顔で2人をせめる。

「ここは先輩として、上司として…部下を育てないといけないわねぇ…さっ!いってらっしゃーい!!」

「嘘でしょぉぉー!!」

バン、と2人はリリーに押され、外に出される。

「あ、こんにちは…」

バン バン

「ひーっー!!」

「み、水梨!!仕方ない、ここは年上の俺がどうにかする!」

「でも一歳しか違わないよ?」

「ま、まぁそうだけど…とりあえず!!」

「お願いします!!」

「殺人魔法〈モルト〉」

「ゔーーっ!!」

「た、助かったぁ…」

「お見事。…けれど、彩の策略は成功しなかったようね。ま、どうでもいいけれど」

「え…?」

ぽかんとする2人を背に、リリーは連絡をする。

「こちら殺人科。新人2人が殺し屋を1人討伐。そうね…もう2時だし…あとは2人、自室で休んでいていいわよ」

「ありがとうございます…」

2人は自分の部屋に帰った。

だが、誘惑科の部屋は敵に扉をぶっ壊されてしまったため、予備の部屋を使うのだった。


マジカルシークレット

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

6

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚