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俺はヒーローみたいな能力を持っていない凡人だと最近まで思っていた。
でもそれは大きな間違いだった。
俺には『耐性能力』という超能力を持っていることがわかった。相手の能力に攻撃されても1度目は普通に喰らうが2度目からはその攻撃に耐性がつき、ほぼ無敵状態になれるのだ。
でも副作用があるっぽくて俺は相手の能力をあてられると『ダメージ』が『快感』に変わるみたい。「なんか気持ちいい」くらいの感覚。
炎系なら「あったかーい」水系なら「さっむ」
風系なら「心地いいなー」的な感じ。
そん中でも俺のお気に入りは精神系だ。
エロ漫画みたいな過激な展開にはならないがハンターランクS級の九遠 朱鳥(クドウ アスカ)様の
『支配』は別格で癖になる……!!
ゾクゾクすふんだよなあ、“これ”。
あ、今も現在進行形で俺は『支配』されてます。
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俺が九遠さまに出会ったのは学校帰りに寄ったショッピングモールだった。
九遠さまはとある任務遂行の為にたまたまショッピングモールにいた俺含む客らを支配して敵の足止めに使われたのがきっかけだ。
敵は無能力者には攻撃できないらしく九遠さまの計画通りに足止めを食らっていた。
支配を解かれた時には九遠さまは居なかった。
支配されていた客達は支配時の記憶が無く「何が起きた?」みたいな感じだった。
支配された人間は支配中の記憶は無くなるみたいだ。
俺の記憶は何故か残ってたのと……ゾクゾクした気持ちよさも残ってた。
九遠さまは有名なS級の超能力者だがどんな能力なのかは関係者以外知られていない。
というのも超能力者は軽々しく相手に自分の能力を教えないのだ。敵に塩を送るわけにはいかないからな。閑話休題。
俺は九遠さまに支配されたくて近づくためにはどうすればいいか考えた結果。
ファンクラブに入ってみた。
強くて、顔の良い超能力者にはファンがつきファンクラブが出来るのが定番だ。
かく言う九遠さまも強く顔が良いのでファンクラブがある。
入会はネットで簡単に出来た。
ファンが交流するオフ会があるのでそこでまずは情報収集をしようと思う。
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この会場か……流石の九遠様はファンが多いな。
年齢層は老若男女といった感じだ。
「次の方ー。会員No.をご記入しこの名札にニックネームをお書きください。」
「わかりました。」
なるほどね。
んー。ニックネーム適当でいいかな?
『M』
変態的な意味じゃないMです。自分の頭文字から取っただけだからね。
名札を書き会場に入ると早速声をかけられた。
「こんにちはー!君、見ない顔だね!新規会員かな?」
「え?はい、最近会員になったばっかです。」
え。一人一人の顔覚えてるのか、この人?
「だよねー!ネームはMくんね?僕はコレ!」
ぐいっと名札を前に見せてきた……『S』
「えす?」
「正解!よろしくねー!」
Sさん
黒髪黒眼、20代前半?大学生?
「Sさーん!ああwまた新人会員ナンパしてるんすか?」
「ナンパじゃなくてただの挨拶だって!」
「え、すみません俺……男はちょっと。」
「ええええ!なんで僕が振られたみたいになってるの!?」
「あははーwざまぁーww」
「九遠さんファンの若い男子ってあんまいないからさあ〜。若い男子いると話しかけたくなっちゃうんだよ!!」
「そうそう、若い男は俺ことフジミヤとSとMくんとむささびくんくらい?オフ会に参加してないだけかもしれないけどねー。」
「フジミヤさんって言うんですね。Mですよろしくお願いします。」
「おーよろしくなー!!」
フジミヤ
水色の髪(富士山🗻)に碧眼、襟足長め
20代くらい?
「あの、オフ会って何するんですか?」
そういえば詳しく説明書見てなかった……。
「特別なことはしないよ。九遠さんがいかに凄いか飲んだり食べたりして語り合うって感じ。まあそれだけだと飽きちゃうからビンゴ大会があるくらいかなー?だよねS?」
「まあ概ねそんな感じだよー。あー、でもドッキリが少しあるかもねー?」
ドッキリ?
「Sさんは関係者なんですか?」
「まあ主催者の一人だからね〜。なんだって僕は会員No.0001なんだからー!」
「ええ!?それって開設者ってことですか?」
「そんなとこー。」
「え、すごい人だったんですSさんって。」
これ九遠さんに近づけるチャンスじゃないか?
Sさんと仲良くなるの良さそうだな。
「あんまりファンクラブ開設者とかお目にかかれないぞー?たっぷり見てけー。」
「Mくんってさーなんでクラブ入ったの?俺は九遠さんに漢として憧れて入ったのよ。」
「僕もそんな感じ」
「俺は……俺もそんな感じです。」
俺は九遠様の支配された感覚が忘れられなくてーなんて言ったら。え?なんで能力分かるの?とか感覚……?(引)とかなる絶対!!!!
『ビンゴ大会始めるよおー!!ビンゴカードはスタッフさんが配ってくれるからね!』
『まずは──36番!36番あった人は穴開けてねー!!』
……
「よーしっ!リーチきたー!」
「え、はや。」「早いですね。」
……
「俺はビンゴきました!」
「リーチしてたの!?」
「いつのまに!」
『お?当たったかー!?いいねいいね〜君はMくんねー?景品はこの箱の中のくじ引いて決めるよお。んじゃあ引いてみよう!』
「わかりました。」
運ゲーの後にまた運ゲーがあるのか。
ガサゴソ…… これ。
「これにします。」
『おお!おおおお!!これはああああ!!?』
「え。」
『これはシークレット九遠さんとのツーショット券だああああ!!!!』
「ええええ!!?九遠様と!?」
「「い、いいなあ!!」」
「「羨ましいいいい!!」」
「「狙ってたのにぃ〜!!」」
『スタッフさん案内よろしくう〜!!』
え、やばいやばい!本人会場にいるのマジかよ!?
「こちらにお入りください。ではごゆるりと。」
「あ、はいっ!」
やば、え、やばい、どきどきする……!!
コンコン ガチャ
「お、お邪魔しますっ!」
「ああ、シークレットのか。おめでとう、して欲しいポーズとかあるか?」
「はい。ありがとうございます!え。して欲しいポーズ……?」
して欲しいポーズ?して欲しいポーズ?
え、ええええ!?
「え、それって、なんでも良いんですか!?」
「できる範囲ならな。」
「えーとっ、えと……普通のピースでお願いします。」
「わかった。」
ピース
「こんな感じだ。なんか書くか?」
「い、いいんですか!?じゃあ……駄犬って書いてほしいです!!」
……シーン。
「なんて?」
「駄目の駄にわんちゃんの犬で駄犬です!!」
「……わかった。」
「あの、九遠様にお願いがあるのですが。」
「特典はもうないだろ?」
「聞くだけ聞いてくれませんか?」
「聞くだけなら、まあ。言ってみろ。」
「あの俺のこと犬にしてくれませんか?」
「……俺にそんな趣味はない。」
「え?……あ、いえいえ!そんな意味じゃない?ですよ!」
「もういい聞いてやったし退がれ。」
「いや、でも……!こんな機会二度あるかわからないのに!」
「はあ、たまにいるんだよお前のような変態ファンが。写真撮ったくらいで調子に乗ってるのか?」
ああ、怒らせちゃった……凄んだ顔もかっこいい……ってそうじゃないそうじゃない!!
「俺は九遠様に支配されたいだけなんです!」
「支配だと?いつまで変態プレイを強要させる気だ?」
「九遠様の超能力の支配ですよ!」
「どうして俺の能力を知っている?」
「先月ショッピングモールで俺は九遠様に支配されたんですよ。」
「確かに先月任務で行ったが。それが本当ならなんで記憶が?」
「俺の能力です。」
「お前超能力者なのか?」
「はい、そうとしか考えられないです!超能力検査はしてないからなんとも言えないですけど。」
「超能力者なら話は別だ、ついて来い。」