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今日も某掲示板のスレッドを脳死で眺める。楽しそうなアホスレもあれば、誤字でいじられて顔を真っ赤にして逃げているネラーも居る。そんな中でオレは1人取り残されている。何も無くて、感じれなくて。変わらない、つまらない。そんな生活に終止符を打ちたくて、フラフラと外に出て俺は歩道橋に上った。
飛び降りる前に、心残りは無いかと某動画再生アプリを開いて眺める。特に何も無かった。じゃあもう何も無い。
ガクガクと震えて筋肉痛になりそうな足を叩いてしっかりさせ、胃の中で出せと訴える逆流しそうな昼飯を、深呼吸をして黙らせた。それでも何かが腹の底から出てきそうで、噯気が定期的に出てくる。
全てうざったくて、すぐに終わらせようと俺は歩道橋の手すりに足を引っ掛け、登ろうとした。その刹那、俺は手が滑って体重がかかり落ちた。こんな終わり方でいいのか。いや、やっと終われたのだから文句は言えないだろう。そんな自問自答を繰り返して、ゆっくり動く視界をボヤっと見つめ、スっと目を閉じた。
鈍い音が路上に響き渡る。しかし謎な事に終わっていない。何故だと目を開けると、俺はコンテナトラックのコンテナ部分に乗っていた。運転手が目をこれ以上ない程に開いて瞳を揺らし、救急車を呼んでいる。医者にどう言い訳すればいいのか。めんどくさい。そう思って再び目を閉じた。