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太中

敦中◁今回はこれがメイン

芥中

死ネタ

キャラ崩壊

敦視点

僕は今、片思い中の人と共闘しています!!

嬉しい……けど、かなりヤバい状況かもしれせん

僕が片思いをしている相手は、ポートマフィアの中也さんだ

会ったことは数回しかないけど、僕は中也さんの事がすごく好きだ

一目惚れ……だと思う、面食いという訳では無いけど、人目見た時にすごく綺麗だと思った

そこから何回かあって、中也さんの優しさにどんどん引き込まれて行った

……と、そんな場合では無いのだった!

シャッターが閉まった?どうして?敵襲?

混乱しながらも、僕の上司、太宰さんの元へ駆け寄る

芥川は謎に壁に攻撃をしているが、それより太宰さんに、指示を貰わねば

敦「敵襲ですか?!」

そう聞くと太宰さんは険しい顔でそれを否定し、芥川と壁を破壊するように指示を出した

太宰さんの険しい表情に、何やらまずい雰囲気を感じ、急いで指示に従う

でも、壁はかなり硬い

意味がわからないほど硬い

こういうのって大抵劣化が進んでいてすぐ壊れるのでは、と思っていたのに……

そんな事をしていると外から大きな轟音が聞こえて来る

中也さんは1人で大量の敵の中……不味くないか?!

この轟音が中也さんの攻撃によるものでも、敵の攻撃によるものでも、かなり不味いのでは?

ふと、シェルターを出る前に自分の頭をなでてくれた中也さんの笑顔が頭をよぎる

そして次に頭に浮かんだのは最悪の事態

それが起きないと信じたい……が、いくら強い彼でも、あの量の敵を、ましてや異能力者までいる相手を倒し切れるだろうか。否、無理じゃないか?だってさっき戦って体力も消耗しているだろうし、怪我もしていたのに……

自分でもどんどん顔が青ざめて行くのが分かる

バギャッと大きな音を立てて壁に亀裂が入る

そしてまた少しして、大きな音を立てながら亀裂から壁が崩れていく

太宰さんが、今迄にない程強ばった表情で走り出し、僕達もその後に続く

轟音は止まらず、冷や汗が垂れ落ちる


やっと着いた拠点は跡形もなく、敵も1人も見当たらなかった

そして、その上でただ1人、中也さんだけが苦しそうに宙を舞っていた

早く、早く彼を止めなければ、と瓦礫の上を走る

何度もつまづきそうになり、やがて芥川と僕はその先に進めなくなった

太宰さんだけが瓦礫の上を1人で走っていく。それを見て、太宰さんの凄さに感心すると共に、自分の無力さを痛感した

涙が溢れ落ちて、視界が滲む

泣いてる場合じゃない、自分にも何か出来ることを探さないと行けないのに、どれだけ拭っても涙は止まらない。

立ち尽くしていると、ようやく轟音が鳴りやんだ。太宰さんの異能のお陰だろうか、

中也さんが倒れ込み、 僕と芥川はまた走り出す

生きていて欲しい、死なないで欲しい、そんな思いで中也さんの元に駆け寄る

でも、近くで見た彼は、自分が思っていたより酷い怪我だった

体中、どこもかしこも傷があって、細くて綺麗な手も、ボロボロだった

言葉が出ない

目の前の光景に頭が痛くなって来る

太宰さんがどれだけ中也さんの名前を呼んで、肩を優しく揺らしても、中也さんは目を開けない

何も出来なかった無力感と、自分に対する自己嫌悪にまた涙が溢れ出てくるが、声は出ず、立ち尽くすことしか出来ない。そんな僕達を見て、太宰さんは口を開いて、震える声で言った

太「中也はまだ生きてる、早く与謝野さんを呼んで」

それを聞いて僕は急いで与謝野さんに電話をかける

声が掠れ、上手く言葉が出ない。焦りが加速する。それでも与謝野さんは「ゆっくりでいい、落ち着け、敦」と言ってくれて、少しずつ緊張が解け、無事に状況を説明出来た。与謝野さんは直ぐに向かうと言い、電話が切れる。太宰さんは電話の内容が聞こえていた様で、報告する手間が省ける。やっぱり太宰さんは凄い。こんな状況でも、太宰さんは冷静を保とうとしている。未だに恐怖で震えている僕とは大違いだ、

芥川も我に返り、中也さんの左手を握り、僕は反対側の右手を握る。いつも温かい中也さんの手は、冷たくなってきていた。

恐怖で震えていると、彼がうっすらと目を開ける。そして、いつもの優しい笑顔を浮かべる。温かい、それでいて心強い、僕の大好きな笑顔。中也さんが口を開く。それと共に血が溢れ出て、とても痛々しげだった。絶対苦しいはずなのに、彼は僕たちに泣くなと言った。苦しくて痛くて泣きたいのは彼の方だろうに。また涙が溢れ出てくる。

そんな僕達を中也さんが優しく、弱々しく抱き締める。

『最期に暴れられて楽しかった』そんなことを言った。『最期みたいなこと言わないでください』と口を開こうとして、声が出なくなった

抱きしめてくれていたはずの中也さんの手がだらりと滑りおちる


その後のことはあまりおぼおていない。兎に角、無力感と喪失感におそわれ、泣くことしか出来なかった。沢山の人が来て、中也さんの死に顔を歪めていた。

色々な人が彼の死を嘆いていた。そんなに愛されていた彼が何故、

死ななければならなかったのだろうか


数日後、太宰さんの死体が、寮で発見された。恐らく自殺だろうけど、遺言書とか、そういったものは見つからなかった。彼の顔は何処か悲しそうで、それでいて嬉しそうな、なんとも言えない笑顔を浮かべていた

できることなら自分も死にたかった

大切な人を守れずにのうのうと生きている自分が憎くてたまらない

でも、自殺する勇気もないぼくは、結局長い間死ねなかった

何時の間にか芥川も肺だかなんだかが理由で死んでいて、あの時、あの場面を見ていたのは僕だけになっていた

だからと言って、僕は健康な訳ではなく、むしろ真逆だった

何をしようにもあの時の光景が鮮明に蘇る

食事も喉を通らない、寝れば夢に出てくる

依頼で戦闘をする時も、もしまた誰かが死んでしまったら、という恐怖感に襲われる

そんな訳でどんどん弱っていき、最終的には僕も死んだ

中也さんはこんなこと望んでなかったんだろうな

と思いつつも、彼とまた会えたらなんて、幸せで身勝手な夢に溺れて死んだのだった

自分でも醜くて哀れだと思うが、最期まで彼を忘れられなかったのだ


次は芥川視点となります!

ご視聴ありがとうございました

ヒロアカ世界に転生した最小幹部サマ

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