⚠️注意⚠️
太中
敦中
芥中◁今回はこれがメイン
死ネタ
キャラ崩壊
口調迷子
芥川視点
シェルターに着いてから、中也さんは不満気な僕達を見て、優しく頭を撫でて下さった
僕はこの優しい手が好きだ
太宰さんが組織を離反し、僕は他者に八つ当たりばかりしていたのにも関わらず、中也さんは
全てを理解し、受けれて下さった
そして、優しく頭を撫でながら『俺が彼奴の分までお前と妹の面倒を見てやる』と仰った
中也さんも相棒が居なくなったばかりで辛い筈なのに、そんな素振りは全く見せず、優しく接して下さったのだ。
何時か僕もこの方のように成りたい、この方に頼ってもらいたい、僕は初めて太宰さん以外の希望を抱いた。これからは中也さんの為に……そんなことを考えたいた
中也さんが僕にとっての光であり、希望であり、唯一なのだ
しかし、その光もまた、失いかけている
シャッターが降りた瞬間、僕は絶望した。中也さんの為に生きると決めたばかりなのに、その中也さんは死んでしまうかもしれない、そう思うと身体が勝手に動いた
何としてでも、この壁を破壊するのだ
でなければまた、僕は置いてかれてしまう
もうあんな感覚は味わいたくない、ただその一心で壁に向かって攻撃をする。何時の間にかそこには人虎も混ざっていたが、そんなのは良いのだ。
とにかく早く、もっと早くこの壁を破壊しなければ……
だが、そんな思いも虚しく、外からは轟音がとめどなく鳴っている
焦りと恐怖が入り混じりながらも、破壊を続けていると、漸く切れてが入った
太宰さんに素早く報告し、いつでも動けるように準備をしてもらう
今迄より力を込めて攻撃をすると、亀裂から壁が崩れ落ちていく
太宰さんが走り出し、その後ろに僕もついて行く
体力の無い為、かなりきつくなって来ていたがそれどころでは無かった
拠点に着くと、そこには予想していた通りの光景が広がっていた
予想していたとはいえ、実際にその現場を見ると恐怖で身がすくんだが、こんなんでそうなってどうするのだ、と力を入れて瓦礫を踏み付ける
何度も転びかけては羅生門で体制を整え、溢れ出る涙と、大きくなっていく恐怖心を無視する
邪魔だ邪魔だ邪魔だ邪魔だ邪魔だ!
中也さんを止めなくてはならないのだ
邪魔するな、早く動け、転ぶな、泣くな
でも、現実はそうも上手く行かず、人虎とともに眺めることしか出来なくなった
何故何も出来ないのだ、あの人の為に動くと決めたでは無いか、あの人の隣に立てる人間になると決めたのに、それなのになんだこのザマは
ただ眺めるしかできず、怯え、立ち尽くすなんて、これでは唯の弱者だ
太宰さんは進んでいるというのに、中也さんは苦しんでいると言うのに、何故……
太宰さんの手が中也さんに触れる
その瞬間中也さんは力なく倒れ込み、太宰さんに支えられる
急いで中也さんの元に駆け寄る
中也さんは傷だらけの状態だった
何時も力強く、優しく撫でてくれていた僕の大好きな細い手は血だらけで、何ヶ所にも傷があった
美しい瞳は固く閉じられており、もう開かないのでは無いかと思った
何故?何故こうなってしまった?中也さんは亡くなられたのか?
否、そんな筈は無い。中也さんが僕を置いて行くわけない
あの中也さんだぞ?死んでしまうなんて……そんな
絶望していると、中也さんが生きているという事が分かった
我に返り、中也さんの手を握る
とても冷たく、本当に生きているのか疑いたくなるほどだった
「死なないで下さい、どうか、どうか僕を置いて行かないでください」
弱々しい、醜い発言だが、彼の死を拒む言葉がスルスルと口から出て来る
中也さんの目が開く
言葉にならない位の衝撃だった
涙をボロボロと子供のように流す僕達を見て、吐血しながらもなだめようとしていた
どうか無理して喋らないでください。傷口が開いてしまう、もうこれ以上自分の体を粗末に扱わないで下さい
どんどん言葉が溢れていく
握ていた中也さんの手がゆっくり離れていき、背中に回る
そして、弱々しく抱き締めて最期のような言葉を口に出す
中也さんの目がまた閉じていく
腕はだらんと落ちて行き、体もぐったりする
「中也さん……?」
掠れた声で名前を呼ぶ
何時もなら返ってくる返事は、もう返ってくることは無かった
その後、紅葉さんや首領、立原、銀、樋口、探偵社の者が駆け付けた
そして、皆揃って中也さんのしを嘆く
特に紅葉さんと首領、鏡花は酷く悲しんでいた
与謝野女医と呼ばれる女性は、助けられなかった中也さんの死体を見て、涙を流しながら謝罪した
その光景を見て、もう全てがどうでも良くなった
中也さんが亡くなってから、僕の体はどんどん弱って行った
でも、殺しを辞めることは無かった
せめて、死ぬ迄に銀が苦労しない程の鐘を稼がねばと思った
じゃないと、死んだ後に中也さんに合わせる顔がない
正直、中也さんの居ない世界はもう要らないとも思った
でも、中也さんならきっと、残される身内の事を考えて耐え抜くだろうと思い、僕もできるだけ耐えなくては……と思った
だが、体が弱っていた為もあり、肺の発作が起きている所を敵にやられてしまった
銀の事を考えて、悔しく思ったが中也さんと同じ所に行ける事に喜びを感じた
僕は、あの方とは違い、何とも醜いものだな
芥川視点終了です
芥川の口調って本当に難しいですね……書きながら意味がわからなくなってきました
次回からやっと中也視点へと戻り、ヒロアカ世界が出てきます!!
お待たせしました、そしてここまで長くしてしまいすみせん!!
それでは、ご視聴ありがとうございました
コメント
5件
毎回あり様に泣かされている さくらもちです。 はい、来ましたね、ヒロアカですよ 中也さんが女体化ですわぁ!!! もうただただ楽しみです。(*´︶`*)