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かのさん、第3話読みました…! 類の“閉まってる”記憶の設定、すごく切なくて好きです。司が「管理してやる」って言い出したときの背筋が冷える感じと、彰人の執着のヤバさが滲んでて、最後の“同じような黒”がめっちゃ刺さりました…続きが気になります🖤
保健室に向かう彰人を、寧々と司は追いかけない。
「類、類…」
「司、話をしよう。」
寧々は壊れたように類の名を繰り返す司に向き直る。
「なんだ、お前もオレを笑うか?」
「笑わない。アンタは類の事を知らなかった。」
知らない、その音に司は反応する。
「寧々も、彰人も、そうやってオレを…!」
「これは、東雲君も知らない。」
「彰人も、知らない…」
オウム返しをした司は、安堵のような息を吐く。
「類はね、これまでの体験が全部記憶としてあるの。」
「は…?そんなこと…というか、記憶が全てあるなら、何故忘れる…?」
「忘れたんじゃない。閉まってるの。それで、必要な時にどこに閉まったか分からなくなるのが、類の“忘れた”」
司が段々と理解していく。
「類が記憶を開けた時、ただ思い出したんじゃなく、その時の事をまた体験する追体験になる。」
司の顔が青くなった。
「オレは、類のトラウマを、癒えない傷を、抉ってしまったのか…?」
一方で彰人は、保健室に保健医が居らず、扉の前で棒立ちしていた。
「まあ…ベッド借りるくらいいいか」
そう勝手に結論付けて、類をベッドへ寝かせて布団をかける。そうしてから、自分もベッドへ座った。ベッドの隣に置いてあるパイプ椅子は無視だ。
未だ意識が戻らない類の頬を撫でる。
「神代センパイ…いや、類。オレ、ずっと見てたんすよ、アンタの事。司センパイよりも、前から。」
類の胸に手を置き、顔を近付ける。
「こんなチャンスが来るなんて…!」
彰人は、思わず笑みを零した。
「もういっそこのまま…」
「ん…」
「!」
類が薄らと目を開けた。
「しの、のめ、くん…?」
意識を取り戻したら目の前至近距離に彰人の顔面があり、呆然とする類。
「起きたのか、類」
「へ、ぁ、うん…?」
寝起きで類が抵抗しないのを良いことに、彰人は類の胸に置いたままの手を、類の制服のシャツのボタンまで滑らせる。
#暁山瑞希
ねる
1,082
ʓ Ɩ ı @_︎💛🎪㌠
915
#青柳冬弥
「大人しくしてくださいね、センパイ♡」
類が反応するより前に、扉がガラリと開かれた。
「何をしている」
「チッ」
そこには、司が立っていた。
「ぁ、つかさ、くん…」
類は司の顔を見た途端に、顔を青くしてまた引き出しを開けようと手をかける。
「類!開かなくていい!」
「ぇ、?」
司が何故そのことを知っているのか、誕生日を思い出させるのに必死だった司が何故開かなくていいと言うのか。類は理解できなかった。
司は彰人を雑に退けて類を抱きしめた。
「類、すまなかった。オレはお前の才を見誤って、傷付けた。」
「司くん…」
「もう、無理に開けて、傷付かないでくれ…」
その言葉は、圧倒的に光で、救いの言葉だ。…その後に続く言葉が無ければ。
「これからはオレが類を管理してやるから安心してくれ」
「へ…?」
類が思い出したくないなら、自分が類を管理すればいい。混乱したような声を発する類。怒気を浮かべたのは彰人だった。
「はぁ?何言ってんだ!」
「お前は黙っていろ」
彰人は司の言動が理解ができない、という感じである。
「類センパイを管理するのはオレだ!」
「ぃや、ぇ…?」
司と彰人が向かい合う。
お互いに、瞳に同じような黒があった。