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逃げきれたと思った。 実際に逃げ切れた。
でも、やっぱり。夜の街は危険だった。
Y
「裏路地から逃げれば見つからないかも」
K
「わかった、行こう 」
男1
「えーもしかして君達家出〜?」
大人の成人男性らしき人に話し掛けられた。
K
「だったらなん……」
男2
「いいね。
そういう強気なとこ、 嫌いじゃないよ。」
背後、耳元で囁かれた。
K
「誰」
足音がしなかった。
Y
「んぐ……うーーー」
K
「……Y!!!」
Y
「んぐ、うー」
男2
「さぁ、誰だろうね?」
車で何者かに連れて行かれた。
K
「何処に連れて行ったの?」
男2
「それは君には言えないけど、 俺から言えることは君は今から俺らの家に来ることだよ。 」
K
「……は?」
男2
「そりゃわかんねえか。
まぁつまり、こういう事だよ。」
壁に押し付けられた。
K
「なにを…」
そしてその男は私の胸元のボタンに手を伸ばしてきた。
K
「触ってくんなよ気持ちわりいな死ね」
男2
「おお、言うじゃねえか」
手を動かし抵抗しようとすると、
男2
「抵抗しようとしてもガキのお前には無理だ」
ドン、と。手を壁に押し付けて抑えられた。 そして、順々と三つのボタンを1つずつ空けてゆく。……やがて、全部空け終わり、服の中へと手を伸ばされる。
K
「…やめて……ください………」
醜いのは分かってた。でもこれが最後の懇願だった。
男2
「おいおい、さっきの威勢はどうしたんだ〜???」
そんなことを言いながら、その男は手を止めなかった。
男2
「勘違いすんなよ。これは教育だ」
そう男が告げた後、私は目をキュッと瞑った。
学校でも、こんな所でも。私は大切な人を守れず自分さえも守れない。そんな自分に腹が立った。
……そんな時だった。