テラーノベル
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「うぅ?‥‥‥‥‥うぁあえぁうぇ!?(え?‥‥‥‥赤ちゃん語!?)」
「あらあら〜頑張って話そうとしてくれてるのかしら。可愛らしいったらありゃしないわ〜♡」
「うぅ!可愛い‥‥破壊力が‥凄い!!」
「天使が二人‥‥これは絵になるぞぉぉ!!」
「もうっ!あなたうるさいわよ。しかも天使にはヴェレクたちは含まれてないの?」
「僕は天使じゃないよ!!他の兄さんたちも絶対違うって言うはず!!」
「‥‥‥だそうだぞフェレン。」
「えぇ~?あんな可愛らしいんだから天使だと思うんだけど〜」
「母様‥‥医者に見てもらったほうが‥‥」
「何?ドラズ?(圧)」
「‥‥い、いえ、何も‥」
(‥‥‥‥‥私忘れられてんの?)
中々面白い会話であったが、仲間はずれをされた気分だった。
(とりあえず、状況を整理しよう。まず私を抱っこしてるのが私のお母様で、”フェレン”。私を横から覗いている男性がお父様で”バルダー”というらしい。男の子は”ドラズ”。お兄様ね。)
中々顔が良い。国宝級イケメンとはこのことを言うのでは?
(でも待って、他の兄さんたち‥‥ヴェレク‥‥って他にもいるの?!多すぎやしないか?!)
戸惑っていると、それを見たフェレンが、
「ほらほら、一気に話し始めるから困ってるではありませんか。フォルラ〜。そろそろお休みの時間ですよ〜♡」
「もうそんな時間か、私もそろそろ仕事に戻るとしよう」
「僕は兄様たちの迎えと同時に、買い物に行ってきます!」
「はいは~い、二人共いってらっしゃ~い」
‥‥なんだかとても疲れた気がする‥‥。
「お眠りになられましたね」
「そうね。キャナこの子のこと宜しくね」
「かしこまりました。奥様もお気をつけて」
「そんな戦に行くわけじゃないんだから」
「ですが、奥様と王妃様の会話は傍から見ればバッチバチに戦をしてるようにしか見えません」
「あら、そ~お?ならもう少し王妃様に優しくしないとね?」
「優しくとかではないのですが‥‥」
(それほどフォルラ様を取られたくはないんだな)
「‥‥‥‥そして、あなたもフォルラがここから離れるのもちょっとは嫌でしょ?」
「ちょっとどころではありません。絶対嫌です」
「ふふっ、でしょ?‥‥いい子にスクスク育つのよ。フォルラ」チュッ
コツコツコツコツ‥‥‥‥
「なかなか貴族も忙しいものですわね‥‥」
後日‥‥‥
「まぁ!可愛らしい!!フォルラちゃんにはなんでも似合うわね!!」
私はお人形になっていた。
(待って待って待って!!私、こーゆーふりふり系のやつ無理なんだけど!!‥‥‥‥でもだめだ、フェレンお母様とメイドのキャナが怖い。)
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