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涼ちゃんにそれぞれの悩みを打ち明けてから、元貴と滉斗の心は更に深く満たされていた。
自分たちの愛が周りの大切な人にも理解され、応援されているという事実が、二人の絆をより強固なものにしていた。
ある日の夜、いつものように滉斗の部屋で宅飲みをしていた二人。
テーブルには、簡単なつまみと、飲みかけの缶ビール。
完璧なプライベート空間で、二人はリラックスした時間を過ごしていた。
「ねぇ、ひろとっ」
元貴が突然口を開いた。
その声には、どこか悪戯っぽい響きが混じっている。
「ん? なーに、元貴」
滉斗が問い返すと、元貴は顔をニヤニヤさせながら、ビールを一口飲んだ。
「俺さ、こないだ涼ちゃんに相談したんだ」
元貴の言葉に、滉斗の動きがピタリと止まった。
まさか、元貴も同じことをしていたとは。
「……涼ちゃんに? 何を?」
滉斗は努めて平静を装ったが、声が少しだけ上ずる。
元貴はそんな滉斗の反応を楽しんでいるかのように、さらにニヤニヤと笑った。
「えー、なんだと思う? 当ててみてよ」
「……まさか、俺たちのこと、じゃないよね」
滉斗が恐る恐る尋ねると、元貴は「正解!」と、子供のように嬉しそうに指を鳴らした。
「そだよ。俺たちのこと。というか、俺の、滉斗に対する気持ちのことでさ」
元貴は、そう言って、自分の頬を恥ずかしそうにかいた。
滉斗の心臓が、ドクンと大きく鳴る。
元貴が自分との関係について、しかも自分の気持ちについて涼ちゃんに相談していたとは。どんなことを話したのだろうか。
「……実はさ、俺も、涼ちゃんに相談したの。」
今度は滉斗が、驚きの声を上げた。その反応に、元貴は目を丸くする。
「え? なに、滉斗も? 滉斗も涼ちゃんに相談してたの?」
元貴の問いに、滉斗は観念したようにため息をついた。
「うん、してた。元貴が、あまりにも可愛すぎるからって」
滉斗の正直な告白に、元貴の顔がカッと熱くなった。
自分の「可愛すぎる」という悩みを、まさか滉斗が涼ちゃんに相談していたとは。
恥ずかしさと、それ以上に滉斗が自分をそんな風に思ってくれているという事実に、胸の奥が甘く疼いた。
「な、なんだよ可愛すぎるって! そんなの、俺が涼ちゃんに『滉斗が好きすぎて困る』って相談したのと同じようなもんじゃんか!」
元貴は拗ねたように唇を尖らせた。その様子が、滉斗にはたまらなく可愛く見える。
「そうだよ。だから、お互い様って、涼ちゃんも言ってた」
滉斗は、くすりと笑いながら元貴の頭を優しく撫でた。
元貴は、その手に身を委ねながら、涼ちゃんの言葉がまるでブーメランのように自分たちに返ってきていることに気づいた。
「……でもさ、なんか不思議だよね。俺たちのこと、一番近くで見てくれてる涼ちゃんにこうやって相談できるって」
元貴は、温かい視線で滉斗を見つめた。
二人の秘密を共有できる存在がいることの安心感は、想像以上に大きかった。
「うん。涼ちゃんがいてくれて、本当によかった。涼ちゃんさ、ああ見えてすごい的確なこと言うよね」
滉斗も同意するように頷いた。
涼ちゃんの存在が、二人の関係にとってどれほど大きな支えになっているか、改めて実感する。
「そうだね。俺、涼ちゃんに『元貴のそのまっすぐな気持ち、きっと若井も喜んでくれるよ』って言われたんだ」
元貴は、そう言って真っ直ぐな瞳で滉斗を見上げた。
その瞳には、滉斗への溢れそうなほどの愛が宿っている。
「……うん、嬉しかったよ。元貴の言葉、全部。
……俺は、元貴が俺のことそんなに大好きだって言ってくれたのが、本当に嬉しかった」
滉斗は元貴の手をそっと握り、指を絡ませた。
「そんなの、俺もだし…。滉斗が俺のこと、こんなにも愛してくれてるって知って、もっと滉斗のこと好きになったから。」
元貴はそう言うと、滉斗の身体に寄りかかり、その胸に顔を埋めた。
滉斗の心臓の音が、トクントクンと心地よく響いてくる。
「ねぇ、滉斗」
「んー?」
「俺さ、滉斗の隣にいると一番俺らしくいられるの。
俺の、弱くて寂しがり屋なところも、天邪鬼なところもストイックなところも、
全部、滉斗は受け止めてくれるから」
元貴の言葉は、彼の心の奥底からの本音だった。
長年連れ添った幼馴染だからこそ、滉斗は元貴の全てを理解し、包み込んでくれる。
滉斗は、元貴の頭を優しく撫でながら、耳元で囁いた。
「俺も、元貴が俺に全部さらけ出してくれるのが、めちゃめちゃ嬉しーよ。
俺も、元貴といると一番俺らしくいられる。
…本当に、元貴のこと、愛してる」
その言葉は、元貴の心の奥深くに、じんわりと温かく染み渡った。
「……俺も、愛してるっ、滉斗…!」
元貴はそう言うと顔を上げて、滉斗の唇にそっと自分の唇を重ねた。
甘く、柔らかいキス。
それはお互いの「好き」という感情が、涼架への相談を通じて更に深まり、確かな「愛」へと昇華した証。
二人の間に流れる空気は、どこまでも甘く、幸せに満ちている。
これからも二人なら、そして涼架という温かい理解者がいる限り、何があってもきっと大丈夫だろう。
涼ちゃん相談所これにておわりまっす
もっとどエロいのかきたいね
みんなもそういうの求めてるんだろう??😏
コメント
11件
甘々すぎて可愛い…😭💞 好きですほんと…🥹✨ 求めちゃってます😎 車の中とかで見ちゃうと家族に変な目で見られますが…🫠 次回も楽しみにしてます!
求めている。どろどろ愛愛なやつ。(???
ほわほわすぎて可愛いです…どぇろもいいけどほわほわも心が癒されますねぇ。最近投稿多くて嬉しいです