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すち「あ~、ひま~」
(鳥居の真ん中に座り、朝日に照らされ、鈴を振るような声で羽衣を揺らしている奏千)
さすがの俺でも400年以上も寝てられないんだよね~
暇だし、村の様子でも見てくるか
(奏千の緋色の瞳を光らせ、村人たちを観察する。)
幼子を背負いながら、竈で米を炊いている女子。
孫を叱っている老人。
世間話をしている主婦。
薬を調合している男。
喧嘩をしている子。
咳き込んでいる可愛い人。
もうすぐで捧げ物を決める時期なのに、賑やかだ。
いや、最後かもしれない一時を大切に過ごしているのかもしれない。
まぁ、例えどんなに可愛い捧げ物が選ばれても、この山の中でここまで辿り着くのは無理だろうけど。
あ、そういえば雨最近降ってないっけ?
降らしてあげるか
ザーーーーーー
すち「あ、やば………..降らしすぎた」
ま、なんとかなるか。
降らなさ過ぎたら俺用の貯蔵庫に貯められるお米にお酒が減っちゃうし。
来週か~、儀式は。
俺的には別にやってもやんなくっても、気分で天候も伝染病も操れるんだよね。
愚かな人間たちだな。
無駄に命を放り投げて。
でも、人口が増えすぎないようにするのもあるのかな?
だからいつまで経っても村止まりなんだろうけどね。
お酒だけ貰ってこよっかな
美琴視点
みこと「げほ、げほ……….ふぅ~」
最近症状悪化してる気がするんよな~
薬の効果が弱まってるんかな?
らん 「みこちゃん大丈夫?最近咳ひどくなってきてない?」
みこと「う~ん……..そうみたいやけど、まだ生きてるし!」
らん 「そう問題じゃないでしょwwでも、みこちゃんが生きてることには感謝だね!」
らん 「そういえば、今週の水曜に生贄を決めるんだって~」
みこと「…………………..」
らん 「今年は俺らの代からでしょ?俺は絶対になりたくない!」
みこと「誰もなりたくないやろ………なんであんな風習なんかがあるんやろ」
らん 「あれらしいよ?山奥の神社に住んでる奏千神様のおかげで農業は安定しているし、伝染病もすぐに治まるんだって~」
みこと「それ本当なん?やったら村の人が無駄死にするのを止めてくれたらええのに……….」
らん 「そうはいっても、噂によると生贄の血肉を食べて力を得てるんだってよ」
らん 「ほぼ化け物じゃんw」
老人 「こらッ!!!この馬鹿もん!奏千神様に対してなんて不敬な発言をっ!」
らん 「い”っだっ!?!?!?!?ちょっ、爺さん!!そんなに殴らなくてもよくないっ?たんこぶできたんだけどっ!」
老人 「そりゃ、お前さんが無礼なことを言ったからに決まっておるだろ……….そんなんだから最近は奏千神様が機嫌を損ねて雨を止めておるんじゃよ」
らん 「そんなん知らねぇよっ!それに雨だって毎日同じ時間帯に同じ量降るわけあるかっ!」
みこと「ら、らんらん?落ち着こな?」
らん 「うっ…….み、みこちゃんがいうんだったら……」
老人 「ったく…….らんはみことの言うことだけはよく聞くのぉ~」
らん 「うん!だって大切な幼馴染だもんっ!ね?」
みこと「う、うん!」
なんだかんだ楽しいな。
どうか、らんくんだけは選ばれませんように。
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コメント
10件
おぉ✨面白い! 続きめっちゃ気になる
ああ、一気に物語に引き込まれましたね。第1話と違って今回は奏千様の視点から始まり、神様なのに「降らしすぎた」とちょっと抜けてる感じが可愛い。でも「愚かな人間たちだな」という台詞で、ちゃんと人とは違う存在なんだと再認識させられました。 美琴視点に戻ったときの落差も上手い。咳き込んでいる姿が最初に出てきたときの「可愛い人」と呼んでいたのとリンクして、胸が締め付けられました。最後の「らんくんだけは選ばれませんように」という願いが切ない…続きが気になります!