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凶太がLove
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#夜桜凶一郎
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こんまろ!
ましろです!
前回の続きです!
では、行ってらっしゃい!
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第二話 リビングでのゲーム
「——ちょっと待ちなさい」リビングの重苦しい空気を破ったのは、ソファーでスマホをいじっていた四女・四怨だった。彼女は画面から目を離すと、すっと立ち上がり、獲物を見つけたような目で太陽を指差す。
「あんた、さっき『もう少しでゲームクリアだったのに』って言ったわね? それ、今週発売されたばかりの超高難易度死にゲー『デモンズ・ソウル・クロニクル』のこと?」太陽は一瞬キョトンとしたが、すぐに親近感の湧いた顔で頷いた。
「あっ、そうそう! それ! 最終ステージの裏ボス戦で、あと一撃入れれば世界最速クリアだったんだよ。それをこいつが拉致ったせいで……セーブもしてないのに….!」「……はあ!?」四怨の目がカッと見開かれた。「あれ世界最速推定クリア時間が40時間って言われてる絶望ゲーよ!? 発売されてまだ丸一日よ!? あんたどれだけ常人離れした反射神経とエイム力してんのよ!」「四怨。太陽のゲームへの執念は異常だからね」凶一郎が涼しい顔で笑う。
「はい、コントローラー。これで文句ないでしょ」四怨がリビングの巨大モニターにゲーム機を繋ぎ、太陽にコントローラーを放り投げた。「え!やらしてくれるの!ありがと、四怨ちゃん!」太陽はソファにドカッと腰掛け、すぐにゲームを起動する。その様子を、夜桜家の兄妹たちが少し離れたところから見つめていた。
「おいおい、凶一郎兄ちゃんの友達、ずいぶん図太いな……」と嫌五が苦笑いし、二刃も「凶一郎の連れだからな。多少の胆力はあるのだろうが……」と腕を組む。しかし、ゲームが始まってわずか数十秒後。リビングの空気が、ピキリと凍りついた。カカカカカカカンッ!!リビングに響き渡ったのは、鼓膜を打つような、極限まで高速で正確なボタンの打鍵音。「……え?」最初に声を漏らしたのは四怨だった。画面の中の太陽のキャラクターは、ボスの放つ「フレーム単位でしか見切れない即死攻撃」を、まるで未来を知っているかのように最小限の動きですべて回避していた。「おい、四怨……」辛三が冷や汗を流しながら、四怨の肩を叩く。「あのゲーム、俺も少しやったけど……あんな動き、人間ができるのか?」
「できるわけないじゃん……!」四怨の目が驚愕に見開かれる。
「あのミリ単位の回避、常人の動体視力や反射神経を遥かに超えてる。それに、あのコントローラーを叩く指の速度と精密さ……。あれ、完全に銃器の超高速連射や、超一級の暗殺術の指捌きと同じよ……!?」その言葉に、二刃の目の色が変わった。「なんだと……?」二刃、辛三、嫌五、そして七悪の視線が、一斉に太陽の「背中」へと注がれる。ただゲームをしているだけのはずなのに、太陽の体からは一切の無駄な隙が消えていた。背後から誰が近づこうが、どこから不意打ちされようが、一瞬でカウンターを叩き込める圧倒的な武人の構え。衣服の上からでもわかる、極限まで練り上げられた体幹としなやかな筋肉。(この少年、ただの一般人じゃない……!)
(この尋常じゃない身のこなし……ただ者じゃねえぞ……!?)家族たちの間に、一気にスパイとしての警戒心と戦慄が走る。彼らはまだ太陽が「ゴールドスパイ」だとは知らない。しかし、凶一郎と肩を並べるほどの「何か」を持っていることに、本能で気づき始めていた。「よし、クリアーーー!!」画面に『VICTORY』の文字が表示された瞬間、太陽は「あー、焦った!」とパッといつもの普通の高校生の笑顔に戻った。じっとりと冷や汗をかきながら、殺気すら孕んだ目で自分を凝視してくる夜桜家の面々に、太陽は、
「え? みんな、どうしたの?」と首を傾げる。太陽は慌てて隣の凶一郎を小突いた。
「おい凶一郎、お前の家族、なんかめちゃくちゃ怖い目で僕のこと見てるんだけど! 睡眠薬の次は暗殺か⁈」
「ははは、気にするな太陽。みんなお前の素晴らしいプレイに感動しているだけさ」凶一郎はいつも通りヘラヘラと笑いながら、太陽の肩を抱く。二刃はジロリと太陽を見つめ、心の中で確信する。
(朝野太陽……あんた一体、何者なんだ……!?)リビングの全員が、その「ただの親友」の背後に隠された、底知れない正体にただならぬ疑惑を抱き始めていた。
終わり
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おかえりなさいませ!
面白かったですか?
見てくださりありがとうございました!
ばいまろ( ´ ▽ ` )ノ
コメント
1件
うわ、この兄弟たちの反応がいいですね!ゲームで暗殺術並みの指捌きがバレちゃう展開、めちゃくちゃ好きです。太陽くん本人は呑気に「みんなどうしたの?」って顔してるのがまたギャップで…。伏線的な意味でも「ゴールドスパイ」との繋がりが気になります!次話も読みたいです!