「パーン!」
雑誌の付録の仮面をつけた麗が、クマみたいに構えた私にそろそろと近づいてきて、お腹にパンチをくらわしてきた。小さい子のだしちゃんと手加減もしてくれてたからそんなに痛くなかったんだけど、
「アイタタタ! や〜ら〜れ〜た〜」
って言いながらイスに座ると、麗は『ケタケタケタ♡』って感じで笑ってた。それをカワイイと思いながら私は、
「ママは麗がちゃんと痛くないようにしてくれてんの分かってるけど、他の人は叩いちゃダメだよ」
って言ったらさ、
「あい♡」
嬉しそうに笑顔で返事してくれたんだよね。そしたらホントに麗は他の子を叩いたりしなかったんだよ。まあ他の子の前では私や叔母さんの前みたいなノリを見せないってのもあるんだけどさ。
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