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#ご本人様には関係ありません
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イッキ見させてもらいました。 そう、繋がってたのかと。 読んでて傷みの強弱とか心の浮き沈みがはっきり分かるほど刺さってしまって涙涙涙
「……え?」
瞼をゆっくり開けると、視界いっぱいに
若井と元貴の顔 があった。
2人とも本気で心配そうな目をしている。
「涼ちゃん、やっと起きた……!」
元貴が息をはくように言う。
「大丈夫? 気失ってたんだよ?
ほんとびっくりした……眠剤もう飲んじゃだめだよ」
若井の声が震えていた。
涼ちゃんは息を吸う。
胸の奥の“痛い記憶”は全部残っている。
だけど、身体は軽い。
まるで世界がリセットされたように。
(――戻ってきたんだ。ちゃんと。)
ゆっくり上体を起こすと、若井がすぐ肩を支える。
「無理しないで。まだ顔色悪いよ?」
涼ちゃんは2人を見つめる。
さっきまでの出来事が嘘だったみたいな優しい顔。
だけど――
“そう見えたのは自分だけだった”というあの苦しさは、
心の奥底にちゃんと残っていた。
「……大丈夫だよ。
ごめん、心配かけて。」
いつもより静かで、
でも少しだけ強くなった声で答えた。
今までの事を思い出す。そうだ。ここの場面見たことある。若井と元貴はいつも仲良くして仲間はずれにされ僕が病んだんだ。それで今病んでるって2人とも知らない場面だ。ここで隠さないと取り返しがつかん!
涼ちゃんは飛び上がり机の上のカッターを上手く取って隠す。
「…….?急にどした?覚醒したんかね笑」
と元貴
(もう一度、ちゃんと向き合えるのかな……
全部……僕の言葉で。)
逃げても消えなかった気持ち。
一度途切れたみたいな時間。
そして――再び与えられたチャンス。
涼ちゃんは、
軽く震える指先をぎゅっと握りしめた。