どうも、主です〜
本来自分が得意?wなのが、ノベルの方なので、ノベルの方で新連載書いていこうと思います。
もう片方終わってないんですけどね()
ではどうぞ!
この世には2種類の人間が居る。
持たざる者と、
持ちし者。
この二種類の人間に分けられて皆、生きている。
只、俺だけを除いて―――
「 んぅぅう…… 」
鳥の囀りが五月蝿い。
カーテンの隙間から漏れる光が眩しい。
「 朝か…… 」
キッチンへ向かい、朝食を用意する。
食パンを出して、バターを乗っけてオーブンで軽く焼く。
その間に高校の制服を着る。
暫く経つと、甲高い合図が鳴る。
オーブンを開けて、皿の上にパンを置く。少し焼けていない部分があるのがこだわりだ。
鳥の囀りだけが響いていたリビングに、サクサクと新しい音を増やす。
やがてパンくずだけが残った皿を洗い、歯を磨く。
そして、ニット帽とマフラーを着け、リュックを背負う。
重い玄関のドアを開けて、外へ出る。
鍵を閉めて、ジメジメした空気を押し分けるように歩く。
「 暑いな… 」
そうやって、何気ない、味気のない日々を 只淡々と過ごすだけだ、と思っていたのに…
「 ふうぅ…… 」
今日も疲れた。愛想笑いを絶やす事無く今日を乗り切れたことに安堵が漏れる。
心を許せる相手なんてそうそう居ないもんだ、と改めて思い知らされる。
「 こんな張り紙、あったっけか…? 」
電柱に貼られたバイトの募集の張り紙。
[ 1回のバイトで○万稼げる!?
│ 元気な 学生大歓迎!
│ ○月✕日、𓏸区𓏸𓏸番地にて14時から面接!
│ 必要条件: 長期の継続が可能
│ 汚れても大丈夫で動ける服
│ 運営組]
( 胡散臭ぇ〜…… )
こんなの誰が行くんだよ…とは思ったが、今月の生活費がピンチなことにに気づく。
「 明日の2時なら大丈夫かな… 」
「 本当に此処だよな…? 」
山奥にある、人っ子一人近寄らない古びた廃校。しかし、入口に人が居る事から、ここで間違いないことが分かる。
( なんか皆ガラ悪くね? )
そんなこんなで怯えながら待っていると黒いスーツを来た人物が後ろからやって来た。
スーツ男 「 皆さんこんにちは、お集まり頂き有難う御座います。 」
「 まさかあのコンタミ様か…? 」
スーツ男 「 今回の試験の司会を務めさせて頂きます、コンタミと申します。 」
「 マジか…本物だ… 」
え 、何?あの人そんなに凄いの?聞いたことも見た事も無いが…
コンタミ「 まずはこの廃校の体育館に行きましょうか。 」
そうして参加者が全員移動した。
てか、面接って書いてあったのに全然面接の雰囲気じゃない。試験って言ってたし…
……もしかして結構やばい?
コンタミ 「 さて、皆さんにはしっぽ取りゲームをしてもらいます。 」
は?しっぽ取りゲーム?そんなの小学校にやったっきりだし、この歳だし、ましてやイカついおじさん達としっぽ取りゲーム?
コンタミ 「 ルールはしっぽを取った数が多い人が勝ち、残り3人になった時点で運営の誰かが止めに行きます。」
コンタミ 「 しっぽを取る際に、殺してもいいですが…後処理が大変なのでボコす程度にしといてください。 」
コンタミ 「 そして、敗者の関与は禁止、ルールは以上です。何か質問ありますか? 」
質問しかねぇよ!なんで殺し合いになるんだよ!やっぱあんな怪しいバイトやめときゃ良かった…
しっぽが配られ、俺はズボンのベルトに挟んだ。なんで制服で来たんだよ…
コンタミ 「 では、用意…初め! 」
始まった途端走り出す人と、その場で殴り合う人との2つに別れた。
ら「 頂きますー…… ソッ 」
争ってる人達の後ろへ近づき、手当り次第しっぽを取る。
しかし、殴り合いに夢中で数人しか気づかない。
ら 「 ずらかるか… 」
その場を離れ、教室の扉の影に隠れる。
誰も扉から人が出てくると思っていなかったらしく、面白い程しっぽが取れる。
今持っているのは17本…3人合格で最初が50人程度だからもう大丈夫だろう。
長い間手入れされていない木の階段を軋ませながら上へと上がる。人によっては底が抜けそうだ。
屋上は草花が鬱蒼と生えていて、庭のようになっていた。そこに寝そべり、一息つく。
ら 「 はぁ〜… 」
ただ生活費稼ぎたかっただけなのになんかやばそうな事に首突っ込んじゃったな…
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