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「 おーい、起きろ、起きんか! 」
ら 「 ん〜…… 」
「 試験終わったぞ! 」
目を開けると、黄色いフードを被った茶髪の男性が立っていた。
ら 「 誰……? 」
「 俺は金豚きょー。お前俺の事も知らんのに今日来たんか…? 」
いや、知らんし…お金欲しいから来ただけだし……
コン 「 とりあえず君は合格だから、向かうよ 」
ら「 え、どこに? 」
コン 「 君のバイト先、僕達のアジトにね。 」
アジト?何それヤクザかよ!
おかしい、絶対におかしい。
聞くか、聞かないか迷っているうちに2人が立ち止まった。どうやらここみたいだ。
言うなら今しかない…っ
ら 「 あの〜、そろそろなんのバイトか教えてくれませんかね? 」
コン 「 え、本気? 」
きょ 「 だからもうちょい分かりやすくしろって言うたやんけ… 」
コン 「 いや、でもあんな怪しい広告なんて普通引っかからないでしょ? 」
きょ 「 でも現に引っかかっとるやん…… 」
コン 「 ……でももう返せないよ? 」
きょ 「 しゃあなしか… 」
和風の豪邸の引き戸を開け、靴を脱いで2人の後ろを着いていく。
黒服の怪しい人達がそこらじゅうにいて、こちらを見ている。
奥の方にある和室に通される。綺麗な部屋だ…。
きょ 「 さて、そこ座って貰おか。 」
ら 「 は、はい 」
コン 「 なんでこんなに怪しいバイトを受けたの? 」
ら 「 生活費が足りなくて… 」
きょ 「 こんな条件良くてシロいバイトなんてあるわけねぇのにな… 」
コン 「 いいかい、君が受けたのは、
ウチの組に入る為の試験で、
あの張り紙は普通の人は引っかからないけど見る人が見ればわかるように作ったはずだったんだよ… 」
きょ 「 つまりお前は間違えてギャングの面接に来たって訳や。 」
ら 「 えぇぇぇぇぇえッッッッツ!?!? 」
コン・きょ 「 うっさ…… 」
ら 「 あ、すんません… 」
コン 「 まぁ、ここまで来た事だし、返す気は無いけど、うち入る? 」
ら 「 入ります… 」
コン 「 よろしい^^ 」
面倒なことになってしまった…
……ギャングって、人を殺さなきゃ行けないのだろうか……
嫌だな。
きょ 「 残りの2人と顔合わせするぞー 」
ら 「 は〜い 」
ガラガラガラ……
「 え? 」
扉を開けて部屋へ入ってきた人物は俺のよく知る人物だった。
ら 「 ぺいんとに…ぐちつぼ!?!? 」
ぺ 「 なんでお前がここにいるんだよ! 」
ら 「 こっちのセリフだよ! 」
コン 「 まずお話し合いなんだけど、いいかな? 」
ら、ぐ、ぺ 「 はい… 」
きょ 「 まず、志望動機やな 」
ら 「 俺は生活費のために間違えて… 」
コン 「 まぁそれはいいとしよう 」
ぺ 「 俺は…その、らっだぁの生活費の援助が出来たらなーって…」
ら 「 お前っ…… 」
そんなことを考えててくれたなんて…
ぺ 「 キモ!近寄んな! 」
ら 「 え 」
ぐ 「 俺はぺいんとと同じ理由で一緒に入りました 」
ぐちつぼが俺達の会話を遮るように答えると、コンタミと金豚きょーは笑いだした。
きょ 「 お前ら仲良いな!w 」
コン 「 友達の生活費のためにギャングに入るなんて…面白いね…w 」
その後は能力のことや得意なことなどを聞かれた。
暗くなってきて、もう帰っていいと言われたので荷物をまとめ、3人でアジトを出る。
ぺ 「 あ、まって!俺やっぱ聞きたいことあるから先帰ってて!」
ぐ 「 あ、俺も! 」
ら 「 え、ちょ、えぇ…… 」
あっという間に1人になってしまった。
ぼっちかよ……
……まぁ、アイツらと一緒にバイトってのも悪くないか。
ぐ 「 で、なんで呼び戻したんすか? 」
コン 「 君達は知ってて入ったんだよね? 」
ぺ 「 そりゃそうですけど… 」
コン 「 彼は何も知らずに入ってきた一般人だ。正直、戦力になるかどうかが分からない。 」
ぐ 「 つまりらっだぁの実力を教えろと?w 」
コン 「 まぁ、そうなるね。君達の実力の何割を使ったら勝てる? 」
ぐちつぼとぺいんとは顔を見合せてから腹を抱えて笑った。
ぺ 「 何割ってww 」
ぐ 「 俺ら2人が全力でかかっても無理っすよwwww 」
ぺ 「 なんならコンタミさんよりずっと強いですよww 」
へぇ…面白い…