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これはとある一人の沼が、大勢の沼に愛される話。
マリキン「はぁ〜………ダリぃぃ……」
フサキン「どしたのマリちゃん?」
マリキン「………」
俺は、フサキンの家に来ている。
バイト終わりにフサキンの家に寄ることが
ルーチンになりつつあるのだ。……でも
マリキン「実は…お前の家に来てからなんか体調悪くて………」
フサキン「え!?!?そうなの!?」
マリキン「あぁ…悪い、ちょっと寝かせてくれ」
フサキン「そっか…ゆっくり休んでね……」ニヤ
俺はフサキンの不敵な笑みを気にも留めずフサキンの部屋に向かった。
マリキン「はぁ゛〜〜〜………」ゴロン
実は今日、フサキンの家は何か煙たい感じがしたのだ。まるで線香か何かでも焚いているかの様な…
マリキン「………ゔッ……」
より一層苦しさが増してきた。息ができない。
煙たい。煙たい。煙たい。苦しい。
ガチャッ…
扉が開き、そちらに目をやるとフサキンがいた。
マリキン「フ…サ…!苦………し………ッ」
フサキン「………マリちゃん………」
フサキン「何でこうなってるか分かる?」
マリキン「…………!?」
どういう意味か分からない。犯人はフサだったのか?じゃあこの苦しさには何か理由があるのか?
マリキン「分かッ…カヒュッ…らなッ…いィ゛…」
フサキン「……じゃあコレ、飲んで?」
マリキン「何ッ…だよそ…れ…?ッ…ゲホッゲホッ…」
フサキン「解毒剤、だよ♥」
マリキン「解毒剤………ッ!?」
毒?毒ってどういうことだ?フサキンは自分の家に毒を仕掛けていたのか?
マリキン「それ…で助かる…な…ら……ッ」
ゴクン
マリキン「はぁッ…はぁッ……おいフサ!毒ってどういうことだ?!?!」
フサキン「………あのね?さっきの、B毒って言うんだ」
マリキン「……B毒?B薬じゃなくて?」
フサキン「うん。」
フサキン「B毒は…俺が自分で作ったんだ…」
フサキン「少量の毒と…かなり強い…B薬…それらを混ぜて…出来たもの……」
フサキン「まぁ、あれだね!解毒剤飲んでからが本番ってこと!☆」
マリキン「………は!?!?」
フサキン「やーいマリちゃん引っかかったぁ〜」
マリキン「なっ………」
フサキン「じゃ、マリちゃんお風呂入ってきて」
マリキン「え?何d」
フサキン「いーいーかーらー!!!」ドンッ
マリキン「うわっ!?!?」
フサキンに強く背中を押され、部屋の外に倒れ込んだ。
ドンガラガッシャーン
マリキン「いてて…強く押し過ぎなんだよ…」
マリキン「…………!」ピコーン💡
マリキン「フサー?一旦家帰ってタオル持ってきていいかー?」
フサキン「俺の家の使って良いよー?」
マリキン「………クソ……あ、ありがとなー!!!」
家に逃げる作戦が失敗した。死んだ。
マリキン「………俺はどうなるんだよ………」
第1話 完