< rbr + 新人組 > ~ リクエスト ~
sypーside
rbrさんを見つけた俺たちは───
階段を駆け上がっていた
syp)あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ぁぁ!!!!!!!
syp)お前へばんの早すぎやろci!!!!!!!
ci)だって俺非戦闘員やもん!!!!!!!
syp)んなもん知らんわ置いてくぞ!?!?!?!?!?
ci)酷いこと言わんといてやー!!!!!!!
屋上まであと何段あるか分からない階段を
息を切らしながら駆け上がる
“あの人”が危ないから
まだ、
syp)(死なせたくないんですよ……ッ!!!!!!!)
勢いよくドアを開けた
???)あれっ、まだ起きとんの?
見慣れた布面が柵の向こうで
風に吹かれて揺れている
布面を着けた人物はふらりと振り返って
芯のある、綺麗な。
みんなの大好きな声で、
???)いい子は寝る時間やで、お二人さん?
syp&ci)rbrッ/rbrさんッ……!!!!!!!
rbr)・・・・・・・・んふっ、
ci)なッ、んでこんな…とこッ、おんねん……ッ
syp)そうですよ…ッ、危ないです…!!
syp)こっち……来てください……ッ
rbr)わかったわかった行くからw
rbr)行くから息整えて?w
ci)んで、なんでこんなとこで歌ってたん?
rbr)いや急にぶっこんだな
ci)いや気になったもんはしょうがないやん
syp)そうですよ早く吐いてください
rbr)言い方……
syp&ci) はよ(圧)
rbr)はいはい…、
rbr)ココで歌ってたのは…せやなぁ、
rbr)嫌なことがあった時によくココで歌うんよ
syp)嫌なこと…ですか…?
rbr)・・・・・・・・おん、
ci)何が、嫌だったん?
rbr)・・・・・・・昨日、戦争あったやろ?
ci)あったな。
rbr)今回の戦争な、
rbr)いつもより死者が多かったんよ
syp&ci)・・・・・・・・・・、
rbr)いつもより、上手く兵を誘導出来んかった
rbr)俺のガバで死者がでた。
ci)で、でも…!
ci)戦争で死者が出るなんて “当たり前” やん!
rbr)それはそうやけど、
rbr)俺のせいで死んだことには変わりないやろ?
ci)それ、は……。
syp)・・・・・・・・・・・・、
何も言えない
rbrさんが判断を誤って死んだのは確かだから
でも、rbrさんが悪いだなんて誰も思ってない
ciも同じことを思ったらしく、口を開く
ci)でもッ、rbrは悪な
rbr)いや、俺が悪い。
ciの言葉を遮るようにしてrbrは言い切る。
rbr)俺が、判断を誤らなかったら…アイツらは今日も笑ってたかもしれん
rbr)俺が…みんなの未来を背負ってるのに、
rbr)俺自身がそれを奪ったんや──────。
いつの間にか少しずつ昇りはじめた朝日を背に
rbrさんは語った
俺たちはもう何も言うことが出来なかった
rbrさんも、もう何も口に出さなくて
ただただ沈黙が続く。
その沈黙がひどく苦しくて、重くて、
2人してただrbrさんを見つめることしかできないのが悔しい
rbrさんはそんな俺らに対して何も言わず、
rbr)俺、司令室戻るな。
と、声をかけてから屋上から去ろうとする
rbr)せや、お二人さん
はらり、とrbrさんのトレードマークでもある布面がめくれる
rbrさんの普段は滅多に拝めない瞳が見えた
初めてみたときに宝石か何かかと見間違えるほどに綺麗だったマゼンタ色の瞳は
酷く、黒ずんでしまっていた
何を写しているのかすらも、分からないほどに
rbr)コッチ、きたらあかんよ。
酷く優しく、消えてしまいそうな声は
朝にバトンタッチをした消えかけの夜と共に、
静かに、静かに、溶けていった
syp)・・・・・・・・・・・・・なぁ、ci。
ci)・・・・・・・・・・なぁに?syp。
syp)俺らでさ、あの人の傷…埋めれると思う?
ci)・・・・・・・・無理やろ。
ci)“アイツら”でも、無理だったんだろうし。
そりゃあそうだ
俺たちでも気付くほどの心の傷を
俺らよりも長い年月を共にしてきた先輩達が気付かないわけがない
ci)手を施したあとなんやろ。アレでも。
もう、埋められない傷だと悟ったんだ。あの人たちは
ああ、だからか
zmさんやshoがいつもrbrさんと同じ部屋、ダクトに居るのは
これ以上傷が広がらないように
見守るだけで精一杯なんだ。あの人たちは
相棒ですら、総領ですら埋められないんだ
あの人の心を、精神を
満たすことはもう二度と出来ないんだ。
ねぇ、rbrさん。
あなたの日に日にすり減ってゆく心が、
満たされるのは、いつですか。
ℯ𝓃𝒹
コメント
2件
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、(なにこの物語、好きすぎて死にそうなんだけど、リクエストしたけどこんな凄いとは思わんじゃん。ほんと尊死するって、どうしてくれんだこの最高やろうがよ!)
暗っ、何このお話