テラーノベル
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私が住んでいた所は森に囲まれており、辺鄙な村だった、けど何も不自由がなかった。それに村の人達はみんな優しいし、いつも楽しい日々を送っていただけど、いつの日か壊れてしまった。
私が7歳の頃の、ある日の真夜中に変な匂いがして目が覚めると周りには炎が燃え広がり、自分の方にゆっくりと火が近ずいてきていて、怖くて目を閉じた。 そしてもう一度目を開けると自分だけが外に出ていた。
家や森が炎に包まれ、逃げ道を塞ぐように炎が燃え盛っていた。
火を消火した後に聞いた話だと、家の中に骨がなく、結構な時間燃えていたから消えたんじゃないかという。
その後、私は養子所に入り、8歳で基本魔術を習得した。
金髪のロングヘアーに、爽やかな青の瞳。水色のロングドレスを身にまとい朝日が照らす屋敷中を走り回る私。
私の今の名前は、バネルレギス・ルーギニア。
上級貴族に拾われて楽しい生活を送っている。
家族構成は、お父さん、お母さん、14歳の兄、5歳の弟、そして12歳の私とあと…
「ルー。廊下は走っちゃダメだよ」
止まって振り返ると黒髪に、飲み込まれてしまいそうなエメラルドグリーン色の瞳で、私より20cmくらい背が高い美形の持ち主。
「お兄様!」
アディートお兄様は微笑んでいる。
優しい口調と迫力のある微笑みはまるでどんな奴でも虜にしてしまう悪魔だ。
走ってお兄様の元に行く。
「も〜また走っちゃって。転んだらどうするの」
「ごめんなさい」
「すぐに謝れるのはえらい」
頭を撫でられる。
もう、子供扱いはやめて欲しいわ。
「それでお兄様は私に御用ですか?」
「うん。今から王宮図書館に行くんだけど一緒に来るかい?」
「行きます!!」
即答。王宮図書館はこの国の中で1番規模が大きいし、何より本がなんでも揃っている。
私たちは馬車に乗り10分くらいで王宮に到着した。
王宮図書館は王宮の中にあるのよね。そういえば今まで5、6回くらい来てるはずなのに、王子の姿は一度も見たことがないわね…
王宮のメイドさんが図書館に案内してくれ、中に入った。
やっぱりいつ見てもすごく広い。縦は約20メートルで8段くらいで横は3、4メートルの棚が100台以上ある。
本の数は数えたくないほど沢山置いてある。
この王宮図書館を使えるのは王族と、上級貴族のみ。
「ルー。僕は歴史書の所に行くけど、他の本が見たいなら別行動でもいいかい?」
「はい。この図書館の構造と場所は把握しているので大丈夫です」
自信満々に言うとアディートはクスッと笑った。
「すごいな。ルーは」
お兄様の背中に笑顔で、小さく手を振った。
さ、私は魔術書を探しますか。
ところが魔術書があるところをよーく探したのに、基本魔術の本しかない。
何で、基本魔術の本しか、ないのかしら。魔術関連の本棚は8台しかないのにどうして…
「まあいいわ。今日は基本魔術の本でも読んでましょ」
それから私は探すのをやめ、基本魔術の本を読んで、読んで、読みまくった。
そして夢中になりすぎた結果、基本魔術の本を全て読み終わり、アディートが迎えに来た時には私の周りにはたくさんの本が山積みになっていた。
「ルー?…」
「はい!」
「これ全部読んだの?」
「そうですわね」
「すごい…ね」
アディートは驚いてなのか、苦笑いをしていた。
驚くのも無理ないわ。実のところ私も驚いてるのよね…時間も忘れて夢中になって、1日でこんなに本を読んでしまうなんて。
「じゃ、じゃあ早く片付けて帰ろっか」
「はい!あぁ…お兄様も手伝っていただけますか?」
「全然いいよ…」
やっぱりお兄様でも驚きは隠せないものなのね。
二人で山積みになった本を片付け、家に帰ってきた。
「あぁー疲れた…」
ベットダイブをした瞬間疲れが吹っ飛んだ気がした。
「すごく楽しかったー」
所々知らない魔法とかあって久しぶりにすごくワクワクしたなー
「そういえば、王宮図書館にはこの国にある本は全てあるはずなのに、なんで魔法書は基本魔術の本しかなかったんだろう…」
とか考えてるうちに疲れて眠ってしまった。
翌朝。私は昨日、疲れが溜まりすぎたのか昼まで寝てしまって、起きた瞬間すぐに着替えてお兄様の部屋へ直行した。
「お兄様! 」
「おや、昨夜はよく寝れたみたいだね」
お兄様専用の書斎の扉を開けると、アディートともう一人。
白髪で水色の瞳。背は私より30cm差の可愛い、可愛い私の弟、アイルがソファーに座っていた。
「アイル体調は大丈夫なの?」
「うん。今は結構大丈夫」
「ダメそうだったらすぐ部屋に戻るのよ」
アイルはコクンと頷いて、可愛すぎて頭を撫でまくった。
アイルは3歳頃からよく体調が急変する事があり、よく熱を出して一日中寝込んでいた。だから部屋から出れるのが結構珍しい。
「そういえば、どうしてアイルはお兄様の書斎に?」
「久しぶりに部屋から出れたから…久しぶりにお兄様とお姉様誘って屋敷の中、探検しようかなって…」
「それで私を待っててくれたの?」
照れなが頷いた。それが可愛すぎてもう一度、頭を撫でまくった。
「も〜可愛んだから。でも、ありがとう」
「じゃあルーも起きてきた事だし、行くか」
「じゃあ屋敷の探検に、レッツラ」
「「「ゴー」」」
三人の掛け声を合図に、アイルが真ん中で三人 で手を繋いで書斎を出た。
廊下を歩きながら嬉しそうなアイルを見て癒されまくっている私。
「そういえばさっき二人っきりで何のお話してたの?」
「んー内緒」
うぐぐ。可愛すぎる。
「アイル、どこ行きたい?」
「厨房と大浴場とあと…お庭」
「厨房?」
アディートと私は不思議で顔を見合わせた。
「じゃあ最初に厨房に行こうか」
「うん!」
厨房の中に入ると、まず最初のアイルの言葉が当たり前だけど少し驚いた。
「あ、あの…いつも僕たちに美味しいご飯を作ってくれてありがとうございます!」
厨房の料理人達に聞こえるくらいの声量で料理人達はアイルを見てポカーン。私たちもポカーン。
アイルはみんなに見られて恥ずかしくなったのかアディートの後ろに隠れた。
それから、がたいがよく怖い顔の料理長が奥からやってきて、アイルに向かってコックさんの白い帽子を外して、深々と頭を下げるのを見て、もう一度みんな口を開けてポカーン。
みんな驚きのあまり目と口を開けながら硬直。
多分みんな思ってることは同じだろう。
『あの怖いと言われている料理長が五歳児に頭を下げてる…これは明日は雪が降るぞ』
「アイル様にそう言っていただけるとは、お、俺すごく嬉しいです」
「顔をあげてください」
アイルがひょこっと顔を出しながら言った後、料理長が顔を上げると、涙と鼻水でがぐちゃぐちゃになっていてみんな同時に吹いてしまった。
みんな笑いを堪えようとしているが、それは無理でみんな爆笑。
それに加えアイルが料理長に自分のハンカチを差し出して、料理長はそれも嬉しかったのかさっきより号泣。
さっきよりも息ができないくらい爆笑した。
まあそれから色々あって、次は庭に行くことになった。
「アイル、せっかく庭に来たんだしここで昼ごはん食べない?」
「うん!」
厨房から弁当を、さっき行った時に貰った。
「アイル弁当箱、開けてみて」
弁当箱を開けると、卵焼きや唐揚げなどの庶民向けの食べ物が多く入っていた。
「これは何?」
アイルは今まで街に行ったことが1回しかなくそれも生まれた頃の話。
だから知らないのも当然ね。
「それは、ハンバーグって言うんだよ」
アディートが言うと同時に食べた。アイルは身体にイナズマが走った。
「「ど、どう?」」
「美味しい」
それから私たちは、昼ごはんを美味しく食べ、アイルがまた悪化すると悪いので軽く三人で遊んで汗が出てきたので次は大浴場へ行った。
私は女子なので一旦二人とお別れした。
「ふー」
湯船に浸かって目を閉じ、疲れを癒す。
[アディートとアイル side]
「「ふー」」
二人で湯船に浸かる。
「アイル、気持ちいいか?」
「うん。疲れが取れる気がする」
「おじいさんみたいなこと言うな」
「フフ。そうだね」
そんなこんなで大浴場から上がる。
[ルーギニア side(戻る)]
男湯からアイルはアディートに抱えられながらが出てきた。焦って駆け寄る。
「どうしたの?また悪化した?」
「シー。疲れて寝てるだけだ」
私は安心して胸を撫で下ろす。
「とりあえず、もう暗いからアイルは僕が部屋まで運ぶよ」
「途中まで私も行くわ」
アディートと話しながら部屋へ向かう。
「寝顔も可愛い」
ほっぺたをツンとしたらもちもちしてて可愛い。
「ルー。もうそろそろやばいかもしれない。アイルが、感ずいてきてる」
「…わかった」
まだアイルに自分が養子なのだと伝えていない。伝えて別の意味で寝込んでしまったら、自分が嫌われたらどうしようと思ってずっと言い出せなかった。
翌日からまたアイルが熱を出した。それで、昨日本当は部屋で安静しないといけなかったらしく、アイルを部屋から出して遊んだとして今お母様の前で正座しながら、アディートと二人でお母様に叱られるところだ。
「何故、昨日アイルを連れ出したうえに、安静にしてないといけないのに遊んだのかしら?」
「いや、部屋に来たのはアイルの方だし大丈夫だって言ってたし…な、ルーも聞いただろ」
お兄様こっちに振ってこないでくださいます?私もピンチなんだから白状すれば良かったのに!
「そ、そうですよ。アイルが自分で大丈夫だって言ってたんです!」
火に油を注いでしまった。
「あーなーたーたーちー。そこはお兄ちゃんお姉ちゃんとしてアイルの事をもっと考えて行動しなさい! 」
ゲンコツを二人で食らった。
「罰として二人は、1週間部屋で過ごしてもらいます!」
「「はーい」」
部屋に戻った。
「はーお母様ってばゲンコツまでしなくて良かったのに。ていうかなんでお兄様は火のついたお母様に油を注いだわけ?意味わかんない 」
お母様の名前はカルファ二ア。元々お母様は下級貴族でだったが、お父様と駆け落ちし、結婚にめちゃくちゃ猛反対されたが、結婚したらしい。
まああの、私より濃いめの金髪のサラサラ髪に、エメラルドグリーン色の瞳でプラス美人だし、色んな人に求婚されたんだろうな〜。
お母様から謹慎処分を言い渡され三日目
「暇だー」
ベットの上でゴロゴロ。
そうだ、この部屋のバルコニーからアイルの部屋のバルコニーまで行ってアイルの様子を見てこよう。
ちなみに二階は5部屋あって、お兄様の部屋と書斎があるのが、私の部屋の左隣。アイルの部屋があるのは一つまたいだ先の一番右の端っこにある。
バルコニーに出て、アディートの部屋のバルコニーを見ると、アディートがいた。
「ルーじゃないか。バルコニーに出てどうしたんだい?」
「お兄様こそ。まさかお兄様もお見舞いに行かれるのですか?」
「も、ってルーもなのかい?二人共思ってることは同じみたいだね」
「ですね」
アディートがバレないように、軽々とバルコニーを淡々とに飛び移っていった。 私はと言うと、お兄様に少し助けられながらも、アイルのバルコニーへとやってきた。
そーっと魔法を使って、バルコニーの出入口の窓を開ける。アイルは暗い部屋で寝ていた。
「お邪魔しま〜す」
アイルが起きないように静かに行動する。が、それは無理そうな話しでアイルは起きていた。
「どうしたの二人して」
アイルの近くによると、目の下は赤くなっていた。でも 話す時は弱々そうだが、見たところ今は元気そうで良かった。
「お見舞いに来た」
アディートがアイルの頭を優しく撫でていて、すごく羨ましかった。
「ありがとう」
「もう大丈夫なの?」
「うん」
アイルの顔は少し寂しそうに見えた。よっぽど一人でいるのが寂しくてついさっきまで、泣いていたんだろう。
「アイル、手出して」
不思議そうに手を出した。私は、アイルの手を優しく包み込むように握って、目を閉じる。
すると、手の甲に黄緑色の不思議な模様が出てきた。 アイルはそれを見て、私に聞いた。
「これ何?」
「一週間しか持たないけど、まあ言わばお守りかな。アイルを守ってくれる強い強いお守り」
「お守り、か〜。ありがとうお姉様」
アイルの笑顔を見て私も嬉しくなった。
それからやっと謹慎期間が終わり部屋から出れた。アイルはあの日から悪化という悪化はしなかったそう。
でも、それがずっと続くことはあるわけない。だが、続けばいいと願っている。
1ヶ月後、またお兄様に王宮図書館に行かないかと誘われて私は即答した。
「行きます!」
馬車に揺られながら、王宮に着き、図書館の中に入った。
今日もお兄様とは別行動!今日は前の続きを読んで基本魔術の本を制覇するぞー!
「これと、これと、あとこれも」
腕の中に本が何段にも重なっていく。
「ん?何これ」
1冊だけ他のとは違う本が置いてあった。その本を抜こうとしたら急に本棚が動いて隠し扉が現れた。
この中に入れば私が知らない魔術書があるかもしれないわ!時間はたっぷりあるし、早速中に入って見ましょ!
私は扉の奥の暗闇へと階段を降りて行った。
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#異世界転生
しめさば
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コメント
1件
うわあ、家族の空気感がすごく温かい…!アイルが料理長にありがとうって言うシーン、めっちゃ泣けるし可愛すぎる。ルーギニアがアイルに黄緑色の模様のお守りを送るところ、魔法の設定も気になる。最後の隠し扉からの展開、めっちゃ続きが気になるんだけど!次どうなるのこれ絶対読むわ🔥