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勇「まだ心の準備が、、、!」
できてない、そう言い終わる前にマネージャーさんはすでに楽屋のドアを開けていた。そこには緊張しているのかぎこちない四人の姿が。
マネージャー「みなさんごめんなさい、忙しいのにわざわざ時間を作ってもらい…」
マネージャーの暗い顔、いつもは明るい勇斗の浮かない顔に四人は何かを察した。
仁「何かあったんですか、、」
柔「もしかして…熱愛とか、、」
さすが柔太朗は観察眼が鋭く、俺が持っていた雑誌のようなもので瞬時に察したようだ。
舜「え、嘘やろ…?」
勇「実は、週刊誌に撮られちゃって…」
そういって四人に写真を見せる。
太「ほんまや…!でもこれ、ほんとに勇斗なの??」
勇「ああ、これは間違いなく俺、、でも、熱愛とかじゃなくて、A子さんが転けそうなのを止めようとしたら…」
仁「うまいことバッチリ撮られたってわけね…」
勇「その通りです、、みんな本当にごめん!今こそ知名度が上がってきて頑張らなきゃいけない時期なのに、足を引っ張るようなことをして、、」
沈黙が部屋を支配する。やっぱり、メンバーとはいえ、みんな怒ってるよな…改めて頭を深く下げようと後ろに下がると予想とは違う言葉が飛んできた。
舜「何いってんの、勇ちゃん。勇ちゃんがそんなことする人やないって知ってんし!!!てかむしろ勇ちゃんはなんで頭下げとんの、何も悪くないやん!!全てはこの週刊誌が悪いんや!!!」
立ち上がり大きな声を響かせる。
勇「え…?」
太「そうや!まさに舜太の言う通りや!こんなっ、こんな最っ低な週刊誌は、、もう、、!こうじゃ!!」
といっていきなり立ち上がるとビリビリに破り始める太智。
勇「ちょ太智!!」
柔太朗も立ち上がって優しく勇斗に笑いかける。
柔「二人の言う通り。せめて俺たちの前だけは頭下げないでよ。それに、今の俺たちがいるのも勇ちゃんのおかげ、こんな記事吹っ飛ばすくらい四人で面白いことするから!!」
仁「急だな、俺はパス。
淡々とつげる仁人に、四人にどっと笑いが起きる。つられて、今までの緊張が嘘のようにふっと笑ってしまう。
舜「あ!勇ちゃんやっと笑った!!さっきから真顔怖かったんよ」
ニコニコ笑顔で言う。冗談だとわかっているからこそみんなで笑う。なんだ、俺には最高の仲間達がいるんだ、なんも心配することなんてない。はず。
柔「にしても、こんなガセネタ一つで勇ちゃんの努力が否定されるかもしれないって思うと…俺この写真撮った人とこの記事作った人ぶっ飛ばしてくるわ」
いや、怖い怖い、口は笑ってるけど目は完全に殺人鬼のそれ…
太「柔太朗、俺もついてくわ!こんなやつらただでおくわけにもいかんしな!」
舜「そーやそーや!!」
こいつらがいるから、大丈夫。根拠はないけどただ漠然とそう思えた。
でも、この時の俺は知るはずもなかった。一見最強に見えたのに、どこからともなく亀裂が入って、
今にも音を立てて崩れそうなほど脆かったことを。
コメント
1件
ああ、なるほど……第2話、読ませていただきました。 勇斗がひとりで責任を背負い込んで縮こまってるのに、仲間たちが一斉に「お前は悪くない」って立ち上がるシーン、すごくよかったです。特に舜太の「何も悪くないやん!」って叫びと、太智が雑誌を破り捨てる勢い、柔太朗の目が笑ってない「ぶっ飛ばしてくる」——あれ、キャラの個性が一気に立ちましたよね。 でも最後の一文が、一瞬で空気を変えた。 「どこからともなく亀裂が入って、今にも音を立てて崩れそうなほど脆かった」——この一文で、ただの絆エピソードじゃなくなる不安と緊張が走りました。週刊誌のスキャンダルより、内部の綻びのほうが怖いのかも……続きが気になります。