「ひとりでいたいんだ…ッ!」
貴女は言った。
目からはボロボロと透明な雫がこぼれ落ちている。
「どうして…?」
優しく呟く。
「私といると、貴方はどんどん不幸になってしまう…ッ!!」
もれ出る嗚咽を必死に押さえながら叫ぶように言っている。
間合いに合わせるように吹く風が貴女の艶やかな髪を撫で、過ぎ去っていく。
このまま放っておいてしまうと…。
貴女を生かすためだけに僕はいる。
押さえきれず、一筋の雫が頬を伝う。
どうか生きてくれ。
無様に放り投げられた光を掴んで、何度でも貴女の心臓に戻すから。
器用にも縫った星ぼしの間を真っ直ぐに落ちていかないでくれ。
花びらを重ねて、貴女を受け止めようとする。
僕の腕は何度も折れていた。
もし貴方の心の脆い糸が
だったら幸せなのだろうか?
「二人でいたいんだ…ッ」
貴方は言った。
押さえきれずこぼした雫を頬に垂らして。
「どうして…?」
嗚咽混じりにしゃくりあげるような声で問う。
「放っておいたら、壊れてしまうだろう?」
貴方は言う。
貴方の方こそそうではないか。
貴女を生かすためだけに私はいるんだよ?
貴方の集め損なった光を拾って、貴方の心臓に何度も戻すから。
器用にも縫った星ぼしの間を真っ直ぐに落ちていることに気づいて。
貴方の周りに取り巻く花びらを避けて、貴女を引き寄せようとする。
私の身体は何度も砕けている。
貴方の心の脆い糸は切れても、願いなんて
伸ばす手は空を掴む。
すくむ足は空を蹴る。
声は聞こえて何も見えない。
垂らされている糸に気づく。
花びらの舞い散るその瞬間を二人は落ちてゆく。
心は何度も崩れている。
やっと繋げた手を離すくらいなら、願いなんて叶わなくても構わない。
※あくまでも歌詞を読んだ主の“想像上”の小説です。 アンチコメントや通報などはお控え下さい。
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