次の日、気づくと放課後になっていた。
いじめられても何も感じなくなっていた。
放課後屋上へ来ていた。フェンスを越え下を向く。
「ー?」
ダメだ。何も感じない。恐怖すら感じ無くなっていた。
そうか私はもう何も無いから怖くないんだ。私が死んで行けないことが無くなったんだ。やり残していること死なない理由が無くなったんだ。
そう気づいた瞬間私が感じた“平気じゃない”けれどこれを言う相手すらいなくなってしまった。
いや、言っても意味がなかったんだ。
自然と目頭が暑くなり出てきた涙と心の中の何かが崩れる音が聞こえた気がした。死んでしまいたい。何もかも棄ててしまいたい。明日にでも決行しようか。
そんなことを考えていると家へ着いた。この家にも学校にも私の居場所はない。
手を洗い自室へ向かうと机の上に一つの箱があった。お菓子の箱のような小さくて可愛い箱だった。何も書いていないので箱を開けてみると小さい瓶と一通の手紙。手紙を見ると全て手書きで消しゴムの後なども見えた。
手紙にはこう書かれていた―