テラーノベル
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若井 中3(途中から高1)
大森 高1(途中から高2)
最近、学校帰りによくこちらを じっと見てくる子がいる。
制服からして多分 、そこの中学の生徒。
でも、僕より背が高く、いかにも陽キャって感じ。
別に睨んできたり話しかけてきたりするわけでもないのでまあいいかと思っていた。
そんなある日。
「あの、お兄さん。
俺、wkihltって言うんですけど お兄さんの名前…聞いてもいいですか」
「えっ?あ、うん。omrmtkです」
急にどうしたんだろう。今まで話したりはしてこなかったのに、このタイミングで。
「いつも見ててごめんなさい、 顔綺麗だなって思ってて。
そろそろ俺、進路決めなきゃいけないんです。
あ、そこの中学校通ってて。 今3年なんですけど」
「あっうん、ありがとう…?」
急に顔を褒められてなんだか照れくさい。
「高校教えてくれませんか?一緒の学校通いたくて。
一目惚れっていうか…嫌だったら別に大丈夫です」
恥ずかしさとか疑問とかより、この子すごいな
という感想が真っ先に出てきた。
僕だったら、一目惚れした相手にそう伝え、一緒の学校に行きたいだなんて言えない。
「あー、えっと 〇〇高校だよ。ここから近いし、超頭いい!って感じじゃないから。
……待ってるよ。受験頑張って!」
「……っ はい!ありがとうございます
今はまだ変なやつって思われてるかもだけど…いつかomrさんのこと、惚れさせますから!」
そういってにこりとはにかむ。
話し方や顔立ちは大人っぽい子だが、やはり年下ではあるなと感じた。
「急にすいませんでした、ではっ」
そう言って、風のように去っていった。
心做しか、少し顔が赤いのを感じた。
……僕の顔じゃないからね
あの日から、僕らはよく話すようになった。
下校の時間がよく被るので、帰る途中で会って、帰りながら話す。
もうタメ口で話すような仲になっていた。
「てかさ、僕が行ってるってだけで決めていいの?高校。」
「あー。
えっとね、
学力とか距離とか色々考えないとだから、聞いた日にダメそうだったら諦めてたかな」
「そっか。じゃあ僕の高校wkiにも合ってたってこと?」
「 距離も学力もいい感じ。俺、こう見えて割と頭いいんだよ」
「別に頭悪そうとは思ってないよ!?笑」
他愛のない会話。
でも、それを続けていくうちに、僕も自然と彼に惹かれていた。
でも よく考えれば、僕らは両思いなのだ。
別に付き合ってもいいんだろうけど、何故かそういう話にはならない。
僕は付き合いたいけど、彼の気持ちが変わった可能性もなくはない。話していたら普通の友達になりたくなった、とか。
それは悲しいけど彼がそうなら仕方がないよね。
あれから数ヶ月。
3月、卒業式の季節だ。
wkiは無事に中学校を卒業し、4月からは僕と同じ高校に通うことになった。
4月から僕も高校2年生。wkiが後輩として入学してくるのがとても楽しみだった。
もしかして……告白とかされちゃう?
そんなことを考えてたら、あっという間になぜか7月になっていた。おかしい。
しかも、学校内で1回もwkiに会っていない。
あれだけ入学前は積極的だったのに、話しかけてこないのがとても不思議だった。
「…僕から話しかけるしかないかぁ」
そろそろ夏休みだから、遊びにでも誘おう。
学校でね。だって、いつも通り外で話すのも、誘うのもつまらない。
休み時間、1年生の棟へ行く。
廊下でwkiを見つけた。
「あ!wki見つけた」
「…え、mtk?」
「いやぁ、wki学校で話しかけてこないからさ、会いに来ちゃった
……嫌?」
「や!嫌じゃないよ
嬉しい…」
「よかった。
でさ、よかったら夏休みどっか遊び行かない?」
「行きたい!あっそうだ、この映画丁度みたくて… 」
そういって目を輝かせながらスマホを見せてきた。
……恋愛ものだ。
「へー!いいね、行こう 」
そうして映画の予定を決め、余った時間は色々話して昼休みを終えた。
お出かけ。デート? よくわからないけど、すごく楽しみだ。
本当は見たい映画なんて、なかった。
咄嗟に言ってしまった。
誘ってくれたのが嬉しくて嬉しくて…
慌てて今やっている映画を調べて適当に見せたけど、まさかの恋愛もの…。男二人で見に行くものなのだろうか。大丈夫かな。
でももう仕方がない。
映画に多分いい感じのシーンがあるだろうから、その日に告白しようと決めた。
フラれたら、それも仕方がないだろう。
しかし。
最近mtkの距離が近いし、今日もこうやって誘ってきてくれたんだ。もしかして俺のこと好きなのでは?とすら思い始めている。
だからきっと大丈夫。
大丈夫だから。
キモイとこで切っちゃった 続きます
展開もキモイね〜〜最初のくだり何
年下攻めだいすき😋💕wkmr感ないけど。
コメント
2件
めっっっちゃ最高です✨ 年下攻めいいですよねぇすごく共感できる…