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一人称迷子になってるかも!!①の方でomrさん僕って言ってたらごめんなさい!!今日は俺
今日はmtkと映画を見に行く日。
いつも着ないような服を着て、髪型も変えてみた。
今までmtkが俺のことを好きじゃなかったとしても、今日で落とす。
それくらいの覚悟。我ながら魂込めすぎな気もするが。
だって好きな人とのお出かけは、見方を変えればデートだ。
ドキドキしてきた。
大丈夫かな、ちゃんと伝えられるかな。
わかんないけど…やるしかない。
「よし、行くか…!」
駅での待ち合わせ。電車から、ずっと一緒。
胸の高鳴りが抑えられない。
omr side
駅。
「あ!wkiこっちこっち!」
「mtk…!」
wkiが駆け寄ってくる。
wkiの私服は見たことがなかったけど、ものすごく洒落ていたし、カッコよかった。しかも、髪の毛もなんか…今日はふわふわだ。
「いい服着てんね、似合ってるよ」
「ありがと、mtkも良いね」
「せっかくお出かけだからね。キメてきちゃった」
言っちゃった、張り切りすぎって思われるかな。 だけど、wkiは顔を少しだけ赤くし、にこりと笑った。
高い身長や綺麗でカッコイイ顔立ちからは想像できないようなやわらかい笑顔。
それがなんだか可愛らしくて、きゅんとしてしまって…顔を逸らした。
今日、wkiに告白する。
いつもの帰り道や学校じゃ恥ずかしいから、今日のこのタイミングを逃したらもうダメな気がしたから。
大丈夫、大丈夫。
今のwkiの気持ちはわからないけど、バカにされたり、離れられたりはしないはずだから。
映画の時間まで少しあったから、そのへんのお店で時間を潰すことにした。
「あ!そこ!見て見て 可愛いキーホルダーあるよ」
「行ってみよっか」
「これ可愛いじゃん、買っちゃお」
「え、じゃあ俺は…これ買う!」
「え?…ごめん、センス大丈夫?」
「は!?可愛いでしょ、まあwkiにこの子の良さはわかんないかぁ。」
「wkiって本とか読むの?」
「読むわ。この人の小説とか好きだよ」
「え〜意外。俺はね、これ系好き
……あれ?これ知らないやつ。面白そう」
「うーん、やっぱ漫画買おっかな」
「結局そうなるじゃん笑」
「あ、これ欲しい」
「えっ俺も!これ気になってたんだよ」
「ね!いいよね」
「いやぁ、それにしてもコレ 100円で手に入るなんて便利だよね〜」
色んなところに行って、映画までの時間を過ごした。
「あ、そろそろ行く?」
そう腕時計を覗きながらwkiが言う。
「そうだね 」
映画を見るだけなのに、緊張してきた。
このあと告白…するんだ。
恋愛ものの映画のあとだから、多分ムード的なものは自然とできてるはず。多分。
心做しか、映画館への道が長いように思えた。
チケットを買うときですらものすごくドギマギしてしまって、wkiにすごい目で見られたのがわかった。
(なんでこいつは緊張してないんだよ…!!)
そんな疑問を持ちながら、劇場の椅子までの長い長い道を歩いた。
wki side
映画館から出た 2人はなんと、 疲れたような顔を浮かべた。
それもそのはず、最後のシーンでヒロインが死んだのだ。
いや、恋愛映画とは。
あんなにすごい青春!恋愛!みたいな看板を掲げておいて、あれはない。
この映画のあとに告白なんて、到底できなかった。
「…えっと、楽しかった…ね ?」
「ああ、まあ…うん」
「笑 すごい顔 。 もー、そんな顔しないでよ。
……俺と観たんだからそれだけで幸せって言ってよ」
え?
「俺のこと、好きなんじゃないの」
「え!?す、すきだけど、その 」
「ね、wki。俺もwkiのことが好きだよ。
最初はね、すごい勇気あるけど変な子だなって思ってたんだけど…
話したりしてるうちに好きになっちゃった。あとはね、wkiの笑顔。
カッコイイ顔に合わないすごい可愛い顔するじゃん?そういうとこ、好き」
目の前の想い人が何を言っているか、瞬時に理解できなかった。
だって、だって…
咄嗟に自分の頬を触ると 微かな熱を感じた。
「…wki?
もしかして、wkiはもう俺のこと好きじゃない…?」
「いやっ、そんなわけない、!
最初に見たあの日から、ずっとmtkのことが好きだよ
今日だって…俺、この映画のあとに告白しようと思ってて、あの、でもmtkに言わせちゃった…」
「そうなの?…嬉しい
これさ、両思い、だよね」
そう言ってmtkはぎゅっと俺の手を握った。
「付き合お、wki!好きだよ 大好き」
「…うん、俺も」
そう言って
今度は、俺がmtkをぎゅっと抱きしめた。
俺よりずっと小さな体から、確かな熱を感じた。
「…ね、wki?あの…すごい見られてるよ」
「あっ」
そう言って笑い、手を繋いで帰った。
カッコイイ攻めもいいけどなんかこう、恋愛に慣れてない攻めもいいよね(どうしてもわかもりにしたい)
コメント
2件
うわぁ毎回最高すぎてエグい… しかもどれもブッささるから好き