そして時は少し経ち、すっかり肌寒い季節のこと。
今日はmfくんと庭園をお散歩中だ。繋がれた手は温かくて、男前で、安心するような大きな手。何度も何度も俺に触れてくれて、俺を守ってくれる手。
「やっぱり寒いですね…后?」
庭園とはいえここは外だ。何があっても敬語。名前も仮名呼び。最近は実名で呼びがちだったので、しっかりと頭に叩き込む。
「そうですね…、他の妃も宮に籠もる季節でしょうか…?」
「恐らくはそうでしょうね…少し動いたほうが体にもいいですし、あの騒動があってから不要不急の出入りをしなくなった妃も多いですから…」
俺のことをしっかりして、政務も怠りなく完璧。他の妃にまでしっかり気を配れるmfくんは凄い。
「そう、ですよね…沐宇様と歩いているうち、暖かくはなるんですけれど…
生活習慣の改善のためにも歩く等の体を動かすことは必須ですね…!」
「ですね。春先まではまだ遠いですし、何か企画したほうがいいでしょうか…
また、なにか考えておかないと…」
「…あまり、無理はなされないでくださいね。お体が一番大事です」
「ありがとうございます。そして…」
「?」
mfくんは俺の背に合わせて少し屈み、俺を抱きしめる。耳に口を近づけてきて、吐息がかかって。擽ったくて、腕を解きたくなる。
「dnqさんがいれば、俺は大丈夫。疲れてるときは、癒やしてくれるでしょう?」
「っ…!//」
まだ冷えのあった体が急に熱を持って、mfくんの肩を軽く叩いた。
まだ俺を抱きしめる彼の顔はとても幸せそうで。俺の頬も緩んだ。
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コメント
4件
のあさんのmfdnは本当に温かい空気感で見てて癒されます♡ 結婚してるのに、ずっとこんな風にお互い恋してる感じでラブラブなんでしょうねー♡
二人でほのぼの最高です! 抱き合ってて二人とも幸せそう! ホントにてぇてぇ過ぎます!