ひまなつは寝息を立てるいるまの耳元に顔を寄せ、ふふっと小さく笑う。
「いーるま…」
囁きに反応はない。まだ深く眠っている。
それなら、とひまなつは耳を軽く甘噛みし、柔らかく舌で撫でるように舐めてみる。
いるまの身体が小さくぴくりと反応するが、眠りは浅くならず、夢の中で微かに眉をひそめるだけだった。
ひまなつは悪戯心に火がつき、耳たぶを軽く噛んだり、指で髪をかき上げながら耳元に息を吹きかけたりする。
すると、いるまの身体がさらに小さく震え、口元からくぐもった声が漏れた。
「ん…な、に…」
まだ完全には覚醒していないいるまの声に、ひまなつはにやりと笑う。
「おはよう、もう起きろ…っていうより…ちょっと楽しませてもらおうかな」
ひまなつの指先と唇の動きに、いるまは夢の中で甘く蕩ける感覚を覚えながらも、まだ完全には目を開けられないでいた。
いるまはまだ半分夢の中で、目を薄く開けながら寝ぼけ声で「入れて…」と呟く。
ひまなつは微笑みながら潤滑剤を手に取り、そっと指をすべらせた。
「まだ少し緩いかな」
そう囁きながら、ひまなつはいるまの中に指を1本埋め、ゆっくりと抜き差しを始める。
いるまは思わず身体をびくりと震わせ、くぐもった声を漏らすが、眠気と快感に半分支配されて言葉にならない。
指の動きを丁寧に調整し、少しずつ中を解していく。
いるまの手は無意識にひまなつの腕や肩に絡まり、甘く蕩けた声が小さく漏れる。
「ん…あ…」
ひまなつはその声に微笑み、さらに指を奥まで差し入れたり、角度を変えながら刺激を加える。
身体を預けてくるいるまの重みと反応に、ひまなつの手は止まらず、じっくりと楽しませるように指を動かすのであった。
ひまなつは悪戯っぽく微笑みながら、右手で指の抜き差しを続ける。
同時に左手はいるまのものをしっかりと掌で包み込み、ゆっくり上下に擦る。
いるまは寝ぼけながらも身体をびくんと震わせ、掠れた声で小さく「んっ…あ…っ」と漏らす。
息も乱れ、胸の上下も大きく揺れる。ひまなつの手の温もりと巧みな動きに、まだ眠気の残る意識が少しずつ覚醒していく。
「だめ…もう…っ…!」
いるまは声を押し殺そうとするが、快感に耐えきれず、顔を赤らめながらひまなつに身を委ねる。
ひまなつはその反応を楽しむように、指の動きにリズムを付け、左手での刺激も緩急をつけて強めたり弱めたりする。
いるまは抵抗する気力もなく、甘く小さな声を漏らし続けるのであった。
ひまなつの手の動きに完全に覚醒したいるまは、快感に身体を委ね、浅く荒い息とともに「んっ…あ…っ」と声を漏らす。涎も少し垂れ、顔は赤らみ、目は潤んでいる。
ひまなつはその様子を見て微笑み、そっと垂れた涎を舐め取りながら、いるまの唇に自分の唇を重ねる。
唇が触れ合うたび、互いの温もりと甘い感触が重なり、いるまはさらに蕩けた表情を浮かべ、息を荒くさせながらも唇を受け入れ続ける。
ひまなつは指の動きを緩めず、唇と舌での甘い刺激を交えながら、いるまの反応を楽しむように弄り続ける。
「んっ…んっ…あ…ああ…っ」
いるまは快感に流され、声を押し殺しつつも甘い喘ぎを漏らすのであった。
「だめ、だめ…っ」
いるまは全身を震わせながら、必死に掠れ声で呟く。顔は真っ赤に染まり、目には涙がにじんでいる。体の力が抜けかけ、ひまなつの手の動きに抗うことすら難しくなる。
ひまなつはその様子を微笑みながら楽しむかのように、右手で指の抜き差しを続け、左手でいるまのものを包み込み、ゆっくりと上下に擦る。手の動きは緩めず、絶妙な速度で焦らしながら、指と掌の同時刺激でいるまの感覚を研ぎ澄ませる。
さらにひまなつは耳に口を寄せ、舌で耳たぶや耳の内側を甘く舐め、軽く噛むことで微細な痛覚と快感を同時に与える。いるまの身体はひまなつの指の動きに敏感に反応し、手や唇の刺激のたびに小刻みに跳ねるように震える。
耐えられずに、いるまは小さく「んっ…ふっ…」と声を漏らす。息は荒く、胸は上下に揺れ、全身がひまなつの指と唇の刺激に支配されている。目は潤み、唇を震わせながらもひまなつから目を離せず、羞恥と快感で蕩けた表情を浮かべていた。
いるまの体は、まるで強い電流を何度も浴びせられているかのように細かく痙攣していた。背筋を伝って走る熱は指先や足先にまで広がり、心臓が跳ねるたびに中を擦られる感覚と重なり、全身が粟立つ。
腰は自分の意思とは関係なく小刻みに震え、ベッドシーツを握りしめても止められない。
「んっ…あ、っあぁ…っ!」
ひまなつの指が中でぐっと押し込まれ、前立腺を的確に擦るたびに抑えきれない声がこぼれる。左手は熱を帯びたものをしっかりと掌で包み込み、ゆっくりから徐々に速く上下に擦られ、二重の刺激に呼吸が乱れていく。
「や、だめ…声、出ちゃ…っ」
震える唇で訴えるが、ひまなつの顔が近づき、舌を絡めるような浅い口付けを落とされる。唇を塞がれた瞬間、堪えていた声は喉の奥で震えながら漏れ、甘い熱の混じった吐息がひまなつの口へと流れ込んでいく。
快感は次第に頂点へと迫り、思考を奪い、いるまの潤んだ瞳からは涙が零れそうになる。身体は熱に呑まれ、腰は逃げるように震えるが、逃げ道はなく、奥も表も執拗に責められる。
「ふぅっ、んぐーーっっ!!」
耐えきれず肩を強く噛み、声を塞ごうとするが、限界に達した瞬間、喉を震わせるような喘ぎ声が迸る。
絶頂の瞬間、いるまの体は大きく反り、奥でひまなつの指をきゅっと締め付けながら、熱く甘い快感に呑み込まれた。全身が痙攣し、呼吸は荒く、意識が白く染まる。余韻に震える体をひまなつに支えられながら、蕩けきった表情のまま、ぐったりと彼の胸に身を預けた。
絶頂の余韻に震えるいるまの体から、ひまなつはゆっくりと左手を離す。その代わりに両手を後ろへ回し、今度は指を一本ずつ奥へと埋め込んでいく。異なる角度から侵入する二本の指が中で交わることなく動き始め、片方は前立腺を掠め、もう片方は壁を押し広げるようにじわじわと広げていった。
「っあ…!ま、待っ…あ、あぁっ…!」
いるまの声はすぐに震え、絶頂の余韻が冷めきらぬうちに再び新しい快感に飲み込まれていく。奥を掻き混ぜられる度に背中が跳ね、ベッドシーツを握る力が抜けそうになりながらも必死にしがみついた。
ひまなつは乱れるいるまの顔を覗き込み、楽しげに口角を上げながら指をバラバラに動かし続ける。
「やっ、あ…だ、めぇ…っ、あぁっ!」
中を広げられる感覚に腰は止まらず揺れ、締め付けと緩みを繰り返すたび、いるまは涙混じりの声をあげた。
「朝からこんなの…だめだって…っ!」
必死に訴えるが、その言葉とは裏腹に、先端からは白濁が熱を持って溢れ出し、腹筋の震えとともに絶頂を繰り返してしまう。
「だめって言っても、体は正直じゃん」
ひまなつは囁き、両手の指をさらに奥へ沈めた。
「やっ、やぁぁっ…!」
喉を震わせ、涙と涎を滲ませながら、快楽に絡め取られていく。
ひまなつの指が広げるように動くたび、いるまの奥は容赦なく刺激され、まだ絶頂の余韻に震えているはずの身体から新たな快感が押し寄せてきた。
「…っ、あ、や、らぁっ…また、でる……っ!」
声にならない声を上げ、必死に堪えようとするが、先端は勝手に脈打ち、白濁がこぼれ落ちる。
ひまなつは濡れた指を引き抜くことなく、軽く腰を寄せて囁く。
「…朝から、こんなに出して……ほんと、かわいいね」
両手は再び別々に動き出す。
右手の指が奥を擦り上げ、前立腺を容赦なく押し潰す。
左手の指は絡み合うようにひろげては閉じ、奥の形を変えるように掻き回す。
「っ……ひぁ、あぁっ、!も、もう無理っ……っ!」
いるまの全身が仰け反り、限界を訴えるように腰が跳ねる。
だがその言葉とは裏腹に、先端からは新しい快楽の証がとめどなく零れ落ち、腹筋にまで飛び散る。
痙攣する身体をひまなつは腕で支え、落ちていかないよう優しく抱え込んだ。
「……まだ、出せるでしょ?」
低く甘い声が耳元に落ち、いるまの背筋は震える。
呻きながら首を振るが、奥を擦られるたび喉の奥から勝手に喘ぎが漏れ、快感に翻弄されていった。
ひまなつの指が奥を抉るように擦り上げる。
左右の指は容赦なく別々に動き、広げ、締め付け、ぐちゃぐちゃにかき混ぜる。
耐え切れずに震えるいるまは、歯を食いしばり、声を漏らすまいと喉を必死に押さえつけた。
「んんっ……っ……ぅぅ……っ!」
堪えるほどに、快感は鋭く突き抜ける。
胸の奥からこみ上げてくる声を押し殺しながら、全身が硬直したかと思えば、次の瞬間──
「……っ……ぁああ……っ!」
抑え込んだ声が嗚咽のように漏れ、先端から勢いよく白濁が噴き出した。
幾度も痙攣する腹筋。
握られた太腿は震え、力が抜けた身体はひまなつの腕に預けられていく。
「……っは……はぁ……っ……」
乱れた息を必死に整えようとするが、視界は霞み、瞳は潤んだまま。
ひまなつはそんないるまを支え、耳元で囁く。
「……頑張ったな、」
その声に安心したように、いるまの肩からすっかり力が抜けていった。
ひまなつはぐったりと腕の中に沈むいるまの背を、優しく撫でた。
熱を帯びた肌をタオルで拭い、冷たい水を口元へ運ぶ。
乱れた髪を整えながら、耳元に「おつかれ」と囁く声は、どこまでも柔らかい。
「……っはぁ……はぁ……」
息を荒げながらいるまは顔を背け、赤くなった頬を隠した。
そして小さく舌打ちし、震える声で吐き捨てる。
「……あ、朝っぱらから……欲情すんなっ、このバカ……っ!」
その怒鳴り声は震えていて、照れと恥ずかしさが滲み出ている。
ひまなつは苦笑し、怒って見せるいるまの額にそっとキスを落とす。
「ごめん。でも……いるまが可愛いから、我慢できなかった」
頑張って睨もうとするも、すぐに視線を逸らしてしまういるま。
ひまなつは毛布を掛け直し、抱きしめるようにして腕の中に閉じ込めた。
「もう休んで。朝はまだ長いし」
「……っ、うるせぇ……」
そう言いつつも、抗う力はなく、いるまは小さく身を預けて目を閉じた。
乱れた呼吸が少しずつ落ち着いていき、いるまは力尽きたようにひまなつの胸に顔を埋めた。
まだ文句を言いたそうに口を動かしていたが、やがてその声は消え、穏やかな寝息に変わっていく。
ひまなつはそっとその髪を撫で、安心したように微笑んだ。
「……可愛いんだから」
耳元で囁く声は、起きていたらきっと怒られるだろう。
毛布を整え、少し身体をずらしているまの寝顔を見やる。
いつも強気で周りを引っ張るその顔は、今は無防備で、子どものように安らいでいる。
ひまなつは胸の奥がじんわり温かくなりながら、そのまま腕に抱き込むようにして瞼を閉じた。
まだ外は早朝の静けさに包まれていて、二人だけの時間が続いていた。
カーテンの隙間から差し込む朝の光に、まずひまなつが目を開けた。
腕の中で眠るいるまはまだ寝息を立てている。さっきまでの乱れた空気は嘘のように穏やかで、ひまなつはしばらくその寝顔を見つめていた。
「……そろそろ起きよっか」
小さく揺さぶると、いるまは眉をひそめながら目を開ける。寝起きの不機嫌そうな顔に、ひまなつは思わず笑ってしまった。
「なんだよ……朝から……」
「もう朝じゃなくて昼近いってば。リビング行こ」
しぶしぶ身体を起こしたいるまは髪をかきあげ、まだ眠たそうに大きく伸びをする。その仕草が妙に子どもっぽく見えて、ひまなつはまた笑みをこぼした。
二人で並んで部屋を出る。
いつも通りの空気に戻ったはずなのに、二人の間にはどこか甘い余韻がまだ残っていた。
コメント
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全て拝見させて頂きました!いるなつ好きだったのになついるもイけるようになってしまった…チア組最高!