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3

#3

♥

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2024年02月28日

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任務先に向かう車の中には僕を入れて

三人、僕とアーサー、あと運転手の

人形。

「着きました」

運転手は車を止めて扉を開ける。

「では、任務について詳しく

説明します」

思っていたより話が長かったので

要約すると、

砂漠地帯にあるシェルターに敵の

手下がいる可能性があるから

確認する。見つけ次第排除、

とのことだ。

…..これ、司令官が言ってたことと

大体一緒だな。

「では、気をつけて下さい」

運転手は車を走らせて帰っていった。

「さて、これからどうする?ドミ」

車を見届けて、上から見下ろしてくる。

なぜ❬ドミ❭と言うのかというと、

ドミニクが長いかららしい。

「シェルターに向かう。

それ以外ないだろ」

「何でそんなに冷たいの~」

何で、そんなん決まっているだろ。

お前が見下してくるからだ!!

背がデカいからってなんだよ!!

もう少し気遣いってもんはないのか!!

僕がそそくさと歩いていくのを見て

アーサーは不思議がっていた。


シェルターには二百人程度の人間が

避難しているらしい。

これでもシェルターにしては

多いらしい。

シェルターといっても

村みたいなものだ。

今は怪我人もいなく平和のようだ。

「あ!あれじゃない」

そう指を指した方には古い簡易家が

立ち並ぶ村があった。

そしてその村は思っていたよりにぎやか

だった。

ホントにこの村に敵の手下がいるのかと

心底不思議に思った。

「キャーーー!!!」

「なッ、なんだ?!」

いきなり村から叫び声が聞こえ、

村の周辺に武装した人間達が出てきた。

「何者だ!手を上げろ!!」

武装した人間達は僕らの方に

拳銃を構える。

「な、なぁ何がおきてんだ?」

「わからん」

だが、ここは従った方が良い。

僕は肩の上まで両手を上げる。

「おい、なにやってんだ?」

「疑われたら終わりだ。いいから

手を上げろ」

アーサーはしぶしぶ両手を上げる。

「何処のやつだ!答えろ!!」

はあ、めんどくさい。

これだから 人間は。

「我々は新たに派遣された

アンドロイドだ。そっちに情報は

届いているはずだ」

「情報?そんなものは来ていない!

嘘をつくな!!」

「どういうことだ?シェルターの方に

伝えておくって言ってたよな?」

なぜだ?何故情報が届いてない。

はめられた?いいや、

そんなわけがない。

そう考えていると、一人の少女と

目があった。彼女は僕を見るなり

走ってきて僕に飛び付いてきた。

「やっと会えた!」

「え…え?」

僕は意味がわからなかった。

この少女に見覚えがないから。

アーサーも武装した人間も

口が開いている。そして彼女は

衝撃的なことを言った。

「お兄ちゃん!!」

「「「えええぇぇぇ!!!」」」

その場にいた彼女以外が驚いていた。

当の本人はとても笑顔だった。





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