TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

今日クライブに、いつも身に着けているぴかぴかはなんですか、と尋ねられた。

ぴかぴか、とは宝石魔道具たちの事だった。

見たこともないらしい。宝石だと云うことにさえ気付いていない様子だった。

基本的に旅人に好まれる代物であるため、閉鎖的な彼の村には持ち込まれなかったのだろう。ひょっとすると他の村人達も知らないのではなかろうか。

ということで、明日の出立は急遽中止とし、クライブに宝石魔道具教室を開くこととする。

以下、話す内容を大まかに綴る。

○宝石魔道具とは、宝石を媒介とし、魔術の発動を補助する道具のことである。

○その特殊な性質から、旅人であれば一つは持っているのが理想と言われる。

○魔石魔道具と異る点は二点。

1、着用することで魔力消費無しに常時宝石の加護を受ける事ができる。 ルビーなら火、トパーズなら雷。加工方法によって防御の加護か攻撃の加護かは変わる。

2、宝石と使用者には相性があり、宝石達に選ばれた者しか宝石魔道具を身につけることは出来ない。選ばれたとしてもあまりに宝石を乱雑に扱う様なら宝石達は泣き叫び、輝きを失い、その効力は永遠に消滅する。

○私は宝石を加工して宝石魔道具を創り出し、旅をすることで新しい土地に宝石達を運ぶ旅商人である。

……長く旅をするのであれば、クライブにも一つくらい宝石魔道具が必要だ。教室ついでに明日相性をみてみることとしよう。

或る宝石商の旅日記

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

35

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚