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自業自得

1 - 第1話

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2024年12月30日

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頭痛持ちの渡辺は時々、酷い目に遭う。どうしようもなく痛いのだ。決まって熱も出る。

岩本の家で、晩ご飯を食べていた。



カシャーン。



炒飯を食べていて、スプーンが床に落ちた。

こめかみを押さえ、身体を丸くしている。




岩本ー翔太!

渡辺ーいきなりきた。痛い、ひかる・・痛い。

岩本ー熱は?

渡辺ーない。

岩本ー寝ろ。

渡辺ーん。



ちょっと大きいけど、岩本の服を着て、ベッドに入る。

毛布を頭から被って丸くなって眠る。いつものことなので、岩本は晩ご飯を食べ、熱が出たら病院。出なかったら様子見。と決めている。晩ご飯を食べ終え、片付けて、寝室に行く。



岩本ー熱は出ない方がいいなぁ。



ベッドにするりと入り、渡辺を抱きしめて目を閉じる。

岩本の願い虚しく、2時間ほどして、身体が熱い。眠ってる渡辺の熱を測る。38.6度。病院に行くか微妙なところだ。

2時間ほどして、渡辺が「熱い」と言い出した。熱を測ると39.4度。



深夜に近い時間。廊下には誰もいなくて良かった。いつもの先生、いつもの看護師さんに診てもらう。

「貝の口」の2人。いつも岩本が渡辺を抱えて来るのに、何も言わない。ありがたい味方がここにいる。




看護ー熱は?

岩本ー39.4度でした。

看護ー点滴、1時間かかります。

岩本ーはい。

看護ー毛布持って来ます。ちょっと横になられたら?

岩本ーありがとうございます。




渡辺は静かに眠っている。

気がつくと、岩本はベッドに伏して眠っていた。身体には毛布がかけられている。点滴がそろそろ終わりそうだ。看護師さんが静かに入ってくる。



岩本ー毛布すみません。ありがとうございます。

看護ーいえ、お疲れなんでしょう?渡辺さん、そろそろ終わります。

岩本ーどうして、「貝の口」なんですか?助かりますけど。



看護師さんは「ふふふ」と笑って、点滴を抜き、いつでも帰っていいですよ?と言う。熱は37.2度だった。渡辺を起こす。



岩本ー翔太?起きろ。帰るぞ。

渡辺ーん〜。スッキリしてる。

岩本ー37.2度だ。

渡辺ー楽になった〜。

岩本ーばか、まだ微熱だ。

渡辺ー帰る。

岩本ー毛布持て。

渡辺ーぶ〜。




廊下に出たら、前から看護師さんが歩いて来た。

「ありがとうございました、帰ります」と言い頭を下げる。




看護ーさっき、どうして「貝の口」か聞かれましたよね?

岩本ーはい。

看護ーファンだって言ったからって、ライブに行けないし。私、夜勤専門なんです。ここで、お2人を拝見できる方が嬉しいし。

岩本ー俺たちのファンの方ですか?

看護ー私は翔太さんのファンで、先生はさっくんと岩本さんのファンです(笑)

渡辺ーあ、ありがとうございます。

看護ーまた頭痛したら、いつでも来てください。お大事に。

岩本ーありがとうございました。

渡辺ーありがとうございました。


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