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〜sideローレン〜
今日の撮影が終わり、事務所での打ち合わせも終わった
マネージャーと少し話し込み時間が遅くなった
廊下を歩いていると電気の付いてない部屋から大きな物音が聞こえた
こっちじゃ無い‥
じゃあ、こっちか?
ここだと思う場所の扉を開いた
部屋の中は暗かったが、開かれた廊下からの明かりが中の2人を照らし出す
「‥‥‥お前ら、ここで何してる?」
エクスだ
エクスがこちらを少し振り向き視線が合う
肩が斜めになり、奥の人物が見えた
頭に血が昇る
「なぁ、聞こえてんのかって!」
「聞こえてるよローレン、大きな声出すなって」
そう言いながらエクスが小柳の身体を抱き寄せ、背中を撫でている
なんだ?
この光景は
小柳が腕を伸ばし、エクスから離れようとする
頑なにこちらは見ずに‥
俺は一息つき、いつものテンションで声をかける
「暗いとこに居ないで早く出よう。どうせ帰るんだろ?」
「うん、そうだけど‥‥」
「‥‥‥」
気まずい空気の中、事務所を出る
エクスが口を開いた
「オレ電車だから‥‥小柳もだよな?」
「あ、はい」
「いいよ、送ってく。乗って」
「いや、でも‥‥」
「車、回してくるから」
返事も聞かず駐車場へ歩き出し、車を2人の前に付けた
「ありがとうローレン。俺、後から電話するわ」
「分かった」
そのまま無言で車を走らせる
「あ、ローレン‥先に小柳送って‥‥」
「もうエクスさんの家に向かってるよ」
「‥‥だよね‥‥」
有無を言わさずエクスの家に向かい、送り届ける
車から降りたエクスは俺にも小柳にも何か言いたそうではあった
俺は少し開けた窓からエクスに挨拶をした
「じゃあまた、後で電話待ってるわ」
「あぁ、分かった。‥小柳も‥‥」
「‥‥お休みなさい」
車を少し走らせ、駐停車場でハザードを付けブレーキを上げる
「‥‥前、来れる?」
「‥えっ?」
「助手席においで」
「あ、はい‥‥‥」
小柳が助手席に乗り込む
「小柳の家ってこの前言ってたとこ?」
「‥はい。でも少し遠いからその手前で‥‥」
「そんなのダメに決まってるだろ。ちゃんと送らせて?」
「ありがとうございます」
いつも元気な受け答えする小柳が、消え入りそうな声で返事を返す
あんなところを見られたんだから仕方ない
「小柳、言いたくないだろうけど‥‥エビオとは付き合ってるの?」
「‥‥‥‥いえ、多分‥‥そうじゃなく‥‥‥」
「ん?‥‥どういう事?キス‥‥してたよね?」
「‥‥だから‥‥それは‥‥‥」
「小柳がエクスの事好きって?」
「や、‥だから‥‥‥エクスさんが‥‥」
「エクスがお前の事好きだったらキスして良いの?お前の気持ちが無くてもさせてくれんの⁈」
「違っ、そうじゃなく‥‥俺もよく分からな‥‥」
「じゃあ今ここで俺にもキスしてよ!」
「ローレンさん!何言って‥‥‥」
「俺は小柳の事好きだったよ。だったら良いんだろ⁈ほら!早く‼︎」
小柳の方へ体を傾け、強引に頭を引き寄せ唇を奪う
無茶苦茶に唇を割って侵入し、貪りつく
本当は違う
もっと優しく距離を詰めたかったのに
でも止まらない
理性が効かない
小柳をヒョイと窓際に移動させると自分が助手席に座り、小柳を膝に乗せる
下半身を脱がせ、俺のズボンの前を開く
小柳のものを強引にた立たせ、後ろの孔に俺のものを当てる
「ほら、小柳が自分で入れてよ。出来るよね?」
「っ‥‥‥」
「自分で開いて俺の中に入れてよ」
「‥‥‥‥っ!」
小柳は苦しそうな顔で自分の体重をそこにかける
ほんの少し先が割れ目に入る
「‥‥っ、ごめ‥‥ごめんなさっ‥‥‥」
急に謝られ小柳を見上げると、ポロポロと涙を溢しながら俺を見ていた
「俺が優柔不断でっ‥‥答えられないから‥‥っあ、‥‥エクスさんもカゲツ達もみんなっ‥‥俺のせいでっ‥‥くっ!‥‥」
「小柳っ!待って、俺が悪かった!」
急いで小柳を抱き止め、繋がった部分を離す
「ごめん!そんなに追い詰めるつもりはなかったんだ。泣かないで」
溢れでる涙を指で拭う
藤紫と淡黄蘗色の瞳が悲しみに溢れている
「ロレさんだって‥俺の事好きだったのに‥‥嫌いになって欲しくないのに‥‥俺が出来る事はこれくらいしか無いのにっ‥‥あっ‥んくっ‥‥‥」
小柳は無理矢理手で俺のものを掴み、また自分の中に沈ませる
慣らされてないそこはこのままじゃ裂けてしまいそうだ
「ロウ!落ち着いて!本当に悪かった。お前の事嫌いになる訳ないじゃないか。好きだったって言ったのは言葉の綾だよ。俺はずっとお前が好きだから」
「もう分からない‥‥何をすればいいのか‥‥」
「ごめん、俺が順番を間違えた。お互いの気持ちが大切なのに。俺は小柳ロウが好きだ」
「俺は‥‥俺もローレンさんが好き。でも‥‥」
「愛してる。愛してるよ、ロウ」
「でも‥‥俺の好きは何なのか‥‥エクスさん達のことも好きなはずなのに‥‥」
「俺たちがロウの事を追い詰めてるのかもしれない。だから今は悩まないで」
小柳がエクスさん達と言っている事やカゲツの名前が出てる事も引っかかるが、今これ以上泣かせたくない
小柳の中途半端にしてしまっているものを手にする
「ロレさんっ⁈」
「だってこのまま2人ともこの状態で‥‥」
「だったら俺1人で‥‥」
「車から出られないのに?‥‥じゃ、見せ合いっこしながらする?」
笑いながら小柳を見る
恥ずかしそうにしながらスッと顔を近づけられる
そして頬と頬を擦り合わせる
「そんな可愛い事して‥‥」
「だってローレンさんの‥‥もう‥‥」
「ロウがどうにかしてくれるの?」
「‥‥‥教えてくれますか?」
車内に響く音
小柳の吐息
‥‥‥小柳って
「もっと声、出したら?楽になると思うけど」
「っ‥‥や、です‥‥自分の声‥‥気持ち悪いっ‥‥」
「なんで、聞かせてよ?可愛いのに」
「今、ちょっ‥‥ムリっ!っ‥‥」
俺に跨り、小柳は必死に動いている
艶めかしいその姿
俺のものはちょっとやそっとじゃ収まらなさそう
「いいよロウ‥‥上手だね」
「そ、ゆう事‥‥ぁ、言わないでっ‥‥!」
「ロウのここ、もうイきそうだよ?」
「やだっダメっ!あぁっ、いっ‥‥‼︎」
身体がのけ反り痙攣しながら俺の手の中に果てた
その反動で小柳の中が固く締まり、持っていかれそうになる
「‥‥ヤバい、お前ん中‥‥凄すぎ‥‥」
「あ‥‥んっ、ローレ‥‥さ‥待って、あっ!」
項垂れ掛かる小柳を持ち上げ、俺は緩やかに腰を打つ
ぐちゅぐちゅと響く孔を何度も擦る
「俺にしがみついて?俺もロウの中でイきたい‥‥」
ゆさゆさと上下に動かすと、ロウが上がった勢いで深く根元まで刺さっていく
「いゃっ!な⁈‥‥さっきよりっ‥あぁっ!」
「嫌?‥‥苦しい?良いよ、やめても」
ロウの腰を抱えて、動きを止める
それなのにロウの腰がビクビクと震えていた
「や、なんか‥‥変っ‥‥またっ、来るっ」
必死にしがみつくロウが可愛い
身体が素直なのもまた良い
「掴まってて‥‥俺もイきそう‥‥ロウ‥‥っ!」
「もっ、俺も‥‥あぁんっ、あっ‥‥ああっ!」
ロウの中が先程よりもギュウギュウに締め付ける
どうしたものか
このまま小柳を絶対離したくない
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