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滴れる日 (1⁄2)
⚠Attention
r攻『』 s受「」 / 健全
付き合ってません
学パロ 同い年設定
↓↓↓
sha視点
『「うわーっ!!」』
ほんまに最悪…
やっと帰れると思ったら突然の雷雨
7限がある週1の今日、
帰る時には 既に日が暮れていた
幼なじみで高校まで一緒になったロボロ。
いつも俺の隣にはこいつがいる
全力で走り学校を出る
実は好きだったり…するよね、まぁ
好きなやつの前で髪が崩れてるとか、最悪
いつも朝時間かけてセットをする俺と
元からストレートで艶々な髪をしているロボロ
比較的身長が高い(低くないだけ)俺と
どこからどう見ても低いロボロ
なんでもだけど好き嫌いが多い俺と
基本的に好き嫌いのないロボロ。
真逆な俺たちは小学生の頃から一緒。
自分には無いところに惹かれたり、逆にずっと一緒にいるからこそ惹かれてる部分もあったり
『最悪やなぁ…』
そんな彼と雨宿り。
あまりにも酷すぎてこの雨の中帰るのは危険だと判断した、 車たちは水しぶきをあげて目の前を通る
好きなやつと居られて最悪じゃないけどな!とか思いつつも 最悪やー… と呟く
雨のせいで制服は透け、髪の毛からは水が滴れている何故か色っぽく見えてしまう、いや、あかん、
…こいつを見るのはやめよう
なにか話さないと、話題、なんか無いかな、
…あ、そうだ、
「部活用のタオルあるけど…いる?」
『え、ほんま?助かる』
「ん、どーぞ」
『ありがとー、』
持って帰ってて助かったー…汗ふき用のタオル
今日の部活は中止だった、が今日は金曜のため、道具は持ち帰っていた。休日も練習は怠れない
ロボロのためにもなったタオル
俺の話題にもなってくれたタオル…感謝しかない
『洗って返すな、月曜持ってくるわ』
「わかった、ロボロん家の柔軟剤好きなんだよな」
なんて笑いながら二つ返事をするが、また沈黙が続く
「雨止むといいな」
『いや止んでくれんと困るやろ笑』
「それはそう」
頑張って話題を出してもすぐに沈黙はやってくる
そういえば雨がテーマの曲あったよな…あれ布教でもするか、
そう思い俺は鞄からスマホを取り出し文字を打ち始める
『なに調べてんの?』
「そういや雨っぽい曲あったなーって」
『へー、どんな?』
「ちょっとまってな…えーと、これ、!」
《〜♪
こんな曲だったなぁ、1ヶ月ぶりとかか、この曲聴いたの
『ごめん、雨うるさくて聴こえん笑』
「え、あ、ごめん!笑」
雨のこと忘れてたー!曲なんて掻き消されるよな…
『まって、スマホ同じ機種やんな?』
「うん」
『スマホ貸して』
そう言ってスマホを渡すと、彼との距離が15cmくらいになる
「!//」
くそ…!こいついい匂いする…ほんまになんの柔軟剤…泣
不意に近づかれるとさー…意識しちゃうやんか…
『はい、片耳』
どうやらイヤフォンを挿していたらしく、有線のもう片方を渡してきた
『ごめん線短いけど、ちょっと近付くな』
「え、!」
『あ、まって、走ったから俺くさいかも、 』
「いや!そんなことない!」
汗かいてても好きですけどね…
「てか俺も汗かいてるから、」
『気にせんよ』
肩と肩が触れる距離になる、
俺の鼓動はだんだんとはやくなる
『「…」』
また沈黙…余計なことしか考えれんくなる、
『へー、いい曲』
「…で、でしょ!」
『この曲なんて名前だっけ』
えーと、曲名を教えようとした時、光が差した
『お、晴れた』
「かえろ!はよ!電車間に合わんくなる!」
『え、最初に曲名教えてや』
雨の日湿気がすごいけど、ちょっぴり…いや、だいぶ幸せだったからいっか
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