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腹部の違和感で飛び起きた。先程まで痛かったはずなのに、なんだか生唾が出て気持ち悪い。急がなければ行けないけれど、大体こんな時に急いで立ったら辺りが大惨事になるのは目に見えている。僕はゆっくりそっと立ち上がって、どの顔の向きが1番耐えられそうか探しながらトイレへ向かった。
トイレに着くと、僕の口はサインを出す為とめどなく唾液を分泌して、さらに僕を不快にさせた。それと同時に、胃も悲鳴を上げ、食道をどこぞの地獄に足らされた糸の様にゆっくり少しづつ登ってくる。僕は吐き気よりも、唾液と迫り上がるモノの不快感に寄ってカックンと体が動く。もう動ける気がしない。でも、これからも安全であれば使用するはずのトイレを、自分の事を把握していない所為のヘマで今後使う気を無くすようなやらかしをするのは嫌だった。僕はほんの数メートルも無い個室への道を亀よりもカタツムリよりも遅く進んだ。
着くと同時に、僕は便器の蓋を開け顔を突っ込む。果たして、アイスを食べ過ぎただけでこんな事になるのだろうか。食べた物も意味をなさず全て吐ききったあと、僕は鏡を見て、自分の見た目を再確認した。
赤い……? そこにはまるでトマトの様な真っ赤な自分を見つけた。そういえば、歩く時もなんだかフラフラしていたような気がする。
僕は自分の状態を分かってしまったからか、または脱水症状の所為か。子供用に低くされた洗面所に伏せるようにしてそのまま眠ってしまった。