気まずい雰囲気になったが
皐月『あぁ、両親は生きてる、でも感情は死んだよ、俺がちゃんとした人間になれなかったから…』
桜「…、どうゆう事だ」
皐月『両親、主に父親からはちゃんとした人になれ、まともになれって言われた、こう見えて…いや、見て分かる様に俺は昔っからクズだった、物心ついた時はまだ両親の考えをまともに受けるガキだった、でも中学に上がると同時に荒れたよ、ようは憧れってやつなのかな、タバコを吸う人間がカッコよかったり、酒を飲む姿、飲んだ後の顔、それがなんかカッコよくて素敵で…、喧嘩だって沢山した、そんな俺を見て両親はどんどん俺を遠ざけるようになった、まぁ、俺が悪いんだけどさ…、なぁ、何で俺が喧嘩しなくなった理由、分かる?』
桜「…、わかんねぇ」
皐月『次もし大事になったら仕送りやめるってさ…、そしたら、ここに居られなくなる、好きなことも出来ない…、やっと出来た友達にも…会えない』
桜「親が居ても…見放されるのか…?」
皐月『そうゆうもんだ、世の中には縁を切る親子も居る、実際見てきたから分かるよ…』
桜は少し黙った後に
桜「…、もし縁を切られたら俺と暮らせばいい…」
皐月『…は?何言ってるか分かってんのか??』
桜は真剣な顔をして
桜「俺はお前をちゃんと見てる、つもりだ、だから、見放したり、蔑んだりしねぇ…、だから!お前もちゃんと前を向け!」
皐月『…ッ!』
桜は本当にカッコイイな…、俺には持ってないものを持ってる…、やっぱり俺は桜みたいな人間にはなれねぇな…。
皐月『…桜はずっとカッコよくて優しいやつだな…、俺もいつか桜みたいな人間になりたい…』
桜「俺からしたらお前もちゃんとした人間だ」
皐月『そー言うんならちゃんと名前で呼んでくれよ、桜』
桜「ぅぐっ、わ、分かったよ……皐月…」
桜と話すと心のモヤモヤや、悩み事が無くなるような安心する気持ちになる…桜はきっと、俺の救いなんだろうな…。
皐月『ありがとうな、こんなクズでもそばに居させてくれて、本当に感謝してるよ』
桜「だからお前はクズでもないって!!」
皐月『……、名前』
桜「ぅっ、さ、皐月!!」
皐月『……、あはは!』
あーあ、楽しいなここは、この街が、友達が、みんな、好きだ…、やっとこの感情に気付いたよ…、ありがとう…桜
コメント
1件