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桜に心の秘めてた物が打ち明けて俺は幸せだった、今まで打ち明けれるような人が居なかったから…。
桜は無闇に聞こうとしない、待っててくれる、優しい人間だ、そして、頼れる人間。
なのに不器用で素っ気ない態度しか出来ないからきっとここ(風鈴)に来るまでは大変だったと思う…。でも、ちゃんと前を向いて進んでる…。カッコよすぎたろ…。
皐月『桜は本当に凄いなぁ、俺の憧れだわ』
桜「憧れとか止めろ!///恥ずかしいだろっ///」
皐月『だって本心だし、俺は桜に救われたんだ…、もう逃げないよ』
そう言うと桜は目を開いた後、目を細めて優しく笑った。
桜「それが良い」
釣られて俺も笑った、こんな日常が続きますように、星に願った……。
皐月『なぁ、桜さえ良ければ今日も泊まってかないか?』
桜「…、皐月が良ければ…」
皐月『!!なら夜飯買わなきゃな!桜は何食べたい?』
桜「お、オムライス…」
皐月『ははっ!桜はオムライス好きだなぁ!俺ことはみたいに上手く作れるかわかんないけどやってみるわ!』
桜「…いや、俺も一緒に作りたい」
皐月『!そうだな、一緒に作ろ、桜』
それから俺たちは食材を買って家で調理した。
皐月『桜包丁を使う時は猫の手だぞ!』
桜「?猫なんていねーし猫に調理できるのか?」
皐月『あー、違う違う、こうやってにゃーんってすんだ』
そう言うと桜は顔を真っ赤にして
桜「そ、そのポーズと!にゃーんって!辞めろ!!」
皐月『えー、せっかく教えたのに…』
桜「ぐぅっ、わ、分かったから!こう、手をして切りゃ良いんだな!」
皐月『そうそう!桜は飲み込み早いなあ、良い旦那さんになりそうだ!』
俺がそう言うと桜は何も言わなくなって、俺が言った事が駄目だったのかと困惑してると
桜「…、皐月の旦那になれたらな…」
桜がボソッと言って…
ハッとした桜と目が合って俺は目を逸らすしか無かった。
皐月(桜が?俺を?そんなわけない、確かに俺からしたらヒーローだし、でも桜には何もしてやれてない、俺と同じ名前の女性だろう…。)
桜「…、なぁ皐月は俺の事…、どう思ってる?」
皐月『へ?そりゃ、俺のヒーローで頼りになって…、一緒に居て安心する…、桜にしかいえなかった事もある』
桜「……、そうか、なぁ」
桜が不意に近付いてきてもうすぐでキスできそうな所まで来ると
桜「俺…、お前のこと好きかも…」
皐月『…へぁ』
桜「最初はどうしようも無い奴で適当ですぐ迷子になるし、でも無意識に誰かの為になろうとして、無理して…、その隈も色々考えてたんだろ?それがほっとけないんだ、だから、俺の隣で笑ってくれよ」
桜の真剣な目付きに俺は何も言えなかった…。
だから
ごめん、ちょっと考えさせてくれ、と話して家を後にしてもらった…。
正直誰かから嫌われるのは慣れてるが好かれるのは慣れない…、梅先輩といい、蘇芳といい、俺のどこにそんな要素があるか分からない…
この街に来て変な奴らが多いな、としか思ってなかったけど今となってはみんな大好きだ…
この感覚、感情が俺にとっては初めてで、幸せで、生きててよかったと思える。
でも、俺には1人だけなんて選べない、みんな特別だから…。
そう思うとふと笑みが出る、幸せだなぁ、俺って。
だから…、油断したんだ……。
あの時の俺がまた無意識に出てしまったように…。