テラーノベル
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今でも思い出すことがある。
鉄の匂いと、微かな線香の煙。
俺たちは忌み子だった。
兄貴と俺は捨てられて、ずっとふたりぼっち。
「六本木は灰谷兄弟が仕切る。」
兄貴はそう言った。
たったふたりで暴走族ノシて、六本木の天下をとった。
それがやばかった。
あの女は、俺たちの親だと声をかけてきた。
俺たちの顔に似てない顔で、線香の匂いを漂わせながら。
長い髪を三つ編み一本で束ねて前にかけて、タレ目で長いまつ毛。
クリーム色の髪からは線香の匂いが消えなかった。
俺らの“母さん”は優しく俺らに優しかった。足りなかったものを全部くれた。
夜遅く家を出ても帰ってくるまでリビングにいて、「おかえり」と怒ることなく優しく言ってくれた。 嘘ついた誕生日の日も祝ってくれて、お年玉もくれた。
それでも俺らは本物の母さんだと思ったことは一度もなかった。
血の繋がりもなく、ただ優しくしてくれる、“都合のいいオバサン”だと、 そう思っていた。
それでも、その都合のいいオバサンを逃したくなくて、俺らは甘えていた。偽の愛を向けていた。
「母さん!」
そう呼んで、縛り付けていた。そう呼ばれると母さんは嬉しそうに俺らを抱きしめた。足りない何かが満たされていく感覚は今でも忘れない。
タバコの匂いは線香の匂いと違く、喉を焼くような臭いだった。
俺ら兄弟は今、あの“母さん”と暮らした家の前にいる。
家の明かりはついている。微かに子供の声が聞こえた。
「ただいま、母さん。」
無防備に開いた鍵。やたらと多い靴。
靴を乱暴に脱いで、俺らはリビングに向かう。
「おかあさん、このひとたち、だぁれ?」
見た事ねぇ忌々しいガキは俺らを指さす。ガキを一瞥すると、“母さん”に目を向ける。兄貴はニコリと笑って見せると母さんを見下ろした。
「母さん、ちょっと、用あんだけど。」
俺に目配せをする兄貴。俺はその視線を受け取ると騒ぎ立てる旦那とガキに銃口を向け、頭を撃った。
ドクドクと垂れ流す血の色は鮮やかで、俺らの再会を祝っているようだった。
「じゃ、母さん。行こっか」
兄貴は母さんの腕を強く掴み、車に乱暴に乗せる。 母さんは震えに震えて戸惑っていた。
「可哀想な母さん。そんなに寒いんだ。」
俺は着ていたジャケットを母さんに着せ、肩を抱く。
母さんは口を開閉させ、涙を流していた。震える肩が酷く可愛らしい。
「母さん、線香の匂い消えたな」
兄貴が運転手に指示しながらそう言う。母さんはフルフルと子犬のように震えながら答えなかった。 その反応に兄貴はキレて、母さんの頭を自分の足の間に押し付けた。
「母さん。早く。」
俺はあーあ、と呟いた後に母さんの服の中に手を入れ、冷たい肌に触れた。母さんは戸惑った顔で兄貴を見上げる。兄貴は優しい顔をしながら、母さんの後頭部を撫でた。
「奉仕して♡母さん♡」
ベルトを外し、ズボンのジッパーを下ろして、下着を少しずらす。露わになったものを母さんに舐めさせる。慣れていないのか、初めてなのか初々しい母も一興だった。
やらしい水音を立てながら母さんは苦しそうな顔をし、後頭部を掴まれて頭を上下させる。兄貴は満足そうに目を細めて、時折小さく喘ぐ。母さんの弱々しく更に白くなった肌を撫でる。
「あー……母さん、出る。」
兄貴はそう言うと更に強く後頭部を押さえ込み、喉の奥にドクドクと注ぎ込む。母さんは「う」と声を漏らし、反射で飲み込む。
苦しそうにもがきながら兄貴のものを口から出す。
「母さん〜飲んでくれたんだァ〜。俺の事大好きじゃん♡」
兄貴は心底愉快な顔を浮かべた。
「兄貴ばっかずりィ。母さん、俺も。」
コメント
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誤フォロー解除してて最近気づいて 見れてなかったごめん…!