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それから今まで以上に家族との関わりが減っていった。それまで少しだけでも話をしていた  ねぇさん、にいさん…そして焦凍。

あの日以降何かと話さなくなってしまった、

父とは元々話ていなかったし、母は焦凍に付きっきりだったから話せなかった。

そんな日々を過ごしていたある日事件が起きた、

母が焦凍の顔に熱湯をかけてしまった。

焦凍の痛がる声、我に返って焦凍に謝る母…

そんな光景を目の当たりした。

私は2人を病院に連れていった。焦凍は早めの治療が幸をそうし、大事には至らなかった。

でも、顔には大きな火傷が残った。そして母はあれから精神病院へ入院することが決まった。

元々橙矢のことで追い詰められていたのに今回の件で完全に心を病んでしまった。

無理もないだろうけど、私は何とも思わなかった

心配はしたけど、それだけ。

ここまで追い詰めた父、焦凍に消えぬ傷を作った母になんにも思わなかった。

“別に恨んだところで何になる?”それが私の心情だった。

あれから数年後、私は受験生になっていた。     あれ以降特に変わった様子もなく日々を過ごしている。今だに母は入院しているし、父はこちらの事を気にせず仕事三昧。母の代わりに冬ねぇが私達の身の回りのことをやってくれている。   まぁ、いつも通りです。

そんな私は雄英を受けるつもりだ。自分で決めたとかではなく父に、

『俺の顔に泥を汚すことは許さない。少しは役にたて。』

と言われたからである。別に行きたい所も友達もなかったから、反対する理由もなくそれに従った

地頭や身体能力は高いほうだったため、努力の甲斐あって雄英には 受かった。ねぇさんに報告したところ大変喜んでくれ、私の好きな物を作ってくれた、感謝。

そして、入学当日。雄英は思った以上にデカかった。ちなみに私が受けたのは普通科。

私はどちらでも良かったけど、 ヒーローに憧れた訳でも、個性がある訳でもないため普通科を選んだ。

教室に入るとクラス全員が注目した。まぁ、元々

顔はいいほうであるし、スタイルも悪くない。

『それで個性の一つ二つ持ってたなら完璧だったかも』なんて思いながら、席に着く。

先生がしばらくしてからやってきて、自己紹介?的なことをした。優しくも厳しくも見える感じ。

そして今から一人一人自己紹介をするらしい。

1人、1人と終わっていき遂に私の番。仲良くしたいと思わなかったけど、敵に回すと面倒くさいと思い、無難な挨拶をした。

途中で個性の話をしたら皆の顔色が変わった。

可哀想みたいな感情を込めた目で私を見てくる。

別に同情して欲しくて言った訳ではなく、隠してあとでめんどくさくなる事を避けたかったからである。

それから時は過ぎ、帰宅時間となった。学校にいる間に友達ができる訳もなく、1人で過ごした。

元々1人を好むタイプなので苦ではなかった。

むしろ嬉しいぐらいだ。

帰ってきてからねぇさんに問われた。

『学校どうだった?』

特に何かした訳でも、起きた訳でもないから、

『普通だよ。』

これで会話が終わった。私は自分の部屋に戻り過ごした。

数十分後、ご飯が出来たため部屋を出た。

リビングに向かうと既に焦凍とにぃさんがいた。

だからと言って何かある訳でもないから挨拶した後は無言で食べ進める。

私はご飯を食べ終わったため、ねぇさんに『ご馳走様』とだけ伝え、食器を片付け部屋に戻った。

そして、風呂に浸かり、歯を磨いた後は倒れるようにベッドに横になり、スマホを見て溺れるように眠った。

朝起きて、ご飯を食べ、学校に向かう。

教室についてからは1人で静かに過ごし、授業を

受ける。帰宅してからは今までのように過ごし、次の日を迎える。そんな日々を繰り返し過ごした

誰も私を望まない

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