テラーノベル
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次の日、持っていった例のビデオはじゃんけんに勝った友達に貸した。
「ハカセ、おはよう!」
橋本さん!
「おはよう…」
「何よ?変な顔して?」
(小声で)「今までと変わらずにしといてよね」と言ってウインクされた。
本当に後腐れなくってあるんだ…
放課後、僕が帰りの準備をしていると
かすかに「あの…」と聞こえた気がした…ん?…気のせいか…?
筆箱をカバンに入れると
「あの…!」また聞こえた。振り返ると真後ろに
「あ、茅ヶ崎さん?」
同じクラスの茅ヶ崎さん。クラスで一番背が低い。
「なに?どうしたの?」2日も続けて女子と話すなんて珍しい。いや、嫌われてるわけじゃないけどね…
「ハカセ…くん…今日なにか用事ある?」
「え?特にないけど…」な、なんだ…
「あの…ね…私も見てみたいの…」
見る…もしかして…?いやまさかね…
「見るって?何を?」
「エッ…エッチなビデオ…」顔が真っ赤だ。
「そ、そんなの持ってないよ!」
「!隠さないで!私、聞いたの真理ちゃんに」
橋本さん!即バラしてる!
「えぇ~橋本さん…」まさかエッチのことまで言って!?
「な、なんて言ってた…?」
「ハカセくんが、その…お願いしたらエッチなビデオを見せてくれるって」
「内緒って言ったのに…」
「違うの!なんか今日、真理ちゃんの機嫌がよくて…なんか隠してたんだけど無理に聞いちゃったの!」
うぅん…でもこうしてバレたわけで…はっ!この子も言い出したら引かない…ってこと…?
「で、でもそれでなんで見たいってなるの?」
「?見てみたいって…変?」
「いや…(変だよ!)だってエッチなのだよ?」
なんか茅ヶ崎さんには特別似合わない気が…かわいい動物映像をにこにこ見ていそうな雰囲気だし。
「茅ヶ崎さんにはなんか…そういうのは似合わないっていうか…」
「わた、私だって!そういうの興味あるもん!」
おぉ?珍しく大きな声…
「あ、そうなんだ…ごめん。じゃ、明日持ってきてあげるから。貸してあげるからそれでいい?」
「あ、ううん!あのうちに持って帰ると…私、弟と同じ部屋だし、見つかると困るから…」
えぇ~
「じゃあ橋本さんに貸すから橋本さんちで見る…とか…」
茅ヶ崎さんはじっと僕を見ている…うっ…
「うちで…見る…?」
「うん!お願い出来る!?」
ぱあっと顔が明るくなる。
なんでだ…なんでこうなる…
「じゃあいく?」諦めた。
みんな気持ちを素直に言えるってすごいな…
それと女子もエッチなことに興味を持ってるんだな。全然考えたこともなかった。
諦めたからにはさっさと済ませる方が効率的な気がする。
「さ、入って」
僕の部屋まで来た。2日も続けて…もういいか。
例の裏ビデオは貸しててないから、今日はこれでいいか…僕はそれをデッキにセットしてさっさと再生する。
茅ヶ崎さんは橋本さんと同じ位置に座る。やっぱりそこに座るんだな。
まぁ真正面で見られる僕のお気に入りの場所だからね。
今日のビデオは…あっ!初めは普通の絡みだけど、2本目には嫌がる女の子に無理やり…なやつ!茅ヶ崎さんには刺激が強すぎるかも…!
「やっぱり…別のに」
「?どうして?」
なんとも言えない…無理やりとか…なんて言えばいいんだ…まぁ一本目だけ見せて終わりにすればいいか。
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