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星キラリ

2,012
ムメイ
661
まなこ〜友
476
80
永堀から頼まれている件は、予想以上に上手く運んでいる。
婚活パーティ―に参加した日の翌日には、すぐに永堀に報告をいれてあった。
『計画通り、上手くいったよ』
『よかった。それと早くに連絡入れてくれて、ありがとう。
流石ね。渋谷くんったら仕事が早いよね。できる男は違うわ』
『首を長くして待ってたんじゃないかと思ってね』
『まさかとは思いつつ、万が一カップルになれなかったら、なんてちょっと
心配もあったし。ホントに連絡ありがとう』
『手応えも上々だと思う。たぶん永堀の思う通りの展開にもっていけると
思う』
『そう? 自信満々で頼りになるけど……』
『不安そうだな。私を信じなさい』
『自信たっぷりみたいだけど、信じていいのね?』
『ま、何事も100%なんてことはないって永堀もわかってはいると思うから、
そこのところを踏まえての話にはなるけどさ。
昨日のうちに一応、彼女とは全部終わらせてるから。
……ということで、エビデンスはあるからさ。
そこがあるからこその、太鼓判だね』
『そっか。で?
よければそのエビデンスとやらを聞かせてもらえるのかしら?
まさか──とは思うけど、そんなこと、ねぇ~? あったりするの?』
エビデンスがなんなのかを想像しつつ、永堀は『でも、まさかそんなことあるはずない』
と推測しているのだろう。
まぁ、ふつう誰が考えてもそんなことあるわけない──
の世界だよな。
だけどあの女は、なんなく誰もが躊躇するその壁を乗り越えてきたのだ。
流石にここまでとは、俺も思ってなくて呆れてるさ。
不倫相手の永堀の夫にかなり入れ込んでいると聞いていたので、
なかなか手強いかもしれぬ、と考えていたしな。
あれから、毎週土・日のどちらか、あるいは両日の週もあり――
俺と橋本は順調に恋人として良好な関係が続いている。
コメント
1件
第80話、読みました。渋谷さんの「エビデンスはあるからさ」という台詞、あの軽さの裏にある確信がすごく不気味で、ぞわりとしました。永堀さんが「まさか」と推測しながらも確かめずにはいられない、その距離感の描き方が絶妙です。そして「誰もが躊躇する壁をなんなく乗り越えた」と評される橋本蓉子という女性——彼女の存在感だけで、これからどんな展開が待っているのか想像が膨らみました。続きが気になります。