テラーノベル
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『戦場を支配する漆黒の風!ドンドル銃の初陣』「さあ、刀を抜け……弾丸を詰めよ、戦争の時間だ!」バッテラストリートに、ライの凛とした号令が響き渡る。今日の彼女は、ファン(※マスク)から贈られたあの漆黒の軍服を完璧に着こなし、その手には真鍮の細工が鈍く輝くクラシカルな新型ブキ「ドンドル銃」を携えていた。ケープの裾に施されたフリルが、ステージの風に美しく揺れている。バトル開始のブザーと同時に、ライの目がグルグルと回りだした。戦闘狂のスイッチオンだ。「我が妻(差出人)の最高傑作、その性能をここで証明してやるッ!」ライはマニューバのように激しくスライド。黒い軍服の立体裁断のおかげで、その動きは以前よりもさらに鋭く、滑らかに洗練されていた。敵が驚く隙も与えず、ドンドル銃の銃口から超高圧インクが凝縮されて放たれる。バシィン!と重厚な発射音が響き、突っ込んできた相手を一撃必殺の精度で瞬殺(キル)した。「あははは! ライ、その銃めちゃくちゃ強くてカッコいいね! 俺も負けてられないや!」オレンジ髪の女装姿のr(アール)も、戦闘狂の笑みを浮かべて前線へ飛び出す。クイックボムを的確に投げつけながらドライブワイパーr1を振り回し、ライの射線から逃れた敵を容赦なく闇に葬っていく。「ライの美しい姿に、インクを一滴たりとも付けさせないわ……」紫髪のリンは、おっとりとした口調とは裏腹に凄まじい殺気を放ち、ドライブワイパーカスタムを構えてライの後方を完全にガード。近づこうとする敵をサメライドでまとめて粉砕した。「ふははは! 素晴らしいぞ諸君! このドンドル銃の重量バランス、そして軍服の可動域……やはり我が妻の愛は完璧だ!」戦場を完全に支配し、優雅に、かつ容赦なくキルを量産していくライ。その圧倒的な「ミリタリー・ゴシック」の威厳に、敵チームは恐怖で戦意を喪失していく。その頃、観客席の最前列の隅では、変装したマスクが手すりにしがみつき、過呼吸の一歩手前でガタガタと震えていた。「ひ、ひえええええええええ……っ!!!」マスクの視線の先には、自分が生地から選んで仕立てた黒い軍服をまとい、自分が徹夜で削り出したドンドル銃を構えて、戦場を美しく舞うライの姿。「僕の作った服と……僕の作ったブキが……ライちゃんの神がかったキルセンスと合わさって……究極の完全体が完成してるお……っ! しかも『我が妻の愛は完璧』って……本人の前で言われたら……僕、もう……う、うう……っ」あまりの尊さと幸福感、そして心臓への過度な負担により、マスクの顔面は真っ赤を通り越して真っ白になり、口からうっすらと魂(インク)を吐き出しながら、そのまま白目を剥いてバタンと後ろに倒れ込み、静かに昇天(気絶)した。「あ、マスクがまた死にかけてるっしょ〜。誰か救急車〜」と隣でアロハがのんきに手招きしている。『WIN!』の文字が画面に躍り、ライチームの完全勝利(ノックアウト)で試合は終了した。「勝ったぞ諸君! 我が軍の圧倒的勝利だ!」勝ち名乗りを上げるライの元へ、アールが嬉しそうに駆け寄る。「さすがライ! 最高の戦争だったね!」アールがいつもの気さくさでライの頭をよしよしと撫で回すと、ライは「うむ、アールも良い暗殺っぷりだったぞ」と、彼を抱きしめたまま頭を撫で返した。アールは「えへへ……!」と一瞬でとろけそうな笑顔になる。「ライ、私も頑張ったんだから、次は私を抱きしめて……?」とリンが執念深く割り込んできた。そんな3人のシトラスと硝煙の匂いが混ざった抱擁を見ながら、緑髪の女装(オカン)男子・ユキは、観客席で運ばれていくマスクを見送って深いため息をついた。「はぁ……。あいつ(マスク)、自分の作ったブキと服で自分でトドメ刺されて気絶してやんの。自業自得だけど、ライの嗅覚に捕まる前に、本当に心臓が爆発しなきゃいいけどね……」しっかり者の書記長は、愛する総統の天然っぷりと、限界オタクの明日の命を思い、そっとこめかみを押さえるのだった。(終)
コメント
1件
第12話、読了しました〜!ドンドル銃を持ったライ、めちゃくちゃカッコよかった…!あの「我が妻の愛は完璧」って言いながら戦場舞う姿、尊すぎて私もマスクと同じように白目剥きそうになったよ(笑)。アールとリンのフォローも熱いし、ユキの冷静ツッコミが全体を締めてて好き。マスクが自分の作品で昇天するところ、不覚にも笑っちゃった…自業自得だけど愛おしい。次の戦争も楽しみにしてるね!🥀
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