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「流華さんさぁ……」
「いやぁ〜…ごめん!本当にごめん!!それはさておき、体痛い中、申し訳ないんだけど助けてくれない…?」
どこがさておきなんだ、体痛いの僕なんだぞ。
「あっ居たぞ、こっちだ!」
「ありゃー、追っ手が気づいちゃったなぁ…。…撃退するの手伝ってよ松利くん」
こっちに利が無いことを承知で?
ただ、これは情報を手に入れるチャンスでもある。ここは乗るしかない。
「…しょうがないですね、手伝いはしますが、その後にここがどこなのか教えてください。」
「えっ、そんなのでいいの?それならありがたく手伝ってもらおう!」
…手元にいつもの刀が無いのが一抹の不安だが、まぁ大丈夫だろう。人数差は1人。さっさと片付けよう。
体を起こして動かす。
迫ってくる相手を見据え、タイミングを見計らう。ま、流華さんが動き出すタイミングを重ねればいいだろう。
「松利くんの実力は分かってるからね、安心して背中を任せられるわ!」
「過信は禁物です?」
敵が来る。武装はしてない。
行けるな。
「オラ盗んだモン返せやァ!」
「やーだねッ!」
流華さんの足が相手の首元にクリーンヒットする。そうなるとどうなる?相手は気絶する。怪盗のくせして戦闘能力をちゃんと持ってるの…なんでなのだろうか?
「ははっ!あっ、後ろ後ろ!」
「ありがとうございます」
刀が無ければ足を使う。
ちょっとだけ勢いを付け叩くと
「人間は大体気絶する。痛いですよね?」
「えぇ…怖ァ」
「貴方が手伝えと言ったのになぜ怖くなってるんですか。」
意味がわからないな…?