ノベル書いていくよぉ~
多分連載かも….
自傷行為あり
湯気と共に天井へ向かっていく私の嫌悪感。お風呂の湯船には血が浮いている所もある。傷口はパックリと切れており、お湯がしみる。痛いのは嫌いだが此の剃刀一つで忌々しいぐちゃぐちゃした感情を消化してくれる。腕と手首を見ると赤色で染まっていて。肌の色は殆ど見えない。血液が湯船に滴れていく度に私の感情をシャワーで浴びたように洗い流していく。近頃此の行為を続けている、たまに市販の薬を高揚感、否、タヒを感じる為に大量摂取する。その次の日は色々な症状に襲われるが….
其も一種の償いだろう。私という人間が産まれてきた罰だ。君はなんでこんなに生きていてなんの得も利益も無い私に君の、優しさで染まった遺言を託したの?君のような誰もが敬愛するだろう善人が私のような血で染まった悪人に”孤児を守れ”なんて云えるの?
君が私の、前から消えてしまった日の事を思い出してしまい思わず塩水が頬をなぞる。大粒の涙はどんどんと行き場の無い水面に堕ちていく。もう君の優しさも声も暖かさも触れられない。もう君と他愛の無い話なんて出来ない。
やっぱり弱気に、否、弱音を吐くと私はどうも体調が悪くなるそうだ。重々しい足を動かし乍薬を用意する。目の前には異色の市販薬が散らばっている。そして全て口に放り込む。高揚感が私を洗い流してくれる。すると、真っ暗な部屋に光が差し込んだ。
そういえば国木田くんがめちゃくちゃ大きい声で…
国『次、遅刻とサボりをしたら探偵社から帰るのを禁じる!!』
流石に早くいかなければ、探偵社で居ると精神的に崩される。よし、行こうと思い足に力を降り注ぐ。何時も通る道を渋々歩く。
そして探偵社の扉を力をあまり入れず押す。
…..皆は目を見開いた。
敦『だ、太宰さん頭でも打ちました?』
潤『う、うん湿布貼ります?』
鏡『クレープあげる』
宮『野菜あげますよ!』
乱『駄菓子いる?』
ナ『休憩しますか?』
国『本当に太宰か?』
太『えっと…..凄い傷付くよどれだけ私信用無いの?』
『特に国木田君、君が遅刻とサボりをするとって脅したのだよ?』
国『……..あぁあれかまさか本当にするとはな少し関心したぞ』
ハァっと深い溜息をつくと自身の持ち場についた。そして仕事を始める。というか視線が痛い。体を刺激してくる。
皆は私には信用が無いからねぇ、まぁ私が何時もの仕事をしていないからだけども。キーボードを叩いているとトクトクと脈拍が早くなった気がした。否、気のせいか…..
キーボードを打つ速度が遅くなっていく。あれ?仕事なんて私には容易いことなのに….。何故、….
すると、ふと朝の薬が脳内を過った。そういえば症状が出る前に此処に来た。
そして我に返る。まずい、早く仕事を終わらせなければ。
そして無理矢理にでもキーボードを打つ。視界が揺れるのが分かる。
否、今は休憩した方が良さそうだ。
太『与謝野女医、少し医務室借りますね。』
与『どうしたんだい?具合でも….』
太『否、違います一寸休憩を….』
与『そうかい、じゃゆっくりしておきな』
太『ありがとうございます』
頭を下げて医務室へ走った。扉を開けると扉の直ぐ前でしゃがみ蹲る。すると吐き気と頭痛、腹痛、耳鳴りが私を襲う。其に加え嫌悪感と劣等感全てが私に取り憑いてくる。頭を大嫌いな過去が歩み続けている。
太『ねぇまだ逃げるの?織田作はもうタヒんじゃったんだよ?そんなに過去を引き摺るなんて本当に馬鹿だね。其とも何?構って欲しいの?本当に
昔の私が囁いてくる言葉が心臓を刺で刺されたように痛む。本当の事を言われる。自分で逃げていた事実を真に受けるともうタヒにたくなってくる。
太『君は昔、人を沢山殺めてきた。だから善人になる資格なんて一欠片も無いよ?なのになんでそんなに夢中でいるの?もう手遅れだっていうのに。其の血塗れの手で人を助けれるの?何も出来ないよね?孤児を1人助けたくらいで心を満たしている君は甘いね。やっぱり君には人助けなんて向いてないよ。』
分かってる分かってるからもう止めて。黙って。傷がどんどん深くなっている。嗚咽が部屋で溢れ出る。駄目だ。
一応ポケットに入れてある剃刀を包帯を解いて何度も切りつける。朝の傷口はまだ乾ききっていなく重なった傷が凄く痛くなる。周りに彼岸花が咲いたような気分だ。
『ほらそうやって逃げる。だから弱くなるんだよ』
黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!
私はこうするとこしか出来ないんだ!もう….何も言わないで…..ポロッポロッ
嗚咽が先程よりも大きくなる。大粒の涙は私を埋め尽くしてくる。
もうやだよ、生きたくないよ、織田作?僕はもう駄目だ。誰も助けれない。こんな小さな事で崩壊する私は善人になんて強いて偽善者にだってなれない。
ポロッ
ッーーーー…ザシュッザシュッ…..
ポタッポタッポタッポタッ
太『ヴェッ…カヒュッゴホッゴホッ…..ア”ァ”ッ..ヴッゴホッゴホッ…く、..るし..ッゴボッオェ”ッ』
太『た、すけッゴホッゴホッゴホッ…“お….ださく…カヒュッヒュッゥッ”…ッ..ーッ..オェ”ッ』
胃酸が沢山出てくる。私を私で居させてくれない喉を刺激する咳も気色が悪い嘔吐も大嫌いだ。全部全部全部全部!大ッッ嫌いだ!
織『なんで助けを求める?』
太『ーッ!?ゴボッお、だカヒュッ..ざぐ…?ゴホッゴホッポロッポロッポロッ』
織『ハァお前に言った俺が馬鹿だった』
太『…..え”ッ?カヒュッ』
織『お前はいい、役立たず』
太『ぁ”ッカヒュッ…やめ、て..ゴボッゴボッッッ…カヒュッヒュッッッ…ポロポロッ..いかなッ..いで..ゴホッゴホッ..オェ”ッ..ア”ァ”ッ…ッ』
織『じゃあな』
太『ゴボッ..あ”あ”あ”あ”あ”あ”..!!!!!!!!!!!!!』
大好きな親友に…私の生き甲斐に…手放された。頭を抱えて嗚咽混じりに叫び声をあげた。
———– あ”あ”あ”あ”あ”あ”..!!!!!!!!!!!!
探偵社『ビクッ』
敦『だ、太宰さんですか….?』
潤『い、行きましょうか…』
そして探偵社全員が医務室に向かった。皆が医務室の扉を開ける。
ガタッ
太『..ビクッ….ヒュッだ、…れ..ぇ?..ゴホッヴェッ..ン”ッ』
与『太宰!?』
敦『太宰さん大丈夫ですか!?』
福『大丈夫か!?』
潤『大丈夫ですか!?』
何時も聞く声….
太『…みなッで、…オェ”ッゴホッゴホッゴホッ、ごな”い”で…ッカヒュッ”ッだ、めッ…』
太『ポロッポロッポロッポロッ』
泣くことしか出来ない。こんな情けない弱い自分を見られたくなかったのに…
太『ほら、皆心配してくれてるのに。君ずっと泣いてるね。だからその侭なんだよ?』
太『う”る”さ”い”ッ…ポロッゴボッゴホッカヒュッゴホッゴホッ』
太『きッ..りた”い”剃刀ッ….ゴホッゴホッゴホッオ”ッ”』
太『君は本当に…..馬鹿だね。織田作が居ないと何も出来ない。』
織『人にばっかり頼るな』
太『ほら、ね?君は独りだ。』
ずっと頭に私を締め付けるように囁いてくる。増えていくことで受けることも出来なくなる。
太『ッ..だま”ッゴホッれ”ッ..ヒュッ…わ”、だじ..あ”ッ…ポロポロ..』
太『お”い”..でヒュッ..いか”な”いで…ゴボッゴホッオエ”ッ..』
太『ひ、と..“り”に”ゴボッゴホッヒュッオエ”ッヴェッ..しな”い”でッ…“』
もう立ち直れないと思った。こんなに打ちのめされて、泣くことしか出来い。
太『お”だ…ゴボッゴホッざくッ….ポロポロッ』
視界が真っ暗になっていく。何も見えなくなった。そして________________
バタッ
だ……….!
だ….い!
誰かの声で重い瞼が上がった。視界に写るのは真っ白な天井と美しい蝶の髪飾りをつけた綺麗な女性。そんな事を心なしか思っていると頭痛と吐き気が私にまとわりついてきた。直ぐに口を手で覆い、俯く。でも女性、否、与謝野女医は俯いた私の顔を前に袋を出す。そして思いきり胃酸を吐いていく。気持ち悪くて今でもタヒにそうな感覚。でも、背中を優しくさすってくれる与謝野女医の暖かい..温もりのある掌でそのいらない感情も少しずつ消化されていく。
吐き気が先程よりもとてもマシになった。すると与謝野女医は私を哀れむ瞳で口を上げる。
与『大丈夫かい?』
小さく頷く。まだ治ってはいないが先程よりはマシなのだから嘘はついていないだろう。
与『…….太宰、人はねそんなに長く生きれるもんじゃない。人生なんて人によって天と地程の差があるんだ。辛い奴も居れば幸せな奴だって居る。短い奴も居れば長い奴も居る。だが、産まれなかったという奴も居るんだからねぇ。
でも、お前はその異色の人生の中で産まれた一つの希望なんだよ。産まれる事其だけでも立派なんだ。だからそんなに自分を追い詰めて底に落とすな。辛い時は相談に乗るし我儘だって多少は聞いてやる。…こんなにお前を思う奴が他にも沢山居るんだ。だから自分を…犠牲にするなんて思うな。』
太『ッ….“与謝野女医….私はどうすればいいですか….?ポロッ』
与『その答えは単純さ、頼ればいい人は助け合って生きてるんだからねぇ。』
太『……..』
『頼るな』
太『ッ….ポロポロッ』
与『太宰お前は過去に捕らわれすぎたんだね。でも良いんだ其で其はお前なりの優しさだからね。でも過去は過去、今は今だ。だかはそうやって思い込むのはやめな….』
太『ッヒゥ…ッポロポロッ…は”い”ッ….!』
なんか展開雑だごめんねじゃバイバイ~
番外編が見たいかたは↩♥2000
コメント
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尊すぎます、まじ無理、、、
いっ…いつの間にこんな上手にっっ…やばいぞ追いつかれる💦
続きみたいです!