この作品は私が、
筆者 湊かなえ 様の作品である、
『人間標本』
を、冴凛に置き換えた話です。
やめて欲しいなどの感想がある場合コメントへお願いします。
一つでもあればすぐに作品を消去します。
感想は自由にコメントへよろしくお願いします。
以下のことを呼んだ上で作品を読んでください。
⚠️冴凛
⚠️冴:十八 凛:十
⚠️冴さんの愛と欲望がドロドロ
俺の弟は蝶だ。
なら俺は花だろう。
弟、凛と出会ったのは俺が八歳の時で凛が生まれてまもない時だ。
あの時の弟はしわくちゃな顔で赤かった。
凛が目を開いた時は曇り一つない目で俺をみつめ、ふにゃりと笑った。
かわいくて愛おしくて愛らしくて、サッカーしかなかった俺に凛が加わり心に暖かいものが広がった。
俺が凛に依存しているのは自分でも分かっていた、だから凛にも『お前には俺しかいない』と分からせるためにキスをした。
凛はすぐにバターのように溶けて、はふはふと熱を逃がしていた。
「にいちゃ…ぁう、ん、んぅ…ぁっ」
甘い蜜と言う名の毒を何も知らず美味しそうに飲む凛、嗚呼なんて愛らしいのだろう。
よく図鑑や、本などには『蝶は花の蜜を吸う』と書いてあるが、
俺は『花が蝶を取り込む』と考える。
俺が凛に「りん」と名前を呼びながら額にキスを落とせば凛はすぐにスイッチが入り、
「にいちゃん…」と顔を赤くしてこっちを見る。
そのままキスにうつり、トロトロになった凛の脳に甘い言葉をたくさん呟けばすぐに凛は我が物となる。
だが、そんなかわいくて愛しくて愛らしい凛が大きくなり虫籠から抜け出して、花である俺の元を離れ別の誰かの元に飛び立とうとした時のことを考えるととても虫唾が走った。
なんで俺の凛を年月がすぎたと言うだけで手放さなければならないのか、俺が最初に見つけてマーキングしたのに、なぜ、なぜ、なんで…
何をしている時も凛のことを考えていた。
どうすれば完全に我が物となりこの美しい蝶を保管しておけるか、いっそ監禁してしまおうか。
など
そんな時に邪魔が入った。
父だ。
父は俺を自身のアトリエへと誘った。
つい最近まで一緒に過ごしていたが、父にアトリエがあることなど今はじめて知った。
父は意外にも蝶集めが趣味で色々な蝶が標本箱に飾ってあった。
今にでも動きそうな蝶達、
凛を蝶に例えるならば………
「冴は蝶の標本に興味はないかい?」
また邪魔が入った。いや、
「あー、ある。」
「おーそうか、なら俺の余りの標本箱を使うといい。
母さんにキツく言われて冴に託そうと思ってたところなんだ。」
と笑いながらやれやれと語る父
「なあ、父さん、
もっと大きなサイズの標本箱はないのか?」
『モンフォチョウ』
モンフォチョウ属
北アメリカ南部から南アメリカにかけて80種ほどが生息する大型のチョウの仲間。
標本材料
・200×100センチ 奥行き50 額縁
・アクリル板 200×100 2枚
・枯れたヒメオドリコソウ 200
・枯れたペンタス 300
ー標本過程ー
標本対象者に睡眠薬を飲ませた後、酢酸エチルを注射器で投与。(静脈注射)
腕を真上に拘束用ベルトMで固定。
→リボンのように見せる為、腕のベルトにモルフォチョウの標本を二匹ピン留めする。
その後足をまげ開き、拘束用ベルトMで横に固定。
→ちんぐりがえしのような形で固定。
標本対象者(蝶)には自分しかいないことを表す為、上下左右に枯れたヒメオドリコソウ
と枯れたペンタスを貼り付ける。
◎注意◎
酢酸エチルとは、防腐効果や軟化をスムーズに出来るようにする効果があるため慎重に使用
ー撮影過程ー
暗く質素な色の部屋で一枚
満月の下で手を繋ぎ一枚
ー標本対象者に対する思いー
蝶のように美しく甘い蜜と言う名の毒を吸って、俺の黒い愛に堕ちていく凛。
嗚呼、かわいくて、愛しくて、愛らしい俺の凛、一生、生涯、死んでも一緒にいような?
「凛、今日は遠足で疲れただろう?ホット牛乳を作ったぞ。ほら、飲め。」
「ありがとう!にいちゃん!!ふーふー…あったかい…」
ゴクゴク、
「今までありがとな、これからもずっっっ…と一緒だ」
ー完成ー
予想以上の完成度だ。
まるで生きているかのようだ。
これから俺は凛と体を交わす。
嗚呼、中は少し冷たいがうねり具合がちょうどいい。しっかり慣らしといてよかった。
凛も痛くなさそうだ。
皮膚がぶつかる音がする。
一定的な音に耳を傾けると凛と繋がっていることにリアルさがでてきてとても興奮した。
これからもずっっっ…と一緒だからな?
凛…ーーー❤︎
コメント
4件
最高に狂ってる感じが大好きです。素敵な作品をありがとうございます
自由な感想をお願いします。