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「暑くなってきたねぇ」
「それなぁ」
もう長袖では少し暑く感じる季節になってしまった。
この時期になったということは…
もうすぐしたら修学旅行があるということ。
修学旅行は楽しみという気持ちでいっぱいだ。
叶うことならomrさんと同じ班に……なんて無理か。
そんな俺とomrさん接点ないし、誘ってくれるはずがない。
だからといってこちらから声をかけるのは難しい話だ。
「あっ、2限目始まっちゃう。wkiまたね〜!」
ryoちゃんはそう言うと自分の席へと戻っていった。
「今日の授業はくじ引きで出た相手と英語で交流する授業だ」
そう言うと、先生は番号が書かれた割り箸をヒラヒラと皆に見せた。
きっと割り箸に書かれた番号は出席番号だろう。
『えー何そのシステム!笑』
『△△は〇〇ちゃんとなりたいんじゃね?笑』
『ちょ、おまえさっ!』
皆このシステムが意外で面白かったのか、次々に言葉が飛び交った。
「あ、出席番号前半の人だけが取りに来てー」
『は!?先生なんでですか!』
「そりゃ皆取ったら番号合わないだろ。だから前半の人が後半の人の出席番号が書かれたくじ引くの」
『ちぇっ、』
出席番号後半の俺は、くじをウキウキで取りに行く前半組を見ながらomrさんが当たるよう願った。
「え、若井くんじゃん。ラッキー! 」
「あはは…よろしく……」
この陽気に話しかけてくる人は、俺が現在1番好いていない人物___菊池風磨くんだった。
…けど、逆にomrさんと付き合ってるのか聞けるチャンスかもしれない。
「じゃ、早速はじめるね〜。……Hi 」
そこから風磨くんとの英語の交流が始まった。
最初は教科書に書かれていることを読むだけでよかったためスラスラ話していたが、だんだんと菊池くんはぎこちない話し方になっていた。
菊池くん英語苦手なんだ……
〜
「ーー. ……終わったね」
他のペアたちと比べると、俺らのペアはわりと遅く終わってしまった。
ということは、この残り少ない時間で聞き出さないといけない。
もう早速聞いていいかな……
(何も怖くない…大丈夫。)
俺は腹をくくり、ついに聞き出した。
「ねぇ、omrさんと付き合ってるってほんと?」
「……ほんとだよ。……けど正直別れたい。」
「え、、そ、う、なんだ……」
やっぱり、付き合ってたんだ、
付き合っているという事実を突きつけられて悲しかったが、それより「別れたい」という言葉が出てきたことに驚きが隠せなかった。
「なんかさ、アイツs」
ピピピッ ピピピッ
「あ、なっちゃった。じゃあまたね、若井くん」
「あ、ばいばい……」
タイマーが鳴ると、菊池くんはもとの席へと戻っていった。
なんて言おうとしてたんだろう。
そんな菊池くんが嫌うようなことしたのか…?
俺はそんな疑問を抱えながらも授業に集中した。
数日後。その日は修学旅行の活動班、そして部屋班の2つを決める時間があった。
「どうするー、くじ引きにするか?それとも自分たちで決めるかー? 」
『え!そんなの自分たちで決めたいにきまってんじゃん』
『△△は〇〇ちゃんとなりたいんですよ!!』
『前も言ったけどそれやめろって!!』
『笑笑』
皆くじ引き派と自分たちで決める派で揉めていたが、人数的には自分たちで決める派が圧倒的に有利だった。
そして結局自分たちで決めることになり、クラス内では喜びの声が響いた。
正直なところ、俺はくじ引きがよかった……かな。
そっちの方がomrさんと一緒になったとき接しやすい。「一緒になりたくてなったわけではない」と演じることができるから。
これで自分たちで決めるってなって、何の接点もないomrさんを誘うとなると、疑問に思われるだろう。
それとも、俺の考えすぎかな。
けれども、俺はなるべく安全でいたいため、omrさんは誘わなかった。
「若井ー!一緒になろ!」
「なろなろ!」
俺は一旦omrのことは忘れ、ryoちゃんたちと行動しよう。
そう思ったときだった。
「ねーねー若井くん、一緒にならない?」
「え、」
そう。菊池風磨が話しかけてきたのだ。
なんで俺に?もっと他にも人がいるだろ!
しかも、今風磨くんには3人ほどもうすでに同じ班のメンバーが決まっていたが、どれも陽キャばかり。
『おーい風磨!俺らとも組もうぜ!』
「え、あー…うん、わかった!……ごめん若井くん、やっぱあっちの奴らと組んでもいい?」
「え、あ、うん、、」
「ごめん!まじありがとう…!」
菊池くんはそう言うと、誘ってきた人たちのところへ行ってしまった。
まぁ、正直同じ班になりたくなかったからラッキーだ。
てか、omrさんと組まないんだ……
……あ、そっか。菊池くんは別れたいのか。なら誘うわけないもんな。
えー、もったいな。
「若井、他に誰誘う?」
「んー、高野とか?」
「あーいいね!そうしよ!」
そこからryoちゃんと相談しながら他に組む人を探した。
「はい、じゃあ次はホテルの班決めてー」
先生の合図で、また教室は先程と同じようにザワザワとした空気になった。
俺はすかさずryoちゃんのところへ行き、様子を伺っていた。
(菊池くん来ないよね…、?)
そう不安に思っていたときだった。
「若井くん!今度こそ一緒になろ!」
「え、あー…」
菊池くんがまたもや一緒になろうと誘ってきた。
こっちは嫌だっての……
「いいじゃん!僕と若井と風磨で一緒になろ!」
「へ、?」
そう明るい調子で言ったのはryoちゃんだった。
「だって、そんな仲悪いわけじゃないでしょ?ならなろうよ!」
「え、あ、いいよ、?」
「ほんと!?よっしゃ!!先生ー!決まったここ!」
菊池くんはガッツポーズをしながら先生に弾んだ声でそう言った。
そんな俺となるだけで嬉しいのか…?
菊池くんがありえないほど喜んでくれたので、こちらも気分はそこまで悪くなかった。
♡毎回いくのはやスンギ
めちゃめちゃ嬉しいです…✨️✨️ありがとうございます😳
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コメント
20件
続き気になる!!すき!!風磨!!おめーまさか…!(?)
えすげえすげえすげえ
菊池さんもしやーー?続き待ってます!