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あの人が大好きだ
でも 大嫌いだ
何でも出来てしまう
神様は配分を間違えた
あの人を見る度に
頼まれてもいない
天秤にかける
僕という全てが
だめになっていく
天秤にかければ
天秤は壊れて、傾く
「憧れ」はナイフみたいに
優しく胸を裂いて
天秤は錆びついてゆくばかり
あの人の何気ない
一言や仕草さえ
僕の届かない場所の
景色に見えるんだ
身を削って進んでるはずなのに
追いつける気がしない
スタートラインから全て
違っていたみたいだ
誰かに認められて
皆に好かれて
嬉しいような笑顔を
羨むたびに
僕の何かが濁っていく
綺麗なままでいれたなら
どれだけ楽だろう
歪んでいく感情は
止められずに
「ボク」という全てが
壊れそうになっても
目を逸らせずに
見上げてしまう
憧れは呪いみたいに
心の奥に絡みついて
嫌いだと言うほど
離れなくなる
あの人になれない
わかっているのに
悔しいと、思ってしまう
まだ夢を見ているんだ
このまま僕の物語が
幕を閉じるなら
勘違いでも
思い込みでもいい
均等になった天秤を見てみたい
「僕」という全てが
壊れて、使えなくなるまでは
天秤にかけて生きていたい
憧れが痛みに 呪いになったとしても
消せない光なら
光に焦がれて、
錆びつく天秤にかけて
生きたい。
RanJam