前書き
※注意事項はよくお読み下さい。
(あらすじに記載しております。)
新人組初登場です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
高校1年生の春。知り合いも居ない高校に入学した俺は、特に親しい友人も作らずにいた。なので、放課後は1人でゲーセンへ行くか、家に帰ってゲームばかりという生活を繰り返している。
sy「…ふぁ〜。」
今は昼休み。いつも弁当なりパンなりを持ってくるので、学食に寄ることもない。
俺はいつも通り鞄から弁当袋を取り…
…ない。弁当がない。
俺は焦りながら財布の中を見る。
…500円…だけ…。
いや、ギリギリ学食は食べれるだろう。うどんとかの単品の物くらいなら。それに俺は大食いでもないので、それくらいで充分だ。
教室を飛び出して駆け足で学食に向かおうとした時、前をよく見ておらず人とぶつかってしまった。
sy「ったぁ…。あ、す、すいません…。」
ci「俺は平気だけど、君は大丈夫?」
ぶつかった相手は、俺よりも背が高く、高身長だった。瓶底メガネの様な丸い形のメガネをかけている。こんだけでかけりゃきっと上級生だろう。俺は急いでその場を去ることにした。
sy「でっか…。じゃなくて、ほんと、すいませんでした。えっと、じゃあ、俺はこれで失礼します。」
ci「…あ、ねぇ!」
呼び止められていることもお構い無しに一目散に学食へ向かう。
sy「あー…キッツ…。」
息を切らし辿り着いた食堂。
早速メニューを見て何を食べようかと見てみる。
カレー 500円、ラーメン 600円
うどん 400円、日替わり定食 600円
などなど…。
sy「カレー…か。」
最初はうどんの予定だったが、カレーが食べれそうなのでやっぱりカレーにすることにした。
俺は所持金額を確認する為に財布を取り出し…、
…ない。ここでも、ない。
そういえばさっきぶつかった時に落としたような…。
俺は仕方なく先程の場所に戻ろうと振り返ると、またぶつかってしまった。
sy「ぅわっ、あ、すみません…。」
ci「おっと…、俺は大丈夫、って、さっきの子!良かったぁ、やっぱここに居ったんやね。」
sy「え…?あ、さっきの…。えっと…?」
ci「これ、落としてったよね?」
sy「あ、俺の財布…。」
この人が俺が財布を落としたことに気づいてわざわざ追いかけて来てくれたのだ。高身長だけでなく優しい人だ。
ci「ねぇ、これから学食?」
sy「え?まぁ…はい。」
ci「そんならさ、俺も一緒に食べてええ?」
sy「え?まぁ、いいですけど…。」
ci「ほんまに?!そんなら早速食べよ!」
sy「は、はぁ。」
眼鏡の人にぐいぐい押されて食堂に入る。俺達は注文をして受け取り、2人座れる席を見つけ、そこに座って昼食を食べ始めた。
ci「そういえば自己紹介してなかったね。俺の名前はci。クラスは1年2組ね。そんで、急にこんなことしちゃってごめんね。」
sy「いえ…あ、俺の名前はsypっす。クラスは1年1組。」
ci「1組かー!隣同士やね!これから仲良くしよ!」
sy「は、はぁ…。よろしくお願いします。」
ci「うん!よろしく!」
何故か隣のクラスの人と友達になるというイベント。ていうかこの人年上じゃなかったんや…。
その後は色々質問や雑談などをし合いながら、昼食を済ませるのだった。
ただ、別クラスの人と仲良くするのはどうすればいいのかよく分からないままとなるのであった…。
コメント
1件