『段々と解けていく糸をいつまでも追いかける。』
悪友(💜💙)
アイドルではない世界線。
昔はあんなに仲がよかったのに。
今はすっかり、そんな面影もなくなってしまいましたね、”翔太さん”。
俺の初恋は、同性だった。
俺の初恋は可笑しい、そんなこと、周りの反応を見ればわかること。
好きだったら、何歳でも、同性でも良くない?なんていう想いは誰にも伝わらず、俺の中で消え散った。
でも、一人だけ、伝わった人物が現れた。
驚いた。俺を認めてくれる人がいるなんて。
それは”渡辺翔太”。
これが俺の初恋の人。
俺の恋は可笑しかった。
同性に恋なんて…叶うわけもないのに、日に日に想いは強くなっていった。
可笑しい、どうして?
毎秒毎秒好きが溢れていく。
気持ちは収まらない。
こんな想いは誰にも伝えられないまんま、時間だけが儚く散った。
でも、そんななか、俺と同じような悩みを抱えた人が現れた。
それは”深澤辰哉”。
そして、俺の恋の犯人だ。
俺はこいつが好きなのに、こいつには他に好きな人がいる。
ほんと、世界って自分勝手だな。
そんな俺はいよいよ高校に入った。
ある日俺は初恋の人物と一緒に帰った。
仲は良かった。
でも、俺はそいつと話している時間が苦しくて、でも一緒に話せていることが嬉しい。
こんな我儘な俺…優しさの塊みてぇなやつには、”釣り合わない”
これが俺の、周りのベストアンサーだった。
「はぁ〜…苦しいなぁ…」
我慢していた涙が滝のように流れた。
苦しい、苦しい。
大好きなのに…嫌い。
「俺は誰を求めているんだろうか…」
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